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2018. 10. 02  

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夏合宿 朝日連峰八久和出合川で三日目の朝を迎える。今日はいよいよ核心の中俣沢の遡行だ。幸運なことに三日目も快晴のようだ。昨日の焚火も快適な天気だったので外で寝てしまい左瞼をアブにやられ視界が少し狭くなったのが不安材料ではあるが、6時頃にテン場を出発する。
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昨日、尺越えのイワナを釣り上げた西俣沢出合いには、6時半ごろ到着。
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本流は、両岸が迫ってきてゴルジュっぽくなるが流れは浅いので問題ない。
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ゴルジュ内の2mの滝は、右側の岩場を歩いて越えられる。
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その先がすぐに中俣沢の出合いとなり、2+3mの滝がかかる。ここも右の岩場を簡単に越えられる。
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続いて両岸が迫りゴルジュの中に釜を持った小滝が3つ続くが、左や右の登りやすそうなところを歩いて行く。
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谷が少し開けてきたところにかかる小滝は、右の白い岩場を歩いて越えて行く。
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その先で沢が右に折れるところが3x6mの滝がかかり釜になっている。
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右側の岩場に取り付いて越えると深い釜をもった、11mの3段滝が出てくる。
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ここは無理せずに、右の草付きスラブから樹林帯に入って巻いてしまう。途中リーダーにロープを出してもらった。
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その上も滝がいくつもかかっている。
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5m滝は、釜の右側をヘツリ泳ぎして右壁に取り付きクリアーする。
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その先にかかる15m滝が第1の核心となる。前回Mリーダーが来たときは、左壁の草付きとの境を登ったそうだが上部がかなり厳しかったとのことで、今回は巻きを試みる。
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リーダーが左の草付きを偵察に登るが、厳しいらしく諦め降りてくる。
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左岸側もスラブが上部まで発達しており厳しそうだ。
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結局少し戻った、右岸に切れ込んだ急な三角ルンゼを登ることになる。
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途中の草付きは可なり傾斜が急になりザイルを3ピッチほど使う。
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かなり上まで登ってトラバースして懸垂無しで河原に降り立つが、二時間半を要した。
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その先の両岸が迫ったところにかかる4m二段滝は左の岩場を登って越えた。
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すぐに開けた深い釜を持つ、2×4m滝がでてくる。Mリーダーが右側をへつり泳ぎ、滝下に取りついたかと思うと、マントリングで一気に体を滝上に引き上げた。続くTさん、私は、釜の中にスタンスを見つけることが出来ず、リーダーにお助けで引き上げられた。
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H氏はスカイフックを使って果敢にトライするが、フックがうまく引っかからず、結局お助けのお世話となる。
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2m程度の滝をいくつか越えると、釜を持った1m滝がでてくる。幸いスタンスがあり、釜から左に取りつき難なく越えることが出来た。
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その先は、深い大きな釜を持った6m滝だ。明るい雰囲気の見ごたえのある滝だ。
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Mリーダーが釜の右をロープを引いて泳いで取りついていく。
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右壁をそのままフリーで登り上で確保する。
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後続は釜を引っ張ってもらい楽をさせてもらい壁に取りつき、意外にスタンスとホールドは豊富で快適に登れる。
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やっと雪渓が出てくるが、崩れていて間を縫って通過可能だ。例年より雪渓が少ないようだ。
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雪渓の先の3mの滝は右の岩場を登って通過する。
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続いて釜つきの7×10m滝が出てくる。
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右側をへつって取りついて通過する。
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2個ほど,小滝を越えると7m滝が出てくる。右も、左も難しいそうだが、Mリーダーは左を選択。
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昼食休みを取り、気力を充実させて、Mリーダーが空身で取りつく。ハーケンを2枚打って(リスがぼろぼろで気休めにしかならない)、ザックピストン用のロープも引っ張って登っていく。上の右に移る一歩も絶妙なバランスでクリアして、ハーケンとカムで支点構築し後続を確保。荷揚げ要員でまず私が登り、ザックを引き上げるがH氏のザックが重い。
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この滝上の右岸トラバースも念のため、ロープを出して通過する。
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続く4m滝は釜がかなり深い。
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空身でMリーダーが右を泳いで取りつき、そのまま右壁をフリーで登り後続を確保する。ザックピストン要員の私が続き、皆のザックを釜上の空中を通過させて引っ張り上げた。2回続いた荷揚げで腕がかなり疲労した。
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両岸が迫ってきて、10m滝がでてくる。登れないだろうと空身で見学に行くが、右側を登れそうかもしれない。
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Mリーダーが右壁に取りつきトライするが、難しく諦める。
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左岸を巻く事に決定し、草付きスラブを登り樹林帯に入ると右からの枝沢が雪渓でびっしりと埋まっているのが見て取れる。
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これから遡行する連瀑帯も正面にばっちりと確認できる。
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草付きは手がかりが無いので潅木帯から一気に30mの気持ちの良い懸垂下降で川床に戻る。
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連瀑帯を目指して明るい川床を遡行していく。
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腰程度の釜を持った滝がいくつか出てくるが、斜滝なので登るのは楽だ。
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同様の斜滝がでてくる。
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トイ状になっている部分がでてくる。
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1枚岩の斜滝は左を登る。
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この滝も左を登った。
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この連瀑帯直前の滝は右を小巻いて突破した。
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ついに連瀑帯にかかる。
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ここは、滝下を右に移動。
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とにかく登れるところ選んでどんどん登る。
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この滝は、左岸の灌木帯に入って上の滝とまとめて巻いた。
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一服ついて下をみるとこんな感じ。
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この滝は水線左を気持ち良く登れた。
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この滝で連瀑帯は終わり。左岸を巻いて越えていく。
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流れもずいぶん細くなり源流の雰囲気となる。
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それでも3-6mの滝がいくつか出てくる。
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もう滝には満腹なMリーダー以下のメンバー。
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それでもこれでもか、これでもかと滝が出てくる。
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最後の最後で雪渓が谷に架かる。
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躊躇なく雪渓下に踏み込んでいくMリーダー。
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無事通過すると又滝がでてくる。
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稜線が綺麗に見える。狐穴小屋も近いはずだ。
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でもまだ、滝がでてくる。これが滝らしいに最後の滝であった。
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チングルマなどを高山植物を愛でながら草原状の窪を登っていく。
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右に雪田が見えてくる。これは滝と呼ばなくてもいいでしょう。
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最後は窪から外れ草原を登っていくが、急斜面と重荷で結構滑る。
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狐穴小屋にやっと横着した。時刻は6時ちょい過ぎ。行動時間は12時間オーバーだった。
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小屋番のあだちさんに温かく迎えられ、1階を全部使わせてもらう。ビールを10本購入し打ち上げの宴会に突入する。
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重たかったH氏のザックからは、高野豆腐カレーの材料と漬物などがでてきた。豪勢とは言えないが、各自最後のつまみを持ち寄り楽しいひと時を過ごす。あだちさんからも自家製辛みその差し入れがあり、お酒がすすんだ。


翌日はガス模様の中を以東岳に向け7時半頃に出発する。
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高山植物を愛でながら稜線歩きを楽しむ。
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9時半頃以東岳に到着。途中以東小屋の小屋番の女性とすれ違う。狐穴小屋の足立さんからビールが10本売れて足りないから持ってくるように連絡があり運んでいる途中とのこと。我々がそれを消費した張本人とばれてしまう。
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新築に近い以東小屋は非常にきれいだった。
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ガスも切れて大鳥池が見えてきた。
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お昼ごろに大鳥小屋に到着。蛇口が10個程度並んだ流しから勢いよく水がでている。頭を洗ってさっぱりして昼飯休憩をとる。
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何個か吊り橋をわたって沢沿いの道を下っていく。
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14時に泡滝ダムに到着した。6時間程度の歩きだった。
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その先の駐車場で途中の以東岳からスマホで呼んだタクシーに乗り込む。落合タクシーの運ちゃんがおしゃべりに夢中になりボンボを少し通り過ぎてしまうが、大きな影響は無く、汗を流しバスにて鶴岡駅に向かい解散した。
今回の八久和川出合川中俣沢は、初日から3日間は好天の上アブも少なく、これ以上ない絶好のコンディションの中で遡行でき最高だった。開放的な明るい沢であるが、泳ぎ、登攀、巻き、ルートファインディング等の総合力が必要な沢で、終始リードして頂いたMリーダーに感謝する。

bema

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Author:逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)
東京を拠点として、沢登りを中心に活動する山岳会です。
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