2017. 09. 18  
今回の山行では初めて裏川へアプローチする。山行前には17日の昼前後から雨、18日には台風接近の予報が出ていたので、当初の行程をできるだけ前倒そうとしたが、なかなか思惑どおりは行かなかった。

9月15日

裏川堰堤は東北電力の設備なので、林道は整備されており普通乗用車でも問題なく走行できた。林道終点で山道の入口を見つけるのに少し苦労したが、一歩踏み込んでしまえば初めのうちははっきりした踏跡が続く。しかし途中には草を踏み倒しただけのような区間もあって、全体にはかなり荒れているという印象だ。この道を盆休み前後の猛暑の中アブに纏わりつかれながら歩くことを考えるとかなりげんなりしてしまう。

林道終点から一時間半足らずで要所口に辿り着く。要所口は快適そうな段丘になっており、できれば二日目にはここまで降りてきて増水の心配もなく泊まりたいものだと思った。
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白蓬沢の出合は本流をスケールダウンした感じで穏やかな印象だが、やっぱり両岸は立ってくるのがこの山域の沢の常といったところか・・・。
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二俣まで三カ所ほどまとまった滝場があり巻いたところもあったが、特に困難なところや大滝はない。左俣は3段の滝を懸けて(3:2)の水量比で出合う。左俣が本流で地形図からは結構険しい渓相が想像される。
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右俣は穏やかな流れで出合っている。
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いくつか滝が懸るが特に難しい滝や大きな滝はなく、概して平凡な沢だ。
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至って斜度を感じない沢で、最後まであまり斜度を上げないまま尾根に突き上げている。
尾根到着はほぼ正午。こびやた沢へ降って泊まる計画だったが、ここから20Mも降ればこびやた沢に着いてしまう。17日に予報されている雨が気になるので、先へ進むことにする。
尾根にはうっすら踏跡があって、沢へ降りて遡行するより早そうなので、尾根を辿って長走川との分水尾根を目指すことにした。
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こびやた沢を見下ろしながら尾根を登って分水尾根に到着。反対(西)側へ下降していくと引上ゲ沢が見えてくる。
最後は懸垂下降で沢床に降りた。
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地形図通り斜度はなく穏やかな流れだが、両岸はかなり立っており滝が出てこないことを願いつつ下降する。
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滝がでてくると、支点になるブッシュも手が届くところにはなく、高巻きに時間をとられる。
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800M前後のところから斜度を増して釜へと落ち込む滝が続くようになる。
左岸に取付いて、ここから出合までを一気に巻くことにした。
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枝尾根から主尾根にでると踏跡があって、小ピークを一つ越えた先のコルから白滝沢へ向かって下降した。
コル付近はちょっと開けたブナ林になっており、水があればここに泊まってしまっても・・・という気になった。
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椀を伏せたような4Mの滝の釜の畔に降り立った。
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少し下った所にある広い淵の際に小高い砂の台地を見つけてツェルトを張った。
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9月16日
白滝沢は引上ゲ沢をスケールアップした感じの渓相だ。大きな滝もあるが、高巻きはそれほど難しくない。
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ひらけた区間もあるが、概ねゴルジュ帯の下降が続く。
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出合付近の滝群は右岸から巻いて、尾根の先端から二俣に降りてきた。
二俣から下流は問題になる所はなく、10分程で柳小屋沢出合に着いた。
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柳小屋沢の出合は少し藪っぽい。小滝が懸る程度で難しい所は少ないが、異様に倒木が目についた。
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550M付近で大きくカーブしているところがゴルジュとなっており、3Mの滝が登れず、ここを巻くために右岸の悪い高巻きに1時間半以上要した。
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600Mを過ぎると小滝とナメが連続するようになり、上部で水流が細くなってくると登れない10M以上の滝が連続する。
最後は再び小滝とナメが続くようになり、沢型はブッシュ帯に消える。
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筆塚山北方の小ピーク付近に詰め上がると、そこにも踏跡があった。間違いなく昨日辿った白滝沢左岸の尾根から続いていると思われる。もしかしたら大倉沢左岸尾根も踏まれているかもしれない。
既に15:00を回っていたが、大倉沢に向かって下降する。
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ブッシュ帯を下降していくと一旦ルンゼに降り立ち、ルンゼが本流に注ぐところで倒木を支点に懸垂で本流に降り、足下にあった5M滝下まで続けてロープを伸ばした。
続く3M滝をクライムダウンしたが、さらに深い釜に落ちていく5M滝が懸り、その先も狭い溝のような沢型が続いている。幕場になるようなところを期待できそうな渓相ではないので、早々に見切りをつけて左岸の尾根を登り返した。斜面の途中のやや開けたところにツェルトを張った。
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9月17日
大倉沢に下降することも考えたが、幕場が860Mで尾根の方がはるかに近いこともあり、露岩のルンゼを登って尾根にあがった。
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予想通り大倉沢左岸尾根にも踏跡があった。720M小ピークの先で踏跡が不明瞭になるが、コンパスで方向を定めて大倉沢出合に続く尾根を目指す。途中広々としたブナ林を抜け、しばらくすると植林帯となる。
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大倉沢出合に降りてきた。結局下降する予定だった大倉沢は、上部と下部を見ただけで殆ど巻いてしまった。
出合付近で川幅が広がっている本流を膝あたりまで浸かって徒渉して、往路と同じ山道を辿って林道終点に戻った。
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結局最後まで雨は降らず、荷物を整理して車に積み込んでいるときにぱらぱらと小雨が落ちてきた。
2017. 09. 07  
ここ何年か計画を立てながらも実施できずにいた某沢(其の二)を訪れた。

9月2日
某沢(其の二)の対岸の林道を歩いて樹林の台地から下降すると出合が見えてくるが、某沢(其の二)との間を隔てる本流の流れは深くて速い。
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某沢(其の二)の対岸を少し上流へ向かってトラバースして小〇沢出合の少し上流で幾らか浅くなっているところを徒渉した。
それでも水深は腰上まであって、重い流れに逆らってぎりぎりの徒渉だった。
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本流との間を隔てる尾根の末端を乗越して入渓する。尾根末端にはこの沢に下降するように踏跡がついている。
苔生した垂直の岩壁から流れ出てくる水流に逆らって30Mほど遡行したものの、深場の水流には逆らえずその先に懸るわずか2Mの滝を登るのも厳しそうなので、入渓早々高巻きとなる。
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右岸の尾根には踏跡があったので、これを辿って尾根が開けてブナ林が広がる辺りから懸垂下降で沢に戻った。
左岸はそこそこ開けているが、下降してきた右岸を登り返すのは厳しそうだ。
早速2Mの滝に出迎えられる。
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いくらも進まないうちに深くて流れが速い淵とそれに続く滝に遡行を阻まれて、左岸を高巻くことになった。
今度は小さな巻きで済んだ。
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沢に戻ったのも束の間、深い釜に注ぐ樋状の強い流れに阻まれてまたもや左岸に取付くことになった。
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左岸の急斜面を登っていくと2M前後の滝を連ねた奥に20Mもあろうかという大滝が見えてきた。
大滝を登るのは完全に無理なようで、手前の滝群を登るべく下降しても側壁は取付くのが難しくなっていくように見えたので、大滝の落口の上までまとめて巻くことにした。
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大滝上の左岸はブナ林が広がる台地になっており、沢が見通せない中懸垂下降で沢に戻るとそこはまたもやゴルジュの底。
遡行することわずか10Mでまたも淵を構えた滝に阻まれた。
左岸を登り返すのは非常に困難で、いくらかましな右岸に取付いてトラバースを試みるが行き詰る。
結局そのまま追い上げられてしまった。
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見下ろせばゴルジュいっぱいに広がる釜に落ち込む2M~5Mくらいの滝が連なり、側壁はブッシュも疎らな垂直に近い壁が続いている。下降して行き詰っても登り返すのは難しそうだし、この時期にしては異様に気温が低いのでいちいち釜に浸かる気もしない。
右岸をトラバースしようにも上流側には急な大スラブが広がっておりそれも無理・・・となれば尾根まで上がって巻くしかない。
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尾根上には(恐らく出合からの)踏跡が続いていた。太いブナの木には所々に切り付けが見られる。
尾根に取付こうとした時点では420M付近に下降する尾根を目指すつもりだったが、思ったより歩きやすいので中ノ沢出合付近に向かう尾根を下降することにした。下降した尾根にも踏跡が続いていたので、沢に降り立つまで難所はなさそうだと予想した通り、なだらかなブナ林となって河原へ続いていた。
わずかに遡行したところが中ノ沢出合で、出合のやや上流の砂地を幕場にした。
これでほとんど高巻きに終始した一日の行動が終わる。
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9月3日
遡行を開始すると早速ゴルジュに早変わり。最初の滝は簡単に越えたが、二つ目の滝を前に右岸へ逃げた。
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右岸は台地状の樹林帯となっていて歩きやすい。ゴルジュを見下ろすべく台地の際を歩いて上流へ向かった。
ゴルジュにはいくつかの滝が懸っており、対岸はこちらよりも高く聳える岩壁が続く。
ゴルジュが途切れて開けてきたところで沢に戻った。
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右岸に枝沢を分けると再びゴルジュとなるが、特に難しい所はなく沢床を進む。
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一旦開けた後、釜を持った3M滝とそれに続いて6M滝が懸っている。6Mの滝が登れそうもないため、開けたところまで戻って左岸から巻いた。
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沢に戻ると間もなく朴ノ木沢出合となる。
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朴ノ木沢を過ぎると、短いゴルジュのあとしばらく河原が続く。
その後小滝と小釜が数珠つなぎに連なったゴルジュを楽しく突破する。
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A0で小滝を登るとゴルジュは右に折れていくらか広くなっていた。
この辺りは草混じりの泥が堆積していて、遅くまで雪渓が残っていたことをうかがわせる。
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6M3段と8Mの滝を越えるとゴルジュは終わる。8M滝はツルツルに見えるが、右壁にはしっかりしたホールドがあって遠目に見た印象より簡単に登れた。
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しばらく延々と単調な河原が続き、1000M付近で思い出したように滝が現れた。
3Mを越えて、次の5Mを左岸枝沢から尾根越えで巻いていくと20Mほどの滝が続いていたので、そのまま尾根のブッシュ帯を登って20M滝の中ほどで右壁に出た。上部はスラブ状の右壁を登った。
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次第に水量が減っていき詰めに入る。結構悪い枯棚の2Mと樋状10Mを過ぎると稜線付近まで急な斜面が続いていた。
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稜線は蔓草混じりの藪となっており、蔓草を避けてなるべく尾根の南寄りにルートを取ったが、わずか200M程度を進むのの2時間弱を要した。
尾根の藪を抜けて、2週間前に遡行した某沢の右俣右沢源頭部を横切って右俣左沢に出た。
源頭部は間隔を置いてのっぺりしたスラブ状の小滝が懸っており、意外に時間がかかった。
沢が北へ向かって大きく曲がってくると幾分開けてくる。
しかしすぐに滝を連ねたゴルジュとなり、そろそろ行動を打ち切ろうかというのに幕場適地を期待できる渓相からは遠のいてくる。
さらに雨が降り出したので、右岸(右俣と左俣の中間尾根)にあがって、樹林が広がる台地に幕場を求めた。
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中間尾根を下降していくと尾根が二手に分かれた。地形図からは読み取れなかったが、二手に分かれた尾根の間の浅い谷は900Mで左俣へと落ちていく沢地形に続いていた。地図で読み取れる沢地形の上部で、幾分傾いてはいるものの開けた平坦なところを幕場にした。
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9月4日
中間尾根を下降して二俣に出てしまおうかとも思ったが、懸垂下降で左俣に降りた。
降りたところはちょうど5M滝の下だった。
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下降を始めるとすぐに釜に落ち込む2M滝が懸っていたので左岸を巻いていった。一旦懸垂下降を試みたが、滝が続いていたので登り返して高巻きを継続して、奥の二俣の上で沢に戻った。出合に懸る滝を右岸から巻くと奥の二俣に出る。
左沢は7M3段、右沢は6M3段の滝を懸けて出合っている。
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奥の二俣直下も滝となっており、右岸を巻いてから振り返ると18Mの直瀑だった。
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18M滝の下は開けてしばらく河原が続いていたが、再びゴルジュの連瀑帯となる。
ここも右岸中間尾根にあがって巻いた。
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中間尾根を末端まで下降すると二俣に出る。先々週も目にした光景だ。
二俣直下に続く四連瀑を右岸から巻いていくと滝下の河原が見えてくる。
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下ノ沢出合を過ぎ、下流部唯一の連瀑帯に差し掛かる。
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左岸を大きめに巻いたが、結局懸垂下降となってしまった。下流から辿ると二番目の滝4×8の4条の滝の下に降りてきた。
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5M滝を右岸から巻いてさらに下降を続けると、巨岩のゴーロ帯となる。先々週より水量が少なかったため簡単に下降できた。
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右岸よりに涸れかけた木が立っている3M滝を下降すると、本流の流れが見えてきて「帰ってきた」という感じになる。
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前回来た時には気付かなかったが、某沢出合の対岸には広大な河原が広がっていた。
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ガレとブッシュの急斜面を登って登山道に出た後、林道脇の名残の蕨を取りながらゆっくりと駐車地点に戻った。

某沢(其の二)は大滝こそ少ないものの、下流部が亀裂のような狭く深い谷となっており、上流にむかって穏やかになっていく構成は赤渋沢を思い起こさせるものがあり、高巻きに終始した厳しい沢だった。
2017. 08. 28  
長走林道を走って長走川の支流黒森沢を訪れた。
林道は直前の大雨のせいか、水によって掘れた溝が深く、多かったように思える。
何度も止まって走れそうな軌道を確認しながら進んだが、オフロード仕様でない自分の車ではほぼ限界といった感じで、帰りは要所で土木工事をして溝を浅くしながら降った。
林道両側のブッシュも一層道に被さるように伸びていて、ボディに細かい擦り傷がついた。

26日
本流を下降して小面沢へ入る予定だったが、前日の雨と当日未明の雨により本流はかなりの増水。
二日目の予定を繰り上げて、黒森沢へ向かった。

黒森沢も増水していたが、もともと水量のない小さな沢なので何とか遡行できそう。
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入渓後まもなく二俣となって、右俣へ進むと落込みが続いた後に5M滝が出てくる。
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テーブル状の岩から落ちる2M滝へアプローチ。
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2M3段の小滝群に続いて6Mの滝が懸る。左壁の凹角状を登る。
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増水しているので小滝も迫力がある。
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575M付近で右に地形図でもはっきり確認できる枝沢を分けると中規模の滝が続く。
5Mと3Mを越えると7M樋状の滝となる。最初の2歩がポイント。フリクションを効かせて水流中に立ちこんでホールドに手が届けばクリア。
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すぐに6Mヒョングリ滝となり、右から巻いた。
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ヒョングリ滝の後は本当に小さな小滝があるくらいで、枝沢や湧水を分けてどんどん水量が減っていく。
850M付近で左俣へむかって尾根を乗越した。
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左俣は右俣より水が少なく、滝も少ない。
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650M付近に左俣最大の8M滝が懸っている。右岸の太くしっかりした立木に支点をとって懸垂下降する。
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最後の滝4×5ヒョングリは簡単にクライムダウン。
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510Mで右岸から左俣最大の支流を併せる。
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流れは緩くなり、森の中を流れるようになると二俣は近い。
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駐車スペースに戻った後、上の峠まで戻って泊まった。

27日
一日目に予定していたルートへ向かおうと、車を峠において徒歩で本流へ向かった。
増水はまだ治まっておらず、小面沢を断念する。
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転進先もなく、林道を戻るのもつまらないので上の峠付近から流れる沢を遡行することにした。
橋から見下ろした感じは藪沢だが、意外にすっきりしていて渓相は悪くない。
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地形図から想像する限りは滝はなさそうだったが、3M滝が懸っていてちょっと楽しめた。
それ以外はほとんど滝はなく、途中から尾根を登って上の峠の少し手前で林道に出た。
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今週も雨の影響で予定していた計画を半分しか実施できなかったのが残念。
2017. 08. 22  
夏の長期休暇の後半も某沢を遡行してきた。

17日
車を停めてから歩くこと2時間半で出合いに到着。
穏やかな渓相だが、大きな流れを徒渉するので下山日の天気が気がかりだ。
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某沢を遡行していくとまもなく大淵を構えた3Mの滝が懸る。落差があるわけではないが、なかなか迫力のある滝だ。
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滝上はゴーロとなり、やがて巨石のゴーロ帯となる。
岩を越えるのも大変、水際は滑って大変。
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ゴーロを過ぎるとゴルジュになる。曲がった谷の側壁から現れたのは5Mの豪瀑。
水の勢いも釜の深さも威圧感がある。右岸のルンゼからかわす。
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しばらく河原歩きが続くと、滝場となる。
滝場の中の3番目の滝15×20は、深い釜を泳いで左を登るか、右から巻くかちょっと迷った。
天気が今一つなので、巻きを選択。取付きは悪いし、荷揚げでザックは引っかかるし・・・大外れだったかもしれない。
この滝の上には、もう一本難しそうな滝が懸っていた。
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左右から枝沢が4本集中して注いでいる辺りに砂の台地を幕場に選んだ。
近くには水が湧いていて、水面から2M近く高い台地もあるので、予報されている翌日の雨が多少ひどくなっても問題なさそうだ。
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18日
これがちょっと当たり。翌朝ちょっと雨が強くなったと思ったら、テントを張った砂地は水没寸前になる。到着時に刈り掃っておいた台地にテントを移動して雨が止むのを待った。結局は砂地もぎりぎりで水没しなかった。
増水は昼過ぎまで引かず、停滞を決め込む。天気が回復してから、枝沢のうちの一本に散策に出かけたが、崩壊した雪渓が不安定なブリッジを形成していたのであっさりと引き返した。この日の活動時間は一時間余り。

19日
枝沢を分けるとゴルジュになる。ゴルジュの末端には滝が懸っていた。
この滝から二俣まで4本の滝が連続し、右俣も左俣も滝を懸けて出合っている。
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右俣の滝。手前は2Mで奥は6Mくらい。これらは巻いたが、その奥にも滝が続いていた。
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両岸が抉れたゴルジュの入口。三つほど滝を越えてゴルジュを進んだが、上下ともにCSの二段の滝に追い返され、ゴルジュ入口まで戻って巻くことになった。
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沢床にスラブが現れ、奥に二つの滝が懸る。遠目には何てことなさそうだが、これが登れずまたも高巻くことになる。
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ゴーロが続いた後、ちょっとした滝場を越えて、本流より水量の多い枝沢を分けると源流っぽくなる。
しかし、岩盤に水溜り状の小釜と小滝が続き、時折枯棚寸前の水量ではあるものの5Mクラスののっぺりした滝が懸っていて歩は捗らない。
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振り返ると穴が開いたスラブのピークが見えた。
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窪が消え尾根に上がると手強い藪が続いた。
藪を漕いで高度を上げていくと、目指すピークが見えてくる。
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ピークを越えた沢を絡めて、遡行してきた沢の出合に向かう尾根を目指した。
尾根の途中で暗くなって、ちょっと踏跡が広くなったところを刈り広げて夜を明かした。

20日
夜が明けてから、尾根の後半を下降する。
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二時間半で尾根の先端の出合に戻ってきた。
幸いこの日の天気は曇りで時折晴れ間も見えており、増水による徒渉不能という事態は免れた。
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2017. 08. 16  
夏合宿はリーダー会員M氏をメンバーに確保して赤渋沢を遡行した。今年こそは下流部ゴルジュ帯ヒルカルの悪場も遡行したいと思っていたが、雨の予報のためまたも断腸の思いで下流部ゴルジュ帯をカットした。結局、石転び沢からおういんの尾根を経て、孫左衛門沢を下降して飯豊川上流部に降り立って赤渋沢を遡行した。

赤渋沢は大滝を懸けて出合うので、非常にインパクトのある沢だ。ルートは左岸にとれそうだがハング帯をどうクリアできるかが考え処。その上は斜度が落ちているので登れそうだ。
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しかし、下部スラブ壁手前のガレルンゼを横切る時にハング帯を越えるのが面倒そうに見えたので、ガレルンゼを登ってハング帯上部のブッシュ帯に取付いてハング帯上部の右壁に取付いた。
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最初の滝の上部を登りきると、次の滝の釜の流れ出しを一跨ぎで右岸に渡った。
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二つ目の滝の左側スラブ壁を登る。スラブを登った所から滝の側壁に取付けそうなところもあったが、ブッシュ帯の尾根に取付いて巻いた。滝上に続くスラブがあったが途中から草付になっていて下降できるか見極められなかったため、高巻きを続ける。
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一旦下降しようとしたものの、奥に見えていた上部が二条になった30M滝の上までブッシュ帯を伝って巻いた。
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2M~5Mの滝を4本越えると、ほぼ直瀑の30M滝が立ちはだかる。
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右側壁を細かく三つにピッチを切って、空身で登って荷揚げと確保を繰り返す。
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さらに30Mほど登ってから滝上に向けて斜めに下降して懸垂で落口の草付下に降り立つ。
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わずかに滝二つを越えたところでCS滝に阻まれる。左岸を小さく巻くことを試みたがスタンスが心もとなく、右岸の高巻きとなった。
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眼下には2M~5Mの滝がほぼ一定の間隔で懸っているゴルジュが続いている。前方には丸く見える小さな雪渓があって、その先に大きな滝が見えている。
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雪渓の辺りで一旦下降しようとしたが、この先に見えている滝が近づくほどに登れそうもないことが分かってくる。
結局登り返して尾根に出て、大滝の上の滝上まで巻くことにした。見えていた大滝は60M、それに続く滝は30Mといったところ。
尾根からトラバース気味に下降を開始して、ブッシュが谷近くまで続いているところを見極めて、1230M左岸枝沢出合の50Mほど上部で沢床に戻った。
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2M~5Mの滝を4本越えると小規模ながら険しいゴルジュとなる。ゴルジュが右に曲がった所まで行ったものの、8MCSに阻まれて突破できない。
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小滝を下降してゴルジュ入口に戻る。
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右岸ルンゼに取付いて30Mくらい登った所から、灌木交じりの笹帯と草付の境目をトラバースしてゴルジュの先の10M滝の上まで巻いた。
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両岸の斜度が緩くなり、ようやく普通の沢という感じになってきた。しかし既に17時を回ろうとしているにも関わらず幕場にできそうなところがない。
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何とか小ゴルジュに懸る連瀑の左手前の藪を切り開いて整地して、ツェルト一張分の平地を確保した。
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小ゴルジュの連瀑は左壁を登って越えた。
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上流部には悪場はなく、ナメも見られるようになる。
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ボサが被さる草原の窪となり、後に笹のトンネルとなる。窪が笹藪に消えたところから30~40分の藪漕ぎの後登山道に出た。
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梅花皮小屋を経て門内小屋に至り、早めの昼食をゆっくりと摂った後、梶川尾根を下降して飯豊山荘先の駐車場に戻った。

赤渋沢は、両隣にある洗濯沢の烏帽子沢や滝谷沢とは全く異質の沢だ。中流部までは両岸ともに絶壁をなしており、標高差以上に滝が懸っているかのような錯覚を覚えた。特に右岸は絶望的に急峻なスラブが尾根まで続いている。
プロフィール

逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)

Author:逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)
東京を拠点として、沢登りを中心に活動する山岳会です。
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