2016. 11. 07  
玉川の大滝沢を遡行した。今年の飯豊の沢の登り納めだ。

中田山崎の酒屋の向かいの道路が広くなった所に車を停めて、玉川中里にある大滝沢出合へ向かって歩き始める。
大滝沢の両岸にはそれぞれ道があるが、右岸の道を行ってみることにした。農業用水の取水路の保守のための道だと思われるが、285M付近まで道が続いており、下流部の平凡な部分をカットして結構遡行時間を短縮できた。

入渓するとすぐに左に枝沢を分けて、谷は右へ曲がっている。
釜を持った5M滝が出てくるが、つるつるで登れそうもないので、左から巻いていく。沢に降りる所で、ブッシュに残置シュリンゲがあった。結構古いものだが、過去入渓者がいたということだ。遡行したとすると、今回遡行した大境山へ突き上げる支流か、大境山と枯松山の間の尾根に向かってまっすぐ伸びている本流のいずれかだと思うが、どちらだったのだろうか?
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やがて狭くて深いゴルジュとなり、100Mくらい続くが、幸い滝はなかった。
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やや開けてきたところで、お目当ての支流が出合う。出合の先で本流は一旦谷幅を狭め、最狭部では3段くらいの落込みとなている。
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遡行対象の支流の方は、出合に6M、5Mの滝を続けて懸けており、最初の6Mは左側を小さく巻き気味に越え、5Mは左寄りを登るが、ルートが岩に狭められていて少し苦労した。
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さらに5Mの簡単な滝を越えると、2M滝の上にCSがあって、その奥に5M、10Mと滝が続いている。2M滝手前左岸のルンゼを少し登ってスラブに取付いて高巻く。
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巻いていくと、さらに滝が続いている。下降も険しいので、これらの滝をまとめて巻くことにした。
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巻いた滝の上は少し開けていたが、間もなく両岸のスラブが接近して、狭い谷に5M前後の滝が連続する。
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最後にこの3M滝を水流を浴びて登ると、一旦開けて左に枝沢を分ける。
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基部に蒲鉾型の洞穴を持った4M滝。つるつるなので、左から巻いていく。上流にはやや離れて難しそうな8M滝が見えたので、8M滝の上流まで巻いていった。
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しばらく穏やかな流れとなるが、8M2段の滝に阻まれたので、右から小さく巻こうとしたところ、右側の壁の裏にルンゼがあって降りられず、上流にも難しそうな滝が連続している。最上流に見える滝の先で、谷は右に折れて隠れているが、尾根との標高差がほとんどなくなる辺り(730M付近)だと思い、尾根まで上がって、これらの滝をまとめて巻いた。
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左岸の尾根は少し灌木が煩いが、苦労するほどのものではない。730M付近では沢との標高差が5~10Mくらいとなっており、灌木伝いに簡単に沢身に戻ることができた。
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5M前後の滝が3本程度あるが、問題になる所はなかった。写真は900M付近。滝を懸けている右へ進む。稜線直下まで窪があり、後半はボサが少し煩くなるものの、ほとんど藪漕ぎなしに稜線に出た。
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稜線上は灌木と笹が煩いが、約30M程で大境山の山頂に出た。ここからは登山道を降るだけだ。
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登山道から730M付近の尾根と谷を見下ろす。
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大滝沢は予想に反して滝が多く、しかも両岸を険しいスラブに挟まれて、高巻きもなかなか容易ではない楽しい沢だった。
地形の上でも、730M付近は興味をひかれていたので、満足感は大きい。
少し寂しいが、飯豊の沢はまた来年ということにする。
2016. 11. 03  
10月も最終週ともなるとだいぶ冷え込むようになってくる。土曜日の朝は前夜からの雨が残り、日中も日が差さず寒い日になったが、小ぶりな沢を継続して泊りの山行を楽しんだ。

まずは、ダム事務所手前の駐車場から堤体を渡りトンネルを抜けて、西俣川沿いの登山道へ続く道を歩いて黒手沢を目指す。トンネルには大したもん蛇がいるはずだが、祭りの後とあってか留守だった。
滝倉沢に架かる赤い鉄橋を渡ると登山道になり、そこから10分くらいで黒手沢に着く。

黒手沢最初の5M3段の斜瀑を登る。
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前半の小ゴルジュ群を抜けると一旦開けた渓相になる。前半ゴルジュ群には、平たい大石で蓋をされた斜瀑というちょっと珍しい滝があった。
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やがて両岸草付スラブとなって、このあたりからしばらくゴルジュが続く。
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釜をへつったり浸かったり、小滝を登ったり小さく巻いたりしてゴルジュを進む。
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8M滝は左岸を小さく巻いた。小リッジ状に取付くとスラブ基部に踏跡があった。
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いくつかの滝を越え、3M滝を左壁と草付の境目付近を登ると、張り出した左壁の上に滝の落ち口が見えたので、すかさず右岸にとりつくと案の定大きな滝が懸っていた。落差は12Mくらい。草付をブッシュがあるところまで登って、12M滝に続く2M滝の上までトラバースして、ブッシュ帯を少し下降したところから懸垂20Mで沢身に戻った。
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登れそうもない3M滝に阻まれ、時刻も15時となり日没も気にしなければならなくなったため、左岸の小さな枝沢から尾根に一旦エスケープする。出合のCS滝を越えると、しばらくは快適なスラブ登攀となる。このあと水が涸れる直前に水を確保して、尾根に出た。尾根上には道がついており、幕場適地を求めて道を辿ると689Mピーク付近に達した。
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開けたところにテントを張って快適に過ごした。来た道を戻って黒手沢に再入渓することにした。本来は黒手沢を詰めたら、小川へ下降して、小川から尾根を乗越して滝倉沢に入る予定だったが、小川はカットして、尾根を辿って今いるピークを通り過ぎて滝倉沢に入ることにした。
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黒手沢390M付近に降り立つ。
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だいぶ源頭に近づいた雰囲気になるが、まだ小滝が続いており、巻いたり直登したりして越えていく。二俣を右俣へと進むと、連瀑帯となる。最初の5M滝、トップの私は右壁をへつるように斜上して越えたが、立ち木にロープをフィックスして後続には左を登ってもらう。この滝場を越えるともう滝はなく、藪漕ぎなしに尾根道に出た。
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快適な尾根道を前夜の幕場目指して南下する。
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689Mピークを過ぎてからさらに尾根道を少し下ったところから滝倉沢に向けてブナ林を下降する。
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滝倉沢には、本来のルートだった沢を(1:1)で併せた後に、6×10、3×5の滝が続き、ここを巻いたが、それ以外は小滝が二本懸るだけで何もなかった。
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枝沢を併せるたびに開けてきて、やがて大きく開けると前方に赤い鉄橋が見えてくる。
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橋が近づいてくると左岸に道跡があり、鉄橋の袂に続いていた。
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駐車場付近は結構な人出で、着替えるのも憚られたので、そそくさと桂の関温泉ゆーむへ向かった。
2016. 10. 23  
実川の支流、大持場沢を遡行した。大持場沢は実川集落五十嵐家の上流1km付近から高陽山に向かって詰め上がる沢だ。馬取川も実川同様に阿賀野川の支流で、高陽山一帯を水源として豊実で阿賀野川に注いでいる。馬取川と実川の五十嵐家付近の間には万治峠越えの登山道が整備されている。

実川集落(跡地)付近にある駐車場はトイレもありよく整備されている。林道はこの少し先の五十嵐家付近で通行止めになっている。
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万治峠への登山道に向かう吊橋を渡ると、植林帯の中で登山道と別れて上流方面へ向かう仕事道がある。仕事道があるおかげで入渓までの時間をだいぶ短縮できた。入渓したところに3M滝が懸っており、高巻くために登り返す。登り返すと再び道に出た。
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近頃かなり冷え込むようになってきたので、あまり水を浴びながら登る気にもならない。樋状の流れに小滝が続くところを小さく巻く。
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概ねは奥多摩や大菩薩のような感じの渓相だが、樋状の狭いゴルジュも結構あって、その都度巻いたりへつったりして結構時間がかかる。
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400M付近に12Mの美しい2条の滝が懸る。ここは左岸を少し大きめに巻いた。
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700M付近で、6M滝を右から登った所で18M滝が懸る。ある程度の登攀力があれば、水流脇の岩壁を登れそうだが、今回は岩壁脇すれすれにブッシュ帯を巻いていった。
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730M二俣から右俣へ進む。
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樋状の流れに小滝が続く。へつったり、つっぱりで登ったりして突破する。下流部と沢の構成はあまり変わらない。
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820M奥の二俣は左沢へ。左側の流れに見える滝を巻くために、左沢と右沢の間の尾根に取付くと、この先ナメ状の連瀑となっており、高度差約23Mの間左岸を巻き続けた。
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枝沢を分けるたびに水流が細くなって行き、水が涸れそうになった990M付近で水をとった後、左岸にあがって高陽山山頂付近に幕場を求めて登っていく。
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山頂のやや北に広がるブナに囲まれた平坦なところにテントを張った(跡)。快適な幕場だったのでいつになくよく眠れた。
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幕場から西へ向かい馬取川の窪に出る。窪に降りると、上流部は結構藪っぽい。
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合流する度に少しずつ開けてくる。
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850M付近には下降中唯一と言っていい6M、4Mの滝が懸っていた。
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720Mあたりから両岸に植林帯が出てくる。
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635M付近で右岸に明瞭な道が出てきたので、ここで沢から道にあがる。道にあがった先が連瀑帯となっていたが、そのまま道を下降した。途中道から見下ろした沢沿いで熊を目撃した。標高530Mあたりまで降ったところで左下に見えてきた林道に出た。495M付近で万治峠入口となり、登山道を辿って実川の駐車場に戻った。
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大持場沢は樋状の小滝の連瀑と美しい12Mと18Mの滝が印象的だが、それ以外は奥多摩、大菩薩の沢に似た平凡な渓相の沢だ。人気のない沢を遡行するのもよいものだが、首都圏から遠路はるばる遡行しに行くとなると、お薦めの沢とは言い難い。
2016. 10. 19  
10月8日から16日を休みにして、4日間で本ルート、休養+物資調達の日を挟んで、4日間で都沢~大ヤット沢へ行くつもりでいたが、この期間の前半は雨のため、本流がからむこれらのルートを諦め、期間後半に北股川の計画のみ実施した。

13日(曇)
前日12日も雨が降り、増水していることを予想していたが、以外にもというか、運よくというか、ほぼ平水だった。
12日からかなり冷え込んでおり、泳がされるルート故に少し躊躇したが、北股川の出合で入渓して藤十郎沢出合を目指す。


1Mの落込みの上の釜で泳がされる。泳ぐ前に左岸に取付いてみたが、登るほどに悪くなるので諦めた。
さらにこの先にも短いながらも泳ぐ瀞がある。気温は上がらず陽も差さず・・・寒い。
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本流は8月に辿ったルートを味わい、遡行図を見直しながら進む。青滝の巻きの途中で、滝の全貌を写真に収めた。
見事な直瀑だ。
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青滝を越えると一旦穏やかな渓相になる。その後ゴルジュとなる区間もあるが、既に雪渓が無くなってる今年は藤十郎沢出合まで難所はない。藤十郎沢は出合に4M滝を懸け、すぐに16M2段の滝へと続く。出合の滝は右を登り、16Mは右の草付スラブを登ってブッシュ帯に取付いて巻いた。
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藤十郎沢はそれほど険しい沢ではない。こんな感じのところを基調に、ぽつぽつと滝が懸っている。
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藤十郎沢に懸る滝はほとんどが5~6Mくらいの滝で、10Mクラスは3本。一本目は850M付近に懸っている。
右岸枝沢との間を少し登ってスラブ壁に取付き、上部は草付をトラバースして滝上に出た。
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続く10Mクラスの滝は、900Mを過ぎた辺りに連続して懸っている。手前が12M、奥が10Mだ。
12M滝から少し戻って左岸のルンゼからブッシュ帯に取付いて巻いていくと、すぐに10M滝が目に入ってくるので、まとめて巻いた。
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990Mの二俣を過ぎると源頭の雰囲気が漂い始め、5M前後の滝を5本越え、草付を割って刻まれたような窪を登ってわずかに藪を漕ぐと稜線に出る。
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詰め上がったところから約25分うっすらとした踏跡混じりの尾根を東へ進むと、藤十郎山の三角点に至る。
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文四郎沢の源頭も藤十郎沢のように草付を割って刻まれたような窪だが、稜線から窪までの標高差が大きく、傾斜も強い。
二つ目の涸棚を巻いているころからかなり暗くなり、この窪の左側の窪に懸る5M滝の基部付近を整地してテントを張った。
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14日(晴)
テントを張った所に懸る5M滝。前日は暗くてよく見えないので右岸を巻いて下降したが、明るい所で見てみれば簡単にクライムダウンできる滝出ることが分かる。
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文四郎沢も結構平凡な渓相を基調にするが、少しずついやらしい滝が多く、巻いたり懸垂したりで、下降とは言え時間を要する。
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なるべく残置しないように、こんな岩の出っ張りや、大きな転石、灌木を支点に懸垂下降する。
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この滝は懸垂下降すると深い釜に降りてしまうので、唯一大きく右岸を巻いた。
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先ほどの滝を巻いていき、草付をトラバース気味に下降して枝沢に降りた。枝沢合流点のやや上流には10M滝が懸っていた。
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開けた渓相になって左へ、右へと曲がっていく・・・。
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正面に北股川本流の対岸の斜面が間近に見えてきて、この先から連瀑帯となる。
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3Mと10M2段斜瀑を懸垂下降し、3M2条、8M2条、4M、30M2段と続く滝は左岸の樹林帯を巻いていくと、最後は樹林が途切れて急峻な草付スラブと北股川本流に落ち込んでいく。さすがにクライムダウンなど危険でできないので、下に向かて生える太い木の幹の中ほどにスリングかけて30Mの懸垂下降で北股川本流の沢身に降りた。スリングは残置した。
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北股川本流から文四郎沢出合の30M2段を見上げる。
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鮎倉沢出合までは北股川本流を遡行する。入り大石沢出合までは、それほどの難所はない。
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彦兵衛前滝の巻きルートを探りながら出合へと向かう。スラブ上部のグリーンバンドで滝上へ向かうことにした。
まずは入り大石沢の8M滝を左岸草付から巻いて滝頭に出て、右岸に渡ってブッシュ混じりのスラブを登る。
8M滝上には8月の幕場跡が綺麗に整地されたままの状態を保っていた。
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スラブは見た目より斜度が緩く、ホールドもスタンスも豊富で、適当な間隔でブッシュがあるので、あまり苦労せずにグリーンバンドに取付けた。バンドは彦兵衛前滝を巻くにはよいが、上部には登れそうもない滝が二本続いており、グリーンバンドも急峻なスラブに遮られていたので、結局彦兵衛前滝上から尾根まで詰め上がって、上部の滝を巻いた。
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滝を巻き終わると広い河原に降りる。この川原にも8月に泊まった時の痕跡がほぼ変わりなく残っていた。
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今回はやや上流にある草の台地を幕場にした。写真ではよくわからないが、ちょうどテント一張分の真平な優良物件だった。
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15日(晴)

しばらくは地蔵カルの基部に広がるスラブを右手に見ながら巨石のゴーロ帯を行く。
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やがて絶壁に挟まれ狭まってくる。両岸とも谷底から40~50Mは所々に草がついている程度で、ブッシュ一本生えていない。右手に見えるルンゼを登って、右上方に見える小尾根の上を乗り越す。
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ブッシュが疎らになってくるあたりで、木の根にロープを掛けて懸垂下降するが、途中でロープの末端を確認すると谷底に届いていないことが分かる。最初の支点から10M程下方のブッシュにロープを掛け変えようとしたところ、案の定8月に残置したスリングを発見し、このスリングを支点にして下降した。
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沢身に降りたところから鮎倉沢出合まで、ゴルジュは続いているが難所はない。
いよいよここから鮎倉沢を遡行する。両岸とも険しいが、とりあえず正面の屈曲点までは平凡なゴーロが続いている。
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屈曲点の先もゴーロが続くが、少しずつ開けてくる。6×10の斜瀑が懸り、この先で右へ曲がっていく。
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巨岩が作り出した10M滝が懸る。正面からは岩が大きすぎて登れない。右側壁を斜上して越える。
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ゴルジュなどなかったかのように開けてくる。左にはイタドリの台地が広がっている。しばらくこんな感じの長閑な渓相が続く。
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1200Mを過ぎて谷が左へ曲がっていくと真っ直ぐ伸びる河原となり、河原の最奥に大きな滝が見えてくる。
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大滝の正面にやってきた。高度計で基部と滝頭の標高差を計ったら25Mあった。
この位置からはこの滝の上部は開けているように見えるが、実はここから連瀑となる。
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大滝の上には、2×4、4×6、8M2条、8M2条、6M2条、5M-1M-4M-2×6の一連の滝が続く。
写真は二つ目の8M2条だが、見た目より悪かった。
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しばらくゴーロ状を進むと、8Mの滝が二本連続するが、右側の緩い草付から簡単に越える。
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滝は懸っているが、谷全体が開けているので、登れなくても比較的簡単に巻くことができる。
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小ゴルジュが二カ所ほどあったが、ゴルジュの先には傾斜のない斜面が見えているので、圧迫感はない。
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1540Mで(2:3)で左に枝沢を分けると、源頭の雰囲気となって、所々ナメとなって流れている。
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1850M付近5~10cmくらいの石が敷き詰まった湧水帯となる。この手前で流れていた水は全てこの一帯から湧き出しており、個々を過ぎると涸沢となる。
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二俣となり、明瞭な方の左側の窪を詰めて行くと、最後は草原の中に消える。この草原は、8月に財布沢から詰め上がった尾根に広がる草原だ。財布沢とは尾根を挟んで反対側から詰め上がったことになる。
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北股岳へ向かって草原の尾根を登っていくが、1995~2005Mあたりで右へトラバースしておういんの尾根の登山道に出た。
鮎倉沢は飯豊の明るい部分だけを凝縮したような沢だった。特に難しい所もなく、終始長閑で開放的な渓相を堪能しながら、和んだ気分で遡行できる、飯豊では珍しい沢だ。
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おういんの尾根を下降して、この日は中峰にテントを張った。
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中峰では木々が黄色く色づき始めていた。
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16日(晴)
中峰から湯の平温泉へ降り、さらに加治川ダムまで登山道を歩く。加治川ダムからは停めておいた自転車で赤谷林道を快適に降って加治川治水ダムに戻った。
2016. 10. 12  
8日は北股川に入渓したものの、彦兵衛沢出合付近まで来たところで雨が降り始め、増水して濁流と化したために撤退し、9日は、夕方に赤谷林道終点まで入って、翌朝北股川出合の様子を見に行ったものの、相変わらず増水していたため入渓を断念した。そこで、仕方なく、晩秋に予定していた石川川へ行ってみた。

10日
加治川から新発田の街に戻って、コメリ書店で菅谷の地形図を購入して、石川林道へ向かう。
石川林道は入口のゲートが閉まっており、徒歩で入渓点へ向かった。
林道終点を過ぎて、道が途切れたところで、入渓する。前回、藪が続くために遡行継続を断念した沢だが、この沢を遡行して水が涸れかけてきたところで、実はこの沢が225Mで出合う左岸の支流であることに気が付いた。とんだ時間の無駄遣いをしてしまったものだ。
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ボサボサで遡行するのも大変。しかも滝らしい滝もなく、限りなく平凡で退屈な渓相の沢だ。
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植林帯では、藪から解放されるところもある。枝沢の入り方がおかしい、しかも650M付近までくると水が無くなりそうだ。どこでルートミスしたのか、入渓点から検証していくと、入渓から間違っていたという結論に達した。
二度と辿りたいとは思わない往路を戻って、この沢の対岸(右岸)に伸びる道へ向かうことにした。
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右岸に道が伸びていることは前回来た時に確認している。どこへ向かう道なのかと思っていたのだが、実はこっちが地形図に載っている石川川沿いの林道だった。杉林を抜けると、対岸に猿ヶ城岩と思しき険しい岸壁が聳えている。
この先で、一旦道が沢に降りて、対岸に渡る。対岸も杉林となっており、平坦なところにテントを張った。
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11日
石川川本流も傾斜はほとんどなく、平凡な流れが続くが、沢の規模の割には水量が多い。興味の対象は、沢よりも道がどの程度の明瞭さで、どこまで続いているかなので、なるべく踏跡をトレースして上流を目指す。
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右岸から入る三本目の沢に降りたところで道を見失い、沢を遡行することにした。
渓相は悪くないが、こちらもボサが煩い所が多い上に、変化に乏しい。
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釜を持った4M滝は左から巻く。この滝の上も平凡な流れが続く。
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地形図で道が沢を渡っている390M付近で、左岸に目印を発見して、ここから500M付近まで道を辿る。
沢身に降りると、右から(3:2)の水量で枝沢を分けている。
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先ほどの沢の出合に懸る3M滝を左のバンドから越えて、100Mほど遡行すると堂々とした8M滝が懸っている。
左岸に緩いルンゼがあって、簡単に巻く。
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8M滝を巻くと、すぐに3Mの滝が廊下状の流れに落ち込んでいる。右側のバンドから、廊下を見下ろして越えていく。
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先ほどの滝場以降は、変化に乏しい渓相が続き、800M付近の二俣に至る。水量比は(1:1)、直前にほぼ同水量の枝沢を左に分けている。顕著な踏跡は認められなかった。この枝沢と二俣の間で地形図を落としてしまった。この時点で、稜線に出て藪を漕いでNINOXに出る選択肢を断念し、往路を戻ることにした。往路の所要時間を考えて、二俣で引き返す。
これまでの渓相と、左岸の尾根の向こう側が三光川であることから、最後まで詰められなかったことにも諦めがついた。

帰路、何年振りかにサルナシを見つける。柔らかいやつが甘くておいしい。
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これまで見た中でも最も見事な葡萄の房。完熟した実が甘酸っぱくておいしい。葡萄は大豊作だ。
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上流から見た廊下。
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左岸の道から降りてきたところ。この先で、右岸も往路で見つけられなかった区間の道を発見できた。
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石川林道を歩いていると、まだ小さいながらも山芋がむかごをつけているのに気付いた。
大きめのものを手のひらいっぱいになるくらい摘んで帰った。
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12日、また雨になってしまった。休暇を取ってまで来ているのに、最悪に近いタイミングで雨になる。いや、雨の日が多すぎる。
プロフィール

逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)

Author:逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)
東京を拠点として、沢登りを中心に活動する山岳会です。
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