2016. 09. 12  
ここ2週間、比較的簡単な沢が続いたので、難し目の沢を楽しみたいと思っていたが、Iさんがエントリーしてきたので、今週も初級者でも行けそうな山行として計画した内川を訪れることにした。
しかし、情報のない所は分からないもので、内川上流部の左岸は険しいスラブが露出した山肌が目立ち、沢もスラブを流れ落ちる支流が多く、本流にも大きなスラブ滝が懸るなど、決して易しい沢ではなかった。

今回の山行は、泡の湯手前から林道のゲートまで、三度も違う道へ入っては引き返して進路修正という失態を繰り返すという、前途多難を予感させる幕開けとなった?
イワナ沢を渡る橋のすぐ先でゲートとなり、車を停める。
ゲートの先も林道は続き、横岩沢を渡った50M程先で終点の広場となっている。
横岩沢出合では土浦ナンバーの車2台がテントを張って宴会中、終点には大宮ナンバーの車2台とテント二張りがあってお出かけ中だった。ともに釣師だったようだが、釣りの世界ではメジャーな沢なのだろうか?
林道終点から明瞭な踏跡の山道を10分ちょっとあるくと沢に出た。

内川本流は二俣(つぼけ沢と黒石沢の出合)までは平凡な河原が続き、問題になる所は皆無と言ってよい。
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つぼけ沢に入ると、一旦山岳渓流の渓相となるが、再び開けて広い河原が広がる。
次第に両岸が迫ってくると、その先で谷は右に折れている。
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谷が折れた先には、深い緑色の水の釜と、その奥にも釜があってハング気味の3M滝が懸っている。
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登れそうもないので、少し戻って左岸のブッシュ混じりの草付を登ると山道に出た。どうやら二俣の下で一旦途切れた山道がここまで続いているようだ。
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その先にも低い壁の小ゴルジュがあるが、こちらは斜瀑の小滝がある程度で、問題なく通過できた。
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530Mあたりで、右岸に枝沢を分ける辺りから、少し開けた感じになる。
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しかし、再び両壁が立ってきてゴルジュへ突入。
入口の3M滝を越え、釜をへつると、2MCSに足止めされる。
右壁からCS上に降りようとしたが、足場が悪く、ハーケンにシュリンゲを掛けて突破。ハーケンは回収できず残置した。
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滝上で壁間は1.5Mに狭まる。
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釜に浸かってハングした右壁の下から小滝を這い上がる。
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さらに壁間いっぱいに水を湛えた釜と3M簾状の滝が谷を塞ぐ。
思案の後、左壁をへつってトラバースして落口に立ち、後続を釜から引き揚げた。
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ゴルジュを抜けると開けて、右にはスラブ壁、左にはイタドリ生い茂る台地が広がり、険しさと長閑さが共存する。
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右に三本の枝沢を分け、さらに地形図ではルンゼかと思ってしまう程度の枝沢を水量比(1:1)で分けると、ゴルジュに突入する。
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ゴルジュ入口付近の4Mゴーロ滝は問題なく左側を通過したが、次の5Mは手がかり少なく、スタンスものっぺりしたとこしかない。
様子を見たこの後、ロープを引いて登った。
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鶏冠谷左俣に似たような滝があったような・・・と思わせる斜瀑の左側のスラブを登って越えると、95M3段の大スラブ滝が立ちはだかる。
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下段5Mは左を巻き気味に登るが、上部がちょっと悪い。
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中段15Mと上段の下部は左側のブッシュ混じりのスラブの中のやや凹角状になったところを登る。
DSC09902.jpg

上段70Mは、左壁にブッシュ混じりの断続する斜上バンドを繋げていく。
難しくはないが、高度があるので、終始ロープを引いて後続を確保した。
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スラブ滝を登って一息つく間もなく、40M滝が続く。
左岸ブッシュ帯より巻いていくと、写真では見えない枝沢の滝上に出て、そこからさらに高巻きを続けて40M滝の上へ。
滝上は幕場を探しながら詰めるだけだったが、結局というか案の定というか沢筋に適地はなく、がき山山頂に詰め上がった。
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がき山山頂直下、比較的傾斜が緩く、ブッシュの間隔が開いているところに、笹を押し倒してテントを張った。
まぁ、寝場所が確保できただけでもましか。
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コンパスで入念に方向を確認して、下降予定の尾根を見出したものの、ブッシュが多く視界はこんな感じ。
頻繁に方向確認と微修正を繰り返しながら、水平距離僅か1000M程度の尾根を1時間45分かけて、がき山南西の1138M付近に到達した。
DSCF5249.jpg

急傾斜のブッシュ帯を下降して、懸垂下降で黒石沢源頭の水が流れている窪の2M滝下に降り立つ。
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3M前後の滝がかかり、クライムダウンや懸垂下降でやっつけていくが、概ね下降向きと言ってよい。
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沢脇のブッシュや沢床の埋まった倒木を支点に懸垂下降する。
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右岸からナメの枝沢を併せると、短いナメが断続するようになり、さらには屈曲した8M滝となって流下する。
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右岸のブッシュ帯に入って、ループ状に露出した木の根を支点に懸垂下降した。
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斜度が落ちてきて、このまま河原を下降して出合に出るかと思っていたら、10M滝に阻まれて、また懸垂下降。
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この後は穏やかな流れが続き、やがて森の中をくねくねと曲がって流れるようになると、出合に出る。
DSCF5264.jpg

あとは前日遡行した本流を下降し、道を逆に辿ってゲートに戻り、泡の湯で汗を流して帰路に着く。
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