2017. 10. 09  
今回はいよいよ長走川流域で遡行対象としてリストアップした最後の沢となる。
7月の淀ノ沢~大面沢のとき、悪天候のため切り捨て、先週時間に追われてやはり切り捨ててしまった小面沢、そして最後のお楽しみ与兵ェ沢である。それぞれの下降には、大面沢支流の雨乞沢と与兵ェ沢の隣の沢である上鱒沢をピックアップした。

10月7日
先々週の山行を終えて、「あの悪い林道からアプローチして長走川へ向かうのも当分ないと思うと・・・」などと書いたが、早速この林道からアプローチすることになってしまった。と言うのも、本来なら小面沢は先週下降するつもりでいたし、与兵ェ沢は裏川の支流からアプローチするつもりでいたが、先週小面沢に入れなかったために、長走川流域で踏破してない沢をまとめて登ってしまおうと考えたからだ。今回も林道壁山線分岐手前の広場に車を停めて長走線を歩いた。
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林道途中から分かれる山道に入り、壊れた吊橋を渡って尾根越で大面沢に入渓。
大面沢を下降して出合から小面沢出合まで本流を下降する。
地形図には毛虫記号が記されているが、河原主体の比較的開けた流れで、狭まって深くなっているところも側壁上がバンド状で簡単に通過できた。
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ほとんど膝上を濡らすことなく小面沢出合に到着。
想像はしていたが、それ以上に水量が少なくショボい印相を受けた。
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小面沢遡行開始まもなく3M、4Mの滝が連続する。
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しかし、その後は延々とゴーロが続く。大面沢を下降した時の予想が当たっていたようだ。
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800M付近で沢床に岩盤が見られるようになり、両側は草付のV字谷になる。
小滝を含めて三級-程度の岩登りといった感じになる。
しかしそれもほんのわずかな間で、すぐにゴーロに逆戻り。
結局ゴーロのまま藪に消える。
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最後は雨乞峰からやや小面峰方面に高度を下げた辺りに出て、雨乞峰のやや南方に詰め上がった。
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稜線には踏跡らしきものも見られなかったため、雨乞峰のピークを踏むことなく雨乞沢へ向けて下降を開始した。
雨乞沢もゴーロ主体の沢だ。
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小面沢と同程度くらいには滝も懸ってたが、ほとんどクライムダウンか極小さく巻くことができて、問題になる所はない。
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大面沢に合流してからは、今朝の入渓点まで広いゴーロを延々と下降した。
その後山道と林道を辿って、林道が本流の左岸から右岸に渡る橋の袂にツェルトを張って幕場にした。
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10月8日
朝ツェルトをたたもうかと思っていた頃に林道を軽トラが通過していった。
林道を終点まで歩き、その先の山道も終点まで辿って入渓すると、軽トラの主が先行している姿が目に入った。
ゴルジュを越えて右岸に河原が開けてから少し進んだところが与兵ェ沢の出合である。
軽トラの主の足跡は、本流をこれより先へ向かっていた。
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出合からしばらくは平凡な渓相が続く。
広い河原の本流から足を踏み入れると、平凡とは言えさすがに圧迫された感じがする。
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小滝が懸り始めると、頭上を樹林が鬱蒼と覆うようになる。
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小ゴルジュを過ぎ、左岸に小滝を懸ける枝沢を分けてから少し先へ進むと、5M滝に沢筋の遡行を遮られる。
右岸のルンゼから次のルンゼまでトラバースして5M滝を巻くと、その先も延々とゴルジュが続いていた。
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4M滝の左壁を小さなスタンスと外傾した壁面をフェルトのフリクション限界すれすれで斜上し、2.5M悪相の滝を右岸か巻くと、樋状4Mが懸る。CSを頭上に見ながら水流をまたいで越えた。
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4M樋状に続く4Mを左壁の斜上バンドからこえると、両岸が高く険しく切り立ってきて、正に井戸の底のような空間へと導かれる。
左へカーブしていくゴーロの沢床は枝沢で、先には6M滝が懸っている。
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本流は35Mの滝となって右壁の上から落ちてくる。
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もと来たゴルジュを少し戻って、右岸の緩いルンゼから樹林帯に取付き、大滝と別れた枝沢の上部をトラバースし、滝上へと下降していく尾根を伝って、一時間強で沢に戻る。しばらく厄介な滝がなければ・・・と思ってると、早速ゴルジュの中に15M滝が懸っている。しかし今度はちょっと悪いが左岸を小さく巻いて落口に出た。
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15Mに続く4M滝の右壁を登って越えると、正面にはガレルンゼが伸び、本流は左から15M滝となって落下している。
右岸の小尾根状をブッシュ伝いに続く2Mもまとめて巻いた。
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その直後に続く5M、2Mのスラブ滝を越えると、平凡なゴーロ状の渓相となり、ゴーロのまま詰めの急斜面に消える。
最後はあまりの傾斜に直進が難しくなり、ブッシュを伝って右岸から尾根に詰め上がった。
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上鱒沢への下降点目指して、まず南下、そして西へ向かう。
うっすらと踏跡も見られるが、かなり藪が濃く、1km強を進むのに2時間強を費やした。
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尾根が再び南方へ折れたところから上鱒沢へ向けて尾根を外れて下降を開始する。
しばらくブッシュ伝いに下降するが、ブッシュが無くなる辺りから更に斜度を増しているように見えたので、しばらく左岸の小尾根伝いに下降した。
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小尾根から沢を見下ろすと延々と倒木が散乱するゴーロが続いている。
尾根が切れ落ちている辺りから沢へ向けて進路を変え、最後は念のためロープをセットして30Mの懸垂で沢床に下降した。
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この調子なら出合まで行けるのではと思って、駆けるようにゴーロを下降していくと、510Mで滝場に遭遇する。
17時を回り暗くなり始めていたので、出合まで下降することは諦めて、滝上の河原を整地してツェルトを張った。
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10月9日
幕場直下の滝場には、8M、3Mと滝が連なった先がゴルジュとなっており、さらにその先に滝が懸っているのが見える。
幕場から少し上流に戻った所から左岸を巻いて滝下に降りた。
上部から見えていた先の滝は12Mで、その直下に5M滝が続いていた。
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滝下からはまた平凡な渓相になるが、もう一カ所滝場があって5M、4Mの滝が続いていた。
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その後、下鱒沢を併せると間もなく出合で、本流の広々とした明るい渓相が見えてくる。
出合で徒渉すると山道終点だ。山道と林道を辿って、途中山栗を拾いながらゆっくりと壁山林道分岐へ戻った。
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今回遡行・下降した沢4本のうち3本がゴーロ沢という、飯豊においては異例の山行になった。
とは言え、与兵ェ沢は短いながらも充実した遡行ができたし、小面沢はある意味最初の予想が当たっていたことが分かって満足だった。
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東京を拠点として、沢登りを中心に活動する山岳会です。
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