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2018. 08. 20  

飯豊連峰核心部の沢は昨年以来になる。今年は足慣らしに3本ほど小粒な沢を遡行したが、厳しい高巻きを何度かこなさなければならない険谷をこなせるかは、今回試すことになる。


17日(雨):

天気予報通り雨が降り続く。下追流沢出合まで行く予定を変更して、松ノ木穴沢出合まで足を延ばしておこうと思って、入山した。

弥平四郎登山口から上ノ越経由で巻岩山まで登り、少し戻ってブッシュ帯から松ノ木穴沢に下降した。朝の気温は20度を下回っており、その上雨に降られては少し寒く感じるくらいだ。


ゴーロの何もない沢という情報を得ていたが、さすがに何もないわけではなく、巻いて下降したところも3カ所あった。990Mから出合までは平凡なゴーロが続いた。

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松ノ木穴沢出合付近の前川の様子。

前日はかなりの降水量があったはずで、この日も弱いながらも降雨が続いたため、予想通り徒渉などもっての他という状態。大淵の流れ出し付近で平水より25~30cm水深が増していた。この近くの河原が小高くなった砂地を整地してツェルトを張った。

DSCF8508.jpg


18日(晴):

狙い通り、ほぼ平水に戻っている。下の写真の左上の方が前日の写真と同じ辺り。白泡もだいぶなくなっている。

DSCF8512.jpg


本流を遡行した時は左壁沿いを泳いで写真中央付近で壁に取付いた淵。今回は左岸を巻いたが、かなり悪かった。取り付き点から10M程登った所に生えている木の根元から1.5Mほどのところにカラビナがついた古いスリングの残置があった。

DSCF8517.jpg


淵を巻いたり河原を歩いたりして下追流沢出合に到着。 下追流沢はゴーロで出合っている。少し入った所にまだ新しい焚き火の跡があった。

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河原を過ぎるとゴルジュが始まる。すぐに深い淵の3M2段滝が懸る。右岸を巻いて懸垂で滝上に降りたが、結構悪かった。水線突破できたかもしれない。

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右に枝沢を分けると開けてきてしばらく河原が続く。

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緩いS字を描く河原が終わるとゴルジュとなり、8MCSが懸る。左岸を巻いて滝上に懸垂で降りた。

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左に枝沢を分け、右手に崩落した斜面を見るとナメ滝とナメが続く。

DSCF8552.jpg


ゴーロに伏流した枝沢を右に分けると3M-10Mの滝が続く。10M滝は左手前を少し登った後斜上バンドに乗って滝上に出た。

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さらに950Mの枝沢を過ぎて、出合付近の10M滝を越えると長いV字ゴルジュ帯が始まる。

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ゴルジュ帯前半、7M滝をザックを踏み台に右壁を越えたあと、10M滝を巻くために左岸に取付くと前方にYの字とIの字を並べたような3条の8Mの滝が目に入る。難しそうな滝に見えたので8M滝の上まで大高巻きした。

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高巻き後、再び4Mの滝を巻くために左岸に取付くと、今度は険しい連瀑が目に入った。またもこの連瀑の上まで大高巻きとなる。このゴルジュ帯の高巻きは、岩壁の登攀から草付登攀-斜上-トラバースを経て樹林帯に取付いて、樹林帯が沢床付近に達するところを見極めて下降するというパターンになる。

DSCF8578.jpg


連瀑より上部は、尚もゴルジュが続くが幾分浅くなって開けた渓相に変わる。

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6M滝を左のブッシュ帯から巻くとゴルジュは終わる。

DSCF8589.jpg


ゴルジュを抜けると穏やかな流れの河原が広がる。幕場適地を探しながら遡行する。

DSCF8590.jpg


台地状の上に砂地を発見してツェルトを張った。

流木も余るほど散乱していて、一人でも労せず薪を集められた。

今年初の泊まりの沢旅、初めての焚き火。

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19日(晴時々曇):

遡行開始間もなく深い淵に流れ込む落込みのある小ゴルジュに差し掛かる。

正面に面を向けている岩が曲者で、滑り台上の急傾斜になっている。水中の壁の足掛かりも少なく、見た目以上に苦労して越えた。

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二俣を過ぎると2M-4M-4Mの連瀑が懸る。右側のリッジ状を登るが、さらに右側がすっぱり切れ落ちた深い亀裂になっていて高度感があった。

DSCF8601.jpg


V字ゴルジュを2条の滝を登って脱すると、スラブの連瀑が目に入ってきた。

最下段の水流際右側から取付いて落ち口から水流に沿って2段目の左側へ出る。

2段目の上で右にトラバースして、3段目とここからは見えていない4段目は右側を巻き気味に越えた。

DSCF8605.jpg


時折出てくる滝を越えつつゴーロを進んでいくと、正面に種蒔山と思しきヒトコブラクダの背のようなコブが見えてくる。

DSCF8614.jpg


水流もほとんどなくなり1585M付近で左岸の枝沢(水流はない)を詰めて登山道に出た。途中礫地を縫って登れたので、藪漕ぎ僅かであっさりと道に出た印象だ。

DSCF8623.jpg


問題の左膝も下山まで持ちこたえ、下山後も傷みがひどくなっていないので、これで一応の目処が立ったのではないかと思う。
週刊飯豊・・・再開か・・・。
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Comment
No title
2011年の写真と比べてみた。
岩壁に対して水面は高い位置にあるが、釜は浅く見える。
この釜は以前よりだいぶ埋まっていたようだ。

http://shokeikai.web.fc2.com/2011/20110917sanekawa.html
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プロフィール

逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)

Author:逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)
東京を拠点として、沢登りを中心に活動してきました。
2018年12月2日をもって解散しました。

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