2016. 10. 19  
10月8日から16日を休みにして、4日間で本ルート、休養+物資調達の日を挟んで、4日間で都沢~大ヤット沢へ行くつもりでいたが、この期間の前半は雨のため、本流がからむこれらのルートを諦め、期間後半に北股川の計画のみ実施した。

13日(曇)
前日12日も雨が降り、増水していることを予想していたが、以外にもというか、運よくというか、ほぼ平水だった。
12日からかなり冷え込んでおり、泳がされるルート故に少し躊躇したが、北股川の出合で入渓して藤十郎沢出合を目指す。


1Mの落込みの上の釜で泳がされる。泳ぐ前に左岸に取付いてみたが、登るほどに悪くなるので諦めた。
さらにこの先にも短いながらも泳ぐ瀞がある。気温は上がらず陽も差さず・・・寒い。
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本流は8月に辿ったルートを味わい、遡行図を見直しながら進む。青滝の巻きの途中で、滝の全貌を写真に収めた。
見事な直瀑だ。
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青滝を越えると一旦穏やかな渓相になる。その後ゴルジュとなる区間もあるが、既に雪渓が無くなってる今年は藤十郎沢出合まで難所はない。藤十郎沢は出合に4M滝を懸け、すぐに16M2段の滝へと続く。出合の滝は右を登り、16Mは右の草付スラブを登ってブッシュ帯に取付いて巻いた。
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藤十郎沢はそれほど険しい沢ではない。こんな感じのところを基調に、ぽつぽつと滝が懸っている。
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藤十郎沢に懸る滝はほとんどが5~6Mくらいの滝で、10Mクラスは3本。一本目は850M付近に懸っている。
右岸枝沢との間を少し登ってスラブ壁に取付き、上部は草付をトラバースして滝上に出た。
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続く10Mクラスの滝は、900Mを過ぎた辺りに連続して懸っている。手前が12M、奥が10Mだ。
12M滝から少し戻って左岸のルンゼからブッシュ帯に取付いて巻いていくと、すぐに10M滝が目に入ってくるので、まとめて巻いた。
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990Mの二俣を過ぎると源頭の雰囲気が漂い始め、5M前後の滝を5本越え、草付を割って刻まれたような窪を登ってわずかに藪を漕ぐと稜線に出る。
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詰め上がったところから約25分うっすらとした踏跡混じりの尾根を東へ進むと、藤十郎山の三角点に至る。
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文四郎沢の源頭も藤十郎沢のように草付を割って刻まれたような窪だが、稜線から窪までの標高差が大きく、傾斜も強い。
二つ目の涸棚を巻いているころからかなり暗くなり、この窪の左側の窪に懸る5M滝の基部付近を整地してテントを張った。
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14日(晴)
テントを張った所に懸る5M滝。前日は暗くてよく見えないので右岸を巻いて下降したが、明るい所で見てみれば簡単にクライムダウンできる滝出ることが分かる。
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文四郎沢も結構平凡な渓相を基調にするが、少しずついやらしい滝が多く、巻いたり懸垂したりで、下降とは言え時間を要する。
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なるべく残置しないように、こんな岩の出っ張りや、大きな転石、灌木を支点に懸垂下降する。
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この滝は懸垂下降すると深い釜に降りてしまうので、唯一大きく右岸を巻いた。
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先ほどの滝を巻いていき、草付をトラバース気味に下降して枝沢に降りた。枝沢合流点のやや上流には10M滝が懸っていた。
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開けた渓相になって左へ、右へと曲がっていく・・・。
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正面に北股川本流の対岸の斜面が間近に見えてきて、この先から連瀑帯となる。
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3Mと10M2段斜瀑を懸垂下降し、3M2条、8M2条、4M、30M2段と続く滝は左岸の樹林帯を巻いていくと、最後は樹林が途切れて急峻な草付スラブと北股川本流に落ち込んでいく。さすがにクライムダウンなど危険でできないので、下に向かて生える太い木の幹の中ほどにスリングかけて30Mの懸垂下降で北股川本流の沢身に降りた。スリングは残置した。
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北股川本流から文四郎沢出合の30M2段を見上げる。
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鮎倉沢出合までは北股川本流を遡行する。入り大石沢出合までは、それほどの難所はない。
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彦兵衛前滝の巻きルートを探りながら出合へと向かう。スラブ上部のグリーンバンドで滝上へ向かうことにした。
まずは入り大石沢の8M滝を左岸草付から巻いて滝頭に出て、右岸に渡ってブッシュ混じりのスラブを登る。
8M滝上には8月の幕場跡が綺麗に整地されたままの状態を保っていた。
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スラブは見た目より斜度が緩く、ホールドもスタンスも豊富で、適当な間隔でブッシュがあるので、あまり苦労せずにグリーンバンドに取付けた。バンドは彦兵衛前滝を巻くにはよいが、上部には登れそうもない滝が二本続いており、グリーンバンドも急峻なスラブに遮られていたので、結局彦兵衛前滝上から尾根まで詰め上がって、上部の滝を巻いた。
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滝を巻き終わると広い河原に降りる。この川原にも8月に泊まった時の痕跡がほぼ変わりなく残っていた。
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今回はやや上流にある草の台地を幕場にした。写真ではよくわからないが、ちょうどテント一張分の真平な優良物件だった。
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15日(晴)

しばらくは地蔵カルの基部に広がるスラブを右手に見ながら巨石のゴーロ帯を行く。
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やがて絶壁に挟まれ狭まってくる。両岸とも谷底から40~50Mは所々に草がついている程度で、ブッシュ一本生えていない。右手に見えるルンゼを登って、右上方に見える小尾根の上を乗り越す。
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ブッシュが疎らになってくるあたりで、木の根にロープを掛けて懸垂下降するが、途中でロープの末端を確認すると谷底に届いていないことが分かる。最初の支点から10M程下方のブッシュにロープを掛け変えようとしたところ、案の定8月に残置したスリングを発見し、このスリングを支点にして下降した。
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沢身に降りたところから鮎倉沢出合まで、ゴルジュは続いているが難所はない。
いよいよここから鮎倉沢を遡行する。両岸とも険しいが、とりあえず正面の屈曲点までは平凡なゴーロが続いている。
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屈曲点の先もゴーロが続くが、少しずつ開けてくる。6×10の斜瀑が懸り、この先で右へ曲がっていく。
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巨岩が作り出した10M滝が懸る。正面からは岩が大きすぎて登れない。右側壁を斜上して越える。
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ゴルジュなどなかったかのように開けてくる。左にはイタドリの台地が広がっている。しばらくこんな感じの長閑な渓相が続く。
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1200Mを過ぎて谷が左へ曲がっていくと真っ直ぐ伸びる河原となり、河原の最奥に大きな滝が見えてくる。
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大滝の正面にやってきた。高度計で基部と滝頭の標高差を計ったら25Mあった。
この位置からはこの滝の上部は開けているように見えるが、実はここから連瀑となる。
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大滝の上には、2×4、4×6、8M2条、8M2条、6M2条、5M-1M-4M-2×6の一連の滝が続く。
写真は二つ目の8M2条だが、見た目より悪かった。
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しばらくゴーロ状を進むと、8Mの滝が二本連続するが、右側の緩い草付から簡単に越える。
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滝は懸っているが、谷全体が開けているので、登れなくても比較的簡単に巻くことができる。
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小ゴルジュが二カ所ほどあったが、ゴルジュの先には傾斜のない斜面が見えているので、圧迫感はない。
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1540Mで(2:3)で左に枝沢を分けると、源頭の雰囲気となって、所々ナメとなって流れている。
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1850M付近5~10cmくらいの石が敷き詰まった湧水帯となる。この手前で流れていた水は全てこの一帯から湧き出しており、個々を過ぎると涸沢となる。
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二俣となり、明瞭な方の左側の窪を詰めて行くと、最後は草原の中に消える。この草原は、8月に財布沢から詰め上がった尾根に広がる草原だ。財布沢とは尾根を挟んで反対側から詰め上がったことになる。
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北股岳へ向かって草原の尾根を登っていくが、1995~2005Mあたりで右へトラバースしておういんの尾根の登山道に出た。
鮎倉沢は飯豊の明るい部分だけを凝縮したような沢だった。特に難しい所もなく、終始長閑で開放的な渓相を堪能しながら、和んだ気分で遡行できる、飯豊では珍しい沢だ。
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おういんの尾根を下降して、この日は中峰にテントを張った。
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中峰では木々が黄色く色づき始めていた。
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16日(晴)
中峰から湯の平温泉へ降り、さらに加治川ダムまで登山道を歩く。加治川ダムからは停めておいた自転車で赤谷林道を快適に降って加治川治水ダムに戻った。
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