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2018. 10. 16  
今回も実川(前川)を訪れた。
先月大日沢を遡行した際に入渓できなかった黒羽根沢と御西沢を含め、新たに二本の沢を遡行した。

6日(晴):
今回もオンベ沢出合の河原に降り立ち、さらにこの淵の右岸を踏跡を辿って巻いたところから遡行した。
この日の水量は少し多い。入り鳥ノ子沢出合まで先月は一時間だったが、今回は一時間半もかかった。
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<入り鳥ノ子沢>
入り鳥ノ子沢はゴーロで出合っている。
転石の隙間に草が生えているので少々藪っぽく見える。
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ここが本当の入口だよとでもいった感じの小滝が懸る。
落口で水流を左右に分けている傘のような岩が個性的だ。
右壁をへつって落口に立った。
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ゴーロが続いた後、次第に両岸が切り立ってきて谷は右へ曲がっていく。
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両岸ともほぼ垂直の壁に挟まれた10Mの直瀑が立ちはだかる。
右岸を巻く。
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沢身に戻るも、すぐに5Mくらいの滝が懸る。
右側に重なる岩も結構大きく取付けないので、右岸を巻くことにしたが・・・
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前方に壁間いっぱいに水流を落とす滝が見えたのでその先まで巻こうとしたら、どんどん追い上げられて下降の機会を逸してしまった。
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860M付近で沢身に戻ると、幾分落ち着いた感じになる。
6M-8Mと連続して滝が懸るが、左岸のルンゼから小尾根を越えて簡単に巻くことができた。
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屈曲した2段の30M滝。
左側が登れそうにも見えるが基部に手がかりが乏しく、写真奥に見える樹林帯から巻いた。
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滝上は広い河原になる。
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河原を進んでいくと落差のある滝が見えてくる。
5M-6M-10M-5M-3Mと続く連瀑だ。
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2段目までは登れそうだが、3段目は行き詰りそうなので、右岸を大きめに巻いた。
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連瀑を巻くと河原になっていて、手ごろな砂地があったので整地してツェルトを張った。

7日(雨のち曇):
連瀑から上流は所々に小滝が懸るものの開けたゴーロが稜線まで続いていた。
早川のつきあげの少し手前で登山道に出た。
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早川のつきあげから牛首山まで登山道を辿って尾根を移動するが、台風25号の影響で風が強い。
登山道が尾根の西側についているところは強風の合間を縫って身を低くして移動しなければならなかった。

<黒羽根沢>
一旦牛首山まで行ってピークを確認してから、少し戻った所で黒羽根沢へ下降する。
地形図から読み取れる以上に急峻に思える斜面が続いた。
下降するにつれてゴーロになっていく。
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両岸とも岩壁となり狭まった急峻なゴーロを抜けると、ゴーロのテラスとでも言おうか斜度が緩み広くなったところに出る。
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さらにゴーロを降っていくと、一層斜度が増して下降している先が視界から消えた遥か遠くに河原が見えてくる。
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斜度が増しているところまで行ってみると、一気に落ち込んだ先にはボロボロの雪渓が架かっていた。
この辺りは落差のある滝で高度を下げた後、さらにもう一段滝が懸っていた。
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右岸草付からブッシュ帯に取付いて、不明瞭かつ急峻な尾根を降って雪渓の先まで巻いていく。
尾根が不明瞭なため、何度か沢へ向かって降りて行きそうになり方向修正しながらの下降になった。
雨とガスで視界が悪いのでこういった局面では苦労する。
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雪渓の先端付近に降りてきた。
都合よく雪渓の横を通り抜けることができた。
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滝上から見えていた広い河原に出た。
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1200Mあたりまで河原を下降すると30Mくらいありそうな滝を懸けて一気に高度を下げている。
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滝下は一旦河原になっているが、その先で沢が左に曲がっていく辺りで滝が懸っていそうで、流れが視界から消えていた。
ここで黒羽根沢の下降を切り上げて、尾根を越えて大日沢出合付近へ向かうことにした。
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強風が吹き付ける尾根を降って、大日沢出合の下流の枝沢出合に降りてきた。
枝沢が出合った先の下流から雪渓の崩壊音が聞こえてきたので見に行ってみると、崩壊直後のブロックが散乱する中、幅5M程度のブリッジが残っていた。
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枝沢の左岸に小さな台地状の河原があったが、石が多かったので20分かけて整地してツェルトを張った。

8日(晴):
<御西沢>
出発前に御西沢本流の様子を見に行く。
昨日残っていたブリッジも落ちていた。
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上流側にはすぐに20M4段の滝が懸っている。
水量があるだけに迫力がある。
両岸とも切り立っているが、左壁の上は比較的斜度が緩い草付となっている。
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大日沢と御西沢を分ける尾根の先端には雪渓の名残の雪壁が残っていた。
大日沢側はまだ雪渓をなしており、大日沢は小滝を懸けて雪渓の下に消えている。
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大日沢を分けると比較的広い河原となっている。
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河原の終わりには15Mの滝が連続する。
右岸から滝を見下ろすように小さく巻いた。
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滝を過ぎると両岸ともに切り立ったゴルジュとなり、右へ曲がっていく。
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ゴルジュが右に曲がると、まず小滝が三つ続き、次に7Mの直瀑が懸る。
7M直瀑は空身で登って荷揚げ、空身でトラバースしてロープでザックを手繰り寄せるといった感じで、慎重に越えた。
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7M滝のあといくつかの滝を越えるとゴルジュは終わるが、すぐに8M-15Mと連続する滝が懸る。
手前8Mは右壁を登って落口て水流を渡った。
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奥の15Mは張り出した左壁を斜上してやや巻き気味に登った。
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しばらくは小滝や斜瀑が懸るものの簡単に越えられるものが多く、距離を稼いだ。
やがて右岸に支流を分ける辺りで滝上に大岩を載せた7M滝が見えてくる。
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7M滝の先には左壁に隠れるように10M滝が懸っている。
左壁を登って壁上の草付をトラバースして、10M滝の上に続く2M滝の落口まで巻いた。
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開けてきて穏やかな渓相になってくる。
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滝が懸っていても開けている分越えるのは簡単。
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遡行してきた沢を振り返る。
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最後は石畳のような斜面に導かれる。
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斜面上部で遡行してきた沢を見ながら昼食を摂って、ここで靴も履き替える。
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ここは御西小屋直下。斜面上部には御西小屋の屋根が見えている。
小屋へは道がついており、この道を辿って小屋の前に出た。
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切合小屋へ向かって、この日は先々週営業を終えた切合小屋に泊まった。
小屋終いした後とあって小屋前の水場は片付けられていた。

9日(曇):
<上追流沢~豊実沢>
切合小屋のテントサイトから上追流沢を下降して出合の滝上から本流の滝を見る。
上追流沢に懸る滝の左岸を途中まで降った所で、滝の水流を渡って本流左岸のバンドに取付いた。
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すぐに深い小淵が出てきた。
気温が上がってきてないので、右岸を小さく巻いた。
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4M、3Mの滝を過ぎると10Mの直瀑が懸る。
水量に圧倒されそうだが左壁を簡単に登ることができる。
ただし最上段だけは少し悪い。
水量が少ない日なら最上段を登らず落口の水流に踏み込めたかもしれない。
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高く聳える岩壁が見えてくる。
岩壁の基部には右上に向かってルンゼが伸びている。
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岩壁の手前の斜瀑を右スラブ壁から越えるが、直後の7M2条が登れず、斜瀑左側の外形バンドをトラバースして岩壁基部のルンゼに取付いた。
ルンゼを少し登った所からルンゼと本流の間の草付をトラバースして7M滝の上に降りた。
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連続する二本の5M滝が釜に水を注いでいる。
右岸草付からブッシュ帯に取付いて巻く。
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沢身に戻っていくとナメと落込みの連続するところに出るが、右岸が台地上になっているので、そのまま続く2条の滝の上まで台地を進んだ。
台地の先は豊実沢出合で広大な河原が広がっている。
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出合から豊実沢に入る。
出合からゴーロの河原が続き、正面にゴーロの枝沢が続き本流は右手に10Mの滝を懸けている。
この滝は少しゴーロの枝沢を登った所から折り返すように草付に取付いて落口へトラバースした。
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特徴のない5M前後の滝が続く。
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上の写真の滝の左側の岩はホールド上の窪みがついていた。
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茶色い苔に覆われた岩盤の10M滝。左側を簡単に斜上して越える。
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開けたゴーロが続くようになる。
滝もかかってはいるが、簡単に脇を通過できる。
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地形図を確認していながらも(1:1)の二俣で枝である方の左俣に進んでしまった。
奥の二又から右沢へ進む。
右沢は出合から連瀑となって一気に高度を上げている。
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連瀑を過ぎると再びゴーロとなり、最後は小規模ながら御西沢や御鏡沢の源頭のように石が敷き詰まった斜面になる。
駒形山直下の広大なカール状の源頭部に出たかったので、ここから左岸の草原の斜面をトラバースして本流の右俣へ向かった。
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草原をトラバースしていくと広大なカール状の谷に出る。
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右俣を辿って源頭を目指す。
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流は石畳状の斜面に消えたかに思えたが、水流はなかなか消えない。
水流に沿って登っていく。
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登山道直下に湧き出る小さな泉「弘法清水」に辿り着いた。
縦走の際にも最高の水場だ。
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ただの水溜りにも見えるが、よく見ると水底から時折空気の球が浮きあがり、水面は湧き出る水で揺らめいている。
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登山道にあがるとちょうど「玄山道分岐」の標識があった。
今日はここから御西小屋へ向かった。
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御西小屋には他に誰もおらず、小屋を独占して解放感に浸った。

10日(曇):
余裕をもって下山したかったので、3時50分に小屋を発つ。
目論見通り5時過ぎに大日岳に到着。明るみ始めた頃オンベ松尾根の下降を始めることができた。
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下山後は坂下で入浴、遠回りして米沢に寄り道してから帰路に着いた。
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プロフィール

逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)

Author:逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)
東京を拠点として、沢登りを中心に活動してきました。
2018年12月2日をもって解散しました。

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