2017. 08. 16  
夏合宿はリーダー会員M氏をメンバーに確保して赤渋沢を遡行した。今年こそは下流部ゴルジュ帯ヒルカルの悪場も遡行したいと思っていたが、雨の予報のためまたも断腸の思いで下流部ゴルジュ帯をカットした。結局、石転び沢からおういんの尾根を経て、孫左衛門沢を下降して飯豊川上流部に降り立って赤渋沢を遡行した。

赤渋沢は大滝を懸けて出合うので、非常にインパクトのある沢だ。ルートは左岸にとれそうだがハング帯をどうクリアできるかが考え処。その上は斜度が落ちているので登れそうだ。
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しかし、下部スラブ壁手前のガレルンゼを横切る時にハング帯を越えるのが面倒そうに見えたので、ガレルンゼを登ってハング帯上部のブッシュ帯に取付いてハング帯上部の右壁に取付いた。
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最初の滝の上部を登りきると、次の滝の釜の流れ出しを一跨ぎで右岸に渡った。
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二つ目の滝の左側スラブ壁を登る。スラブを登った所から滝の側壁に取付けそうなところもあったが、ブッシュ帯の尾根に取付いて巻いた。滝上に続くスラブがあったが途中から草付になっていて下降できるか見極められなかったため、高巻きを続ける。
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一旦下降しようとしたものの、奥に見えていた上部が二条になった30M滝の上までブッシュ帯を伝って巻いた。
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2M~5Mの滝を4本越えると、ほぼ直瀑の30M滝が立ちはだかる。
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右側壁を細かく三つにピッチを切って、空身で登って荷揚げと確保を繰り返す。
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さらに30Mほど登ってから滝上に向けて斜めに下降して懸垂で落口の草付下に降り立つ。
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わずかに滝二つを越えたところでCS滝に阻まれる。左岸を小さく巻くことを試みたがスタンスが心もとなく、右岸の高巻きとなった。
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眼下には2M~5Mの滝がほぼ一定の間隔で懸っているゴルジュが続いている。前方には丸く見える小さな雪渓があって、その先に大きな滝が見えている。
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雪渓の辺りで一旦下降しようとしたが、この先に見えている滝が近づくほどに登れそうもないことが分かってくる。
結局登り返して尾根に出て、大滝の上の滝上まで巻くことにした。見えていた大滝は60M、それに続く滝は30Mといったところ。
尾根からトラバース気味に下降を開始して、ブッシュが谷近くまで続いているところを見極めて、1230M左岸枝沢出合の50Mほど上部で沢床に戻った。
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2M~5Mの滝を4本越えると小規模ながら険しいゴルジュとなる。ゴルジュが右に曲がった所まで行ったものの、8MCSに阻まれて突破できない。
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小滝を下降してゴルジュ入口に戻る。
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右岸ルンゼに取付いて30Mくらい登った所から、灌木交じりの笹帯と草付の境目をトラバースしてゴルジュの先の10M滝の上まで巻いた。
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両岸の斜度が緩くなり、ようやく普通の沢という感じになってきた。しかし既に17時を回ろうとしているにも関わらず幕場にできそうなところがない。
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何とか小ゴルジュに懸る連瀑の左手前の藪を切り開いて整地して、ツェルト一張分の平地を確保した。
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小ゴルジュの連瀑は左壁を登って越えた。
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上流部には悪場はなく、ナメも見られるようになる。
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ボサが被さる草原の窪となり、後に笹のトンネルとなる。窪が笹藪に消えたところから30~40分の藪漕ぎの後登山道に出た。
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梅花皮小屋を経て門内小屋に至り、早めの昼食をゆっくりと摂った後、梶川尾根を下降して飯豊山荘先の駐車場に戻った。

赤渋沢は、両隣にある洗濯沢の烏帽子沢や滝谷沢とは全く異質の沢だ。中流部までは両岸ともに絶壁をなしており、標高差以上に滝が懸っているかのような錯覚を覚えた。特に右岸は絶望的に急峻なスラブが尾根まで続いている。
2017. 07. 31  
地形図にびっしりと毛虫記号が記されている深沢岩岳沢を遡行した。
この沢の流程だと沢中で一泊したいところだが、天候に不安があるため一日で沢を抜けた。

田代沢上流方面へ伸びる林道が屈曲するところから大堰堤上に降りて入渓した。
前夜の雨による増水はまだ治まっていない。
沢に立った途端に虻が寄ってきた。
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途中もう一つ堰堤を越えて、しばらくは河原が点在する瀬を遡行するが、やがてゴルジュへの侵入を阻むかのように狭まった深場となる。水は大雨の影響で濁りが入っており、少し深いと底が見えない。
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綱木俣沢出合までは深を除いてほぼ歩くだけで到達するが、その先は谷幅がぐっと狭まって、いよいよ本格的なゴルジュ遡行となる。
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1.5Mの落込みは右壁を斜上気味に登ったが、錆びた残置ハーケンがあった。
もしかして「わらじ」が遡行した時期のものだろうか?
この後幅1.5Mくらいの廊下が50Mほど続き、その中に落込みが4つ、いずれも下流部が抉れていて深くなっている。
水が澄んでいる平水時なら快適な水線突破を楽しめそうだ。
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やや開けて幅広の3M滝を登ると、両岸から簾状の滝が降り注ぐ優美な光景が広がる。
脱出困難な谷底にいるのを忘れてしまいそうだ。
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谷が左に屈曲すると正面に大スラブ壁が見えてくる。
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ついにゴルジュにつきものの登れない小滝(といっても3Mくらい)が現れる。
少し戻って右岸の草付をブッシュ帯まで登ってトラバースする。ゴルジュ帯は小さな滝でも高巻きが大変なことが多い。
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高巻いた後は一旦開けるも、また廊下となる。しかし今度は難所はなく進むのみ。
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右岸から岩岳直下から流れてくる枝沢が流入する。登山道脇の泊場の水場の水もここに流れてきているはずだ。
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再びゴルジュとなると、靄が立ち込めてくる。そして期待通り?雪渓が現れた。
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雪渓を潜り抜けると悪相の2M滝が谷を塞いでいる。とても登れる目処は立たず、少し戻って潜り抜けた雪渓付近に張り出した小尾根状に見えた斜面に取付くが、壁にへばりつくような頼りない石楠花が疎らに生えた壁が延々と続くかに思われた絶悪の高巻きとなった。
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ルンゼを二本横断して目星をつけておいた尾根状になったところを下降して谷に降りた。
絶悪の高巻きの取り付きが嘘のように穏やかな渓相に変わっている。
それにしても進めども20~30匹の虻が衛星のように自分の周りを回り続けている。
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遡行を続けると枝沢と本流が直瀑を懸けて出合っていた。左の枝沢の滝が25M、本流の滝が40Mといったところだろう。
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右岸のルンゼを斜度が落ちるところまで登ると、植林帯のような針葉樹林に出た。踏跡らしきバンドを辿ると難なく本流の大滝上に出た。
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大滝を越えると谷は開けてくる。
虻もいなくなったようだ。
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尚も20M2段の捻じれた滝が懸る。左側には岩壁がせり立っているが、この上を通るように右岸を大きめに巻いた。
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左右に枝沢を分けると、小滝と4M滝が連なる連瀑となる。三つ目の滝(4M)はシャワーを浴びて水流右側を越えた。
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連瀑の次は5Mの簡単な滝を挟んで8M滝。見た目以上にホールド乏しく右岸枝沢に入って巻く。
しかし、今度は蚋の襲撃に遭った。ハッカ油を塗って何とか退けた後、懸垂2ピッチで沢床に戻った。
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平凡なガレ状の沢となる。
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本流は側壁から落ちる滝を懸けていた。正面には本流に見えるルンゼが伸びていたので、そちらに進んだ。
側壁の滝が本流だと気づいたのは、ルンゼが藪に消えた後左側に水流を見た時だった。
源頭まで標高差は100M程度だし、17時半を回っていたので、このまま藪を詰めて19時20分に登山道に出た。
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忍耐で足を動かし続けて、岩岳手前の泊場に21時前に到着した。
ここまで強行したが、小雨がぱらついた程度でほとんど雨は降らなかった。
翌朝乾いたツェルトをたたんで東赤谷バス停へ降った。
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岩岳沢は地形図に記されている通り、ゴルジュが延々と続く沢で、遡行するにはゴルジュ遡行のあらゆる技能が要求されると言ってよい。
2017. 07. 24  
今週は毛虫記号で埋め尽くされているかのような長走川深沢流域へ足を踏み入れた。
今年は毎週のように週末に雨予報になる。今週も日曜日はかなり降りそうなところがありそうだったので、水量と遡行時間とを見ながら、二日の山行予定を日帰りに切り詰めることも頭に入れて出発した。

林道が分岐するところで直進して、深沢を渡る橋の手前から入渓する。
深沢は川と言っていいほどの水量がある。増水したらちょっと大変だろう。
平凡な瀬が続くが、河原が少ないので流れに足を浸しながらの遡行する区間が多い。
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支流かと思ったら洞穴から水が流れ出ている。鉱山跡だろうか?
本流のすぐ先には堰堤があり、この洞穴の左側に巻道がついていた。
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堰堤を巻くと右岸から10Mの端正な滝が落ちている。でも、この滝は登らない、見るだけ。
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谷が鋭角に近い角度で屈曲する手前で、一気に側壁が切り立ち谷幅が狭まる。
トロの流れは深く、右壁沿いをへつり泳ぎで越えていく。
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トロを過ぎると谷幅は10~15Mくらいに広がるが、30M以上のほとんど垂直な側壁が続く。
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田代沢出合を過ぎるとさらに谷幅が狭まる。
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やがて少し穏やかな渓相になるが、それでも両岸はかなりの斜度がある。
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綱木俣沢出合に着く。
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出合から少し綱木俣沢に入るとすぐに連瀑帯になる。
左岸を小さく巻こうとしたが途中から悪くなり、右岸の方がよさそうなので、一旦引き返して右岸を巻いた。
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連瀑帯を越えると小滝、5M滝と続く。
5M滝を右から巻こうとしたが悪く、ここも一旦引いた。
時計を見ると、綱木俣沢の遡行を続けると、翌日に長走川本流か深沢本流を避けられなくなるので、ここで退却して田代沢を詰めることにした。
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田代沢出合まで往路を下降して、田代沢に入る。
間もなく深い釜をもった2M滝に遡行を阻まれる。空身で泳いで右壁にとりついてCSに手が届けばこの滝はクリアだ。
この沢を遡行できるかどうかは、ここを越えられるか次第といっていい。
直後に続く8M滝は、右岸を小さく巻いて越えた。シャワーをまともに浴びれば、水流沿いも登れたかも。
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大岩に二分された5M滝。どちらの滝も登れない。
しかしもう一つの大岩に蓋をされたような右側の壁の上方に薄明かりが見えるような・・・
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一人抜けられるほどの穴が開いていた。右壁の斜度は緩く、スタンスもしっかりしていたので、穴の直下でザックを下ろして空身で抜けて、ザックを引き揚げた。
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こんな感じで出てきました。
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森林を流れる穏やかな渓相になり、緊張感から解放される。
ぽつぽつと滝が懸っているが、簡単に巻くことができる。
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12M2段の滝を右から巻くと・・・
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林道に出た。
林道はブッシュが伸びていたり、掘れていたりするところがあるが、道型はかなりしっかりしている。
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7月は毎週のように雨のために休日が一日ずつ使えないが、
今週もまたこれまでに見たことのない飯豊の沢の側面を見ることができた。
2017. 07. 17  
今週は三連休。長走川の支流を遡行・下降して三日間堪能するつもりで出かけたものの、天候に恵まれず二日目後半から三日目のルートをカットして、普段の週末と変わらぬ山行になってしまった。
とは言うものの、楽しみにしていた淀ノ沢を遡行できたので、結構満足している。

今回は上ノ峠を越えて赤沢手前100Mくらいのところまで車で入った。オフロード車ではないので結構厳しかったが、何度かフロントの底を擦りながらも走れないことはないことは分かった。

駐車スペースから林道終点まで、さらに黒森沢の少し先まで山道を辿って、道が不明瞭になった所で入渓する。
今回の水量はほぼ平水、ゴルジュの深場は左岸の巻道で楽々越え、一カ所こんなところあったかなという屈曲した深場があったが、問題になる所はない。
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杉ノ沢出合に到着。
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杉ノ沢に入ると、出合から100Mくらいは河原のない狭い谷が続き、一旦開けた後、ジグザグの狭いゴルジュとなる。
ゴルジュを抜けて右岸に二本目の枝沢を分けると、谷に靄が立ち込めている。案の定雪渓が出現する。一つ目は潜って、二つ目は左壁との間から上に乗って通過。ここまでは歩くのみで登攀も泳ぎもなし。
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雪渓を抜けると狭い瀞。腰まで浸かって通過して、屈曲部の5M2段の右壁に取付く。
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さらに3M滝が続き、その奥には雪塊の尖塔が見える。
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雪塊の尖塔を越えると、12M2段の屈曲した豪瀑が懸っていた。この辺は去年杉ノ沢を下降した時に大高巻きした所だとすぐに分かった。3M滝手前まで戻って右岸のルンゼから巻いて、狭いゴルジュの上流に降りた。去年よりはだいぶ小さく巻いたことになる。
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高巻きの後は悪場はなく、穏やかな淀ノ沢出合に到着して、ここでお昼の休憩をとった。
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淀ノ沢に入るとすぐに谷が狭まり、雪渓が二つ続く。
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さらに三つの雪渓が続く。三つ目の雪渓下には3M滝が懸っていたが右側の岩の裏側から越えられた。
雪渓出口には10Mの直瀑が懸っている。
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雪渓末端より手前の右岸の支流の滝を登って10M滝を巻く。滝の右岸には岩壁が高く聳えているので、少し大きめの巻きとなった。張り出した尾根の先端に降りていくと、そこも雪渓の上。雪渓からは問題なく降りることができて、少し進むと左に(1:2)で枝沢を分ける。
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3M~5Mの滝を直登したり巻いたりしてゴルジュを抜けると、石塊の山を乗せたスノーブロックが。
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再び滝場となる。滝場の後半に懸る5M2段と7M。手前の滝は右壁を登るが、奥の7Mは左岸を巻いた。
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(1:1)の二俣を過ぎると狭いゴルジュとなるが、長くは続かなかった。
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ゴルジュを抜けて二つほど簡単な滝を越えたところで、比較的平坦な河原を見つけたので、整地してテントを張る。
冷蔵庫と薪が用意されたなかなかの幕場だ。
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翌日遡行を再開すると、まだ小さいながらも滝がいくつか懸っていた。最初の滝を少し大きめに巻いた以外は、ほぼ直登して越えていく。
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滝場が終わると、細い枝沢をいくつか分けて水量が減っていく。
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沢を詰めると、杉ノ沢下降時に見たような景色が。
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木々の隙間から、鈴ヶ滝沢との境界尾根を確認して大面沢に下降を開始する。
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大面沢は平凡な流れが続くが、湧水点が多く存在している上に、右岸からの枝沢も規模の割に水量が多い。
当然、本流も沢の規模から想像するよりも水量が多い。
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広大な雪渓。下流の末端はすっぱり切れていたので、末端付近だけ小さく巻いた。
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大面沢で唯一遭遇した滝だが、簡単にクライムダウンできる。
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350M付近で左岸の尾根にあがって道に出るつもりでいたが、高度計がなかなか高度を下げない。
自分の距離感でははるかに下降している感じだったが、果たして出合に出てしまった。
仕方なく出合付近から尾根に上がって東へ進むと、尾根が広くなってコル状になっているところで道に出た。
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壊れた吊橋を渡って、一部泥沼のようなところがある道を登り返すと林道に出た。
土砂降りの雨の中、車に荷物を放り込んで鹿瀬温泉へ向かった。
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淀ノ沢は、古い記録を見てかなり悪い沢という印象を持っていた。しかし、実際に登ってみた感想は、特に滝が多いわけでもなく、ルート取りに悩むところもなく、飯豊前衛の沢としては簡単な方かな・・・といったところだ。イメージとのギャップはあったが、訪れる人も稀な奥地の静かな沢旅に浸って満足だった。
2017. 07. 03  
7月に入り、いよいよ今年の主なターゲットである長走川流域の偵察を兼ねて、前衛に位置する小沢二本を遡行・下降した。
本当は3日にも遡下行する予定だったが、大雨に警戒せよという予報だったので2日のみで下山した。
当初の予定は赤沢⇒モウコ島沢で、翌日黒森沢⇒大清水沢(黒森沢右俣⇒左俣)だったが、予定通りの行程だと午後増水した場合にモウコ島沢出合から林道がある右岸に徒渉できなくなる恐れがあるので、モウコ島沢⇒赤沢として、朝の時点で徒渉できなければ黒森沢へ行くことにした。

上ノ峠まで車で入って徒歩で林道を降る。昨年の7月に偵察に入った時に峠までは行けそうだったので入ってみたが、なんとかたどり着いた。(とは言うものの二回ほど底を擦り、復路では道の窪みが見えずにブレーキをかけずに突っ込んだためにフロントフェンダーを思いっきり地面に打ち付けて歪ませてしまった。)
林道終点付近は頼りない草が生えた急斜面なので、40Mほど戻って立木があるところから長走川に下降した。
モウコ島沢出合まで30Mくらい遡行して徒渉する。笹濁りで、流れに浸かった石の苔跡からは15cmくらい増水している様子。
モウコ島沢は小さな沢で、それらしく出合も貧相だ。
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難しい所ではなさそうなので、メンバーのTさんにトップを任せる。最初は4M2段の滝がでてくる。
何てことない滝だが、ルートを決断するまでの時間が長いのが気になった。
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次第にゴルジュっぽい様相を呈して2M前後の滝が続く。モウコ島沢は玉川流域の沢同様に倒木が多く、倒木に埋まった滝や、倒木が立て架かった滝が多い。
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滝場を過ぎるとスノーブリッジが架かる。この流域は玉川より雪渓が多いようだ。
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スノーブリッジを潜ると5M滝が懸る。Tさんはすでに巻きのつもりでいたようだが、ここはトップを変わって右壁を直登した。
上部のホールドが乏しく、案の定Tさんはふんぎりがつかず手を出しては引っ込めの繰り返しとなったので、ゴボウで登ってもらった。
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5M滝を越えると、狭まった谷を根元を上流に向けて谷を塞ぐブナの倒木2本を超えると開けてきて穏やかな渓相に変わる。
645Mで左に枝沢を分けてしばらく行くと、手がかり乏しい8Mの直瀑が立ち塞がる。右岸のルンゼから巻きに入るが、ひたすら流れから遠ざかるルート取りをするTさんにルートを指示する。途中でトップを変わってルート修正すると、8M滝の上にも滝が連続していたので、まとめて巻いた。
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上流部は谷の切れ込みも浅くなって、難しい所はなくなった。6M3段の滝を直登する。
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しばらく雪渓歩きとなり、水が涸れかけた窪を詰めて行くと、赤沢との分水尾根に乗りあがる。
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尾根上は、針葉樹と広葉樹の大きな立木があって比較的すっきりしていた。
かなり雨が強くなってきた中で昼食を摂った。
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赤沢上流部は全体が急傾斜のナメと言った感じで、ブッシュを頼りに下降していく。
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600M付近に懸る5Mと3×5?の滝をまとめて右岸から巻いて懸垂で沢に戻る。
雨はかなり強く降り続いている。ルートを逆にして正解だった。
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総じて滝が少ない下降に適した沢だが、滝がないわけではない。
2M、8Mと続く滝を左岸の立ち木を支点に懸垂で下降する。
しっかりとした立ち木を支点にできるのは嬉しい。
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450M付近の釜を持った2M滝は、左岸に残置ロープがあった。
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480M付近で左岸から流入する枝沢は真っ赤に濁っていた。水量も枝沢の集水域からは予想もできないのだが、本流との水量比はほぼ(1:1)だった。この沢の流入のおかげで、これより下流も不透明度を一層増して、沢床は全く見えなくなる。
流れが狭まるところで、右岸に逃げ、赤沢の400M地点から702Mのピークに向かう尾根に乗り、630M付近で赤沢出合に続く尾根にトラバースした。尾根には踏跡があったおかげでかなり楽に林道まで降ることができた。
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林道から見た赤沢。水平距離約600、標高差約70Mとは言え、この状態の沢を下降するのは大変だ。
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結局泊まりの装備を背負っていったものの、大雨の林道を運転したくもないし、増してや落石や崩落で道を塞がれてはたまらないので、上ノ峠へ戻ってそのまま下山した。
鹿瀬温泉の営業は20:00までで、我々が到着した19:45には準備中の札が・・・。
鹿瀬温泉への分岐にある広い駐車場のレストランの軒下を借りて翌朝まで過ごした。
プロフィール

逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)

Author:逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)
東京を拠点として、沢登りを中心に活動する山岳会です。
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