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2018. 06. 26  
F薪です。

先週に引き続き実川...と言っても、漢字は同じだが、山域も読み方も違う「実川」流域へ出かけてきた。
個人的な山行テーマのひとつ、湿原を訪ねる沢旅だ。
2年前の秋に、赤倉沢右俣から花沼湿原を訪れたが、今回は本流右岸の七兵衛田代と山犬田代を訪ねる計画である。

前泊の道の駅から檜枝岐を過ぎ、いつもの駐車地点へ車を進めると、なんと駐車スペースが満車。
幸い1台が出て行ってくれたので、何とか2台駐車することができたが、こんな数の車が入っていることはなかったので、ちょっと驚き、先行きに不安を感じた。

しばらく林道を歩き、赤安沢出合先から本流に降りて遡行開始。ゴキタ沢まではゴーロ勝ちな沢歩きだが、ゴキタ沢を過ぎるとナメ優勢となる。
ゴキタ沢の次に右岸からの支流が流れ込む周辺はミニゴルジュとなっている。
前回は、このゴルジュを全て巻いてしまったが、今回は水線突破で切り抜ける。
20180623_Mikawa01.jpg

最初のゴルジュを抜けしばらく行くと、前回印象に残った美瀑登場。
下流の河原で昼食休憩とする。
20180623_Mikawa02.jpg
ここまでで複数の釣り人を追い越してきたが、帰宅後ネットで調べると、どうも、17日に行われた檜枝岐村渓流釣り大会の釣れ残り狙いの釣り師たちのようだった。どうりで人が多いと思った。
さて、件の美瀑は右岸より小さめに巻く。

美瀑より上流のコの字型の屈曲部は、美しいナメの続く、本流のハイライトである。
好天なら更に綺麗だっただろう。
20180623_Mikawa03.jpg

文献で「ザル滝」とされる滝の下流は短いがゴルジュとなっている。
前回は股下徒渉で難なく抜けた箇所だが、今回はかなり水量が多い。
泳ぐか、覚悟を決めて水に浸かるか思案するが、よく見ると左岸側に水から顔を出している岩がある。そこに足が届けば濡れずに突破できる。
少し腕力がいるが、右手の岩のしっかりしたホールドを利用して、全員難場を突破。
20180623_Mikawa04.jpg

問題のザル滝。右側の水流を登った記録も見ていたので偵察に行くも、水勢が強く難しそう。
止む無く、前回同様左の乾いた壁をザイルを引いて登る。逆層でちょっと嫌らしい。
20180623_Mikawa05.jpg 
この上の二段スラブ滝を越えると、初日の核心部は終了。
計画どおり、赤倉沢・硫黄沢二俣付近で荷を解いた。

終盤雨がぽつぽつと降り出し、時おり本降りになる中、濡れた薪に少々てこずりながらも無事焚き火も成功。夜も更けるにつれ雨もあがり、気分は上々である。
20180623_Mikawa06.jpg

翌朝は、薄く雲が残っているものの薄く陽も射し始めた。
一帯はキャンプ場のような台地が広がり大変快適。珍しく、若者4人パーティが少し下流にテントを張っていた。もう一箇所焚き火の煙が上がっていたように思うが、こんなに人のいる沢だったかな...
最近、記録も多くなってきたしなあ、と複雑な心境であった。
20180623_Mikawa07.jpg

のんびり朝食後、今回のメイン・イベントである田代巡りに出発!
本流を少し下降したところから、右岸の無名沢に入る。遡行を続けるにつれ、上空には青空が広がりテンションも上る。
沢から少々の笹薮を漕いで、飛び出した七兵衛田代はワタスゲの揺れる別天地。
いや、来てよかったねとみんなで言い合う。
20180623_Mikawa08.jpg

池塘がないせいか植生は少し寂しいけれど、たくさんのワタスゲとタテヤマリンドウとところどころにヒメシャクナゲのアクセントがなかなかいい雰囲気。
20180623_Mikawa09.jpg

ゆっくりと田代を横切り、立ち去りがたい想いを振り切って次の目的地へ。
振り返ると孫兵衛山と思しきピークが、存在感を放っていた。
20180623_Mikawa10.jpg

七兵衛田代の北端から、再び藪に突入するが、ところどころに踏み跡があるような気配も。
方向を見定めながら進むと、出た!山犬田代に無事到着。七兵衛田代に比べると、ほんとうにこじんまりとした田代だ。
お昼には少し早いけれど、ここで昼食休憩とした。
20180623_Mikawa11.jpg

昼食後、地形図の「代」の字にあるポコの北側を回りこむようにゴキタ沢源頭に向かう。
源頭部は、穏やかな流れでテン場適地もそこここに点在している。湿原を訪ねた後、ここで一夜を過ごすのも悪くないぞ。
下降に使ったゴキタ沢は、まさに下降向き。Co1500付近から等高線が混んで来るが、急傾斜のゴーロに終始する。
そろそろ林道かなと思う頃、右岸に踏み跡が現れ、それを辿るとあっけなく林道に飛び出した。
「何にもなかったね~」とは、メンバー揃っての感想だったけれど、二つの田代を巡った満足感はあったのではないかな。

それにしても、この日は梅雨明けを思わせるような青空が広がり、満足の沢旅を締めくくってくれた。
20180623_Mikawa12.jpg
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東京を拠点として、沢登りを中心に活動する山岳会です。
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