2017. 10. 06  
この2年連続で藪を避けて雪のついた春山に朝日北部の鍋森周辺を周遊してきた。どこまでも続くたおやかな雪のべったりついた稜線歩きが印象に残った山行であったが、土地勘もあるので今度は沢の溯下降を組み合わせて周遊する計画として、梵字側小沢遡行~ネズックラ沢下降の計画をたてた。

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前日夜から東北道をとばし、5時間半ほどで道の駅西川に到着する。週末の天気予報は、9/30(土)に午後3時過ぎから7時頃まで小雨がありそうだか総じて晴予報で問題がなさそう。寒気が入り込んできていてかなり寒いが、明日の行程を確認し6時早々に出発として、軽く寝酒をやって就寝した。翌日、月山第一トンネル鶴岡側出口の駐車場に車を止め、7時ちょい過ぎに出発する。

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トンネル脇の藪を軽く漕ぎ沢形に出て少し下降し、左から出会う本流を少し登ったところの右からの小さな流れに入り植林帯の中を歩くとなんと山道がついていて隣の引越沢(いつ沢)まで横断する。

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引越沢に出ると赤テープがついていて山道が続きそれを辿っていくと目的の西綻沢に出発から50分程度で容易にたどり着くことができた。2m程度の川幅の平凡な渓相の西綻沢を遡行していく。4m程度の何れも簡単に登れる滝が数個あるが大きな滝は特に無く、970mのコルに10時前に詰め上げる。

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梵字川小沢の右岸の枝沢を下降していく。途中ヒラタケが出ていたので少し頂戴する。

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3-4m程度の岩滝が多数連続するが、いずれもクライムダウン可能で高度を下げていくと4mの板状の滝を懸けて小沢と合わさる。枝沢から小沢への下降点の滝が難しいのではないかと予測していたが左岸の溝を降りることができた。

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小沢は5-6mの川幅で白っぽい石がごろごろした明るい印象の沢だ。

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しばらく単調な河原が続くと、1:1で右俣と出合う。

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左俣を遡行していくと4x8mの滑滝、2mの幅広滝が出てくるが、何れも簡単に登れる。

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再び河原が続くようになり、左から10mの滝を懸けた枝沢が入ってくるところで昼食休憩をとる。かたわらの水たまりには魚が5-6匹泳いでいる。


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このころから雷鳴が聞こえ始め雨がポツポツと降ってくる。昼食もそこそこに雨の中、遡行を再開するとすぐに連瀑帯に突入する。最初の2mの釜を持った滝は左をへつって越えていく。

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続く4mの2段滝、6x10mくの字滝、4m滝と続くが何れも釜を持っていて、左或いは右をへつって越えていく。


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比較的大きな8mのスダレ状滝は右側を登ることができた。

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続く逆相気味の4m滝は、雨で滑りそうなので右を小さく巻いて突破した。

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次の3m滝は左、2m、2x5m滝は右といった具合に登りやすそうな方を選択していくと、細い流れが左と右から流れ込んでくる。そこを通過すると深い釜をもった、2m滝が太い流れを勢いよく落としており、取り付けそうにない。諦めて右を巻く事にする。

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巻き登っていくと、続く4mの滝も勢いよく水を落としているのが見え登れそうになく、かなり上まであがってまとめて巻くと、東俣沢出合を過ぎた小沢の滝上に降り立つことができた。


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東俣沢出合の4m滝上に小沢からトラバースして遡行を継続する。最初の釜は、左をへつる。何れも6mの滝を伴った枝沢を2本やり過ごすと再び連瀑帯となり、5x7mは右を小巻き、続く釜のへつりで滑ってしまいドボンする。3x4mは左、2x3mは右をのぼり7m滝で雨も小降りになったので釜に魚を探す。


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時間を少し費やしていると再び雷鳴が轟き始め雨脚が強まってくる。左側のバンドを利用して越えていくと、ブナハリタケが倒木に出ていて少し頂戴する。




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河原状となり幕場を探しながら遡行するが、徐々に雨が強まる中、いいテン場が見つからず、結局少し戻った藪中の平坦地を30分程度かけて切り開き、タープを張る。雨はあられ混じりの土砂降り状態となり、すぐ脇の涸れ沢が濁流となり急速に水位が上がってきて、避難の可能性も考えタープ下でしばらく待機した。


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幸い1時間程度雨はやんだが、薪はずぶぬれで焚火は諦め、タープ下で夕食をとっていると、ハコネサンショウオがユーモラスに宴会場を横切っていきびっくり。
雨は降ったが、それほどひどくならなかったことに感謝して就寝した。

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翌日は晴れ。ネズックラ沢の下降が結構大変との事前情報があったので、7時過ぎに出発する。昨日直線的に流れる茶色い濁流の様相を呈していた本流も透明な流れに戻っていて一安心。釜を持った2m二条滝が出てくるが左を小さく巻き越える。

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その先は開けてきて緩やかな流れの河原を行くと次々にテン場好適地がでてくる。昨日は雨が強く急いでいたため、ここまで見に来れなくて残念。

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30分ほど歩くと左から1:2で枝沢が合わさる。左沢の方を遡行していくが、踏んづけるのがもったいない苔むした穏やかな渓相が続く。

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枝沢をいくつか通過していくと流れは徐々に細くぼさっぽくなってくる。多段4m滝がでてくるが右側を簡単に登る。その先、1:1で沢が分かれるが左沢を選択し遡行を続けると詰めとなり、笹とカンバやブナ混じりの密籔に突入する。
20分程籔と格闘しのっぺりとした尾根をのっこし、籔の薄めの所を選んで下降していき、最後は灌木頼りにネズックラ沢の上部の沢形に降り立つ。

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所々溝状の流れとナメ床を交えながらしばらく気持ち良く下降していく。

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流れは徐々に大きくなってくるが、渓相は明るいナメと釜が続く。7x8mのスラブ滝、
12x13mのデコ状茶色の明るい滝は左から右へ移りクライムダウンする。

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しばらく、ナメ床状の流れを行くと両岸が迫ってきてゴルジュとなる。いくつか釜を持ったトイ状滝やネジレ滝を気持ちよくクライムダウンしていくと、10m滝となる。左岸側と灌木の際を下れそうだが慎重を期し懸垂下降する。トップは下部で右に振られ水流をまともに浴び、釜にどっぷりつかって突破するが、後続はうまく左岸沿いに下降する。

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その先トイ状滝が2つ続くが先がすっぱり落ちている上、両岸もつるつるで支点もない。

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クライムダウンは到底無理で、左岸を巻き降りると途中から草付き斜面で所々ある潅木を利用して懸垂下降2ピッチで川床に降り立つ。滝の高さは確認できなかったが、25-30m程度と思われた。

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続くトイ状滝は、下れそうになく左岸の灌木にスリンゲをかけて懸垂下降するが、トップは足の立たない釜にはまり、エイト管にかかったザイルが邪魔で釜を通過するのに苦労した。後続はなるべく釜にはまらないようにザイルをトップに引いてもらいうまく下降した。




まだまだ、トイ状の流れのゴルジュが続き、4m、3m、2mの滝を突っ張りで越えて行くが
自分とTさんは最後は釜に浸かって突破。Wさんは手足の長さを利用して釜をやり過ごす。

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そこからは、単調な河原となりしばらく下降すると、左から白保土沢と出合い、遅い昼食休憩とする。
時間も押しているので、白保土沢を遡行して旧国道に突き上げるのは諦め、左岸の枝沢の急傾斜詰めて旧国道に出て、月山第一トンネル上部の尾根を藪漕ぎして駐車場に戻った。

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緩やかな流れの西綻沢、梵字川小沢の連瀑帯と高巻き、あられ混じりの雷雨との遭遇、鍋森の尾根の密籔、ネズックラ沢のナメとゴルジュV字滝下降、大滝の高巻き懸垂下降と沢登りの要素が結構詰まった沢旅を楽しめることができた。



bema

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