2016. 08. 21  
前回、時間切れのため高巻きを始めたまま(沢に)戻らぬ人となってしまったが、日を改めて続きの流程を遡行してきた。
今回のルートは、門内岳から二ツ峰に向かう尾根を下って、二ノ峰直前の最低鞍部から北股川に下降して入渓。そこから三郎沢出合付近まで往復して、その後上流へ向かって、巾着沢を二俣まで往復し、最後に財布沢を遡行して北股岳に詰めあがった。
三郎沢出合から今回下降した最低鞍部直下の枝沢までは、飯豊の沢の上流部の中でも特筆ものの美しさだった。

門内岳から旧胎内尾根ルート(廃道)を歩き、二ノ峰手前のコルから枝沢を下降する。この枝沢は、見立て通り滝もなくゴーロが続く下降向きの沢だった。
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門内岳の肩から流下する沢が、同じところで本流に流れ込む。前回尾根から見下ろしたときに確認済みだが、こちらの沢には出合から滝が連続している。
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下降した沢の出合にロープと食料以外の荷物をデポして、三郎沢出合へ向かって下降する。
出合を見通せるところまで下降すると、この8M直瀑の下に水流を細い流れに集中させて深い釜に流れ込む樋状の滝が懸る。その下流には、尾根からも見えていた雪渓が架かり、その下にも落ち込みがあるようだ。雪渓の下流は河原状で、三郎沢出合まで続いていると思われる。
樋状の滝が登れないように思えたので、8M滝を登ってみるために、懸垂下降したところで下降を打ち切った。8M滝は見立て通り右壁を簡単に登ることができた。
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8M滝の上から下流部を見下ろす。
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下降してきたルートを遡行する。三郎沢出合付近は両岸共に切り立った絶壁だが、8M滝より上流は概ねV字の谷が続く。左岸の壁の傾斜が緩く、バンドがあるところも多い。
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3~5Mくらいの滝が多くかかる。
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正面を塞ぐような壁が見えてくると・・・
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左に抉れた壁に向かって、水流が放物線を描く20M滝が懸る。水流を放出している壁の高さは12Mくらいだが、この上部がナメ滝となっている。
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左岸に枝沢を分ける。この雪渓には左から乗って、上流側は左岸のバンドに乗り移る。
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右壁の基部にお地蔵様が祀られているかのような窪みがある8M滝。
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下流側が崩壊して複雑な形をした雪渓。右岸のバンドを崩壊した部分を見ながら歩いて、途中から雪渓に乗り移り、上流側は対岸のバンドに降りた。上流側にはスノーブロックが転がっており、その脇の右岸の壁から水が湧き出ている。
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ゴーロっぽくなってくると、荷物をデポした出合も近い。
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荷物をまとめなおして、上流へ向かう。広いゴーロを少し進むと、谷は左に曲がって、8M2条の滝が懸る。
この滝を越えると、両岸共に草付が谷近くまで来ているところが多くなってくる。
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厳しそうに見えたCS滝も、手前から左壁を登って労せずに越えられた。
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わずかな間だが、河原、ゴーロが続く。
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左に傾いた節理のゴルジュとなる。左壁はスラブ、右壁はハング。このゴルジュは短いが、小滝と釜が連続する。
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ゴルジュ内の深場。左壁沿いを泳ぐ。壁すれすれに泳ぐと何故か進まず、少し離れたところを行くと、立ち泳ぎでも前に進む。落ち込み付近は左壁に足がかりがあるので、簡単に這い上がれた。暑いくらいの快晴なので、ワンポイントの泳ぎくらいだと気持ちがいい。
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ゴルジュを抜けると、10M2条ハの字の滝。
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谷は一層開けてきて、小滝やナメの穏やかな渓相になる。
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すると、巾着沢が2M滝で出合い、その上に8×20ナメ滝が続いている。
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この日はここまで。出合付近にあった小さな河原を整地してテントを張った。
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テント場からの夕方の光景。影になった二ノ峰。
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20日は、まず巾着沢を往復する。
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ナメ滝の次に、斜瀑が3つ続く。
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草付に挟まれた狭い谷の奥に、8M滝が懸る。8M滝は登れず、20Mくらい戻って左岸から巻いた。下降時は右岸滝上のルンゼから草付の緩い所を3連瀑の落口付近に下降した。
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正面にガレが見えてくると、流れは右に折れ、18M2段の滝が懸る。この滝の上にも小滝が続いている。
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幾分開けた渓相になってくるが、谷付近の傾斜はまだ急だ。
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もう滝もないのでは・・・?と思っていると、連瀑帯となり、6M前後の滝が続く。
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連瀑帯の次は8M滝が懸る。右側の水流沿いに昇り降りした。
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連瀑帯を過ぎると、棚田のように、幅広の落込みと浅い釜が交互に続き、ナメも出てくる。
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1640M二俣。門内岳直下へ向かう左俣には、ほとんど水流がなく、水量比は(1:10)くらい。
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右俣の滝を登ってみると、その先は源頭の雰囲気となっていたので、ここで引き返した。
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幕場に戻って一休みしてから、今度は財布沢を遡行する。
幕場を出てしばらくはゴーロが続く。
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左側が岩壁になると2~4Mくらいの滝が断続的に出てくるが、特に難しい滝はなかった。
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滝場を過ぎると、開けた河原になり、融けて左右分裂しかかった雪渓が残っていた。
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河原を行くと、1530Mで左に顕著な枝沢を分ける。この枝沢に入れば、登山道に出るが、時間がたっぷりあるので、本流へ進む。
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本流側には6M2段の滝が懸っていて、下段の基部には浴槽のような釜がある。
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滝を越えると、ゴーロが続き、ゴーロの途中に短い雪渓が残っていた。ゴーロの後半はゴルジュとなり、出口付近は右壁がハングして覆いかぶさってくる。ナメ滝と2Mの滝を越えると、ゴルジュは終わる。
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谷が浅くなってきたかと思うと、6M滝が懸る。この滝の少し手前の右壁中程から水が湧き出ている。
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滝もナメ状のものが多くなり、苔生したナメを過ぎると、赤っぽい岩盤が目立つようになる。やがて1750M付近で、左に(1:2)の水量比で枝沢を分ける。
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源頭部は水量が多い方へ、右へ右へと進むと、水流は湧水帯で途切れ、草原に刻まれた浅い窪となる。
最後は北股岳から西に派生する尾根に突き当たる。この一帯には登山道からもよく見える雪田が残っている。
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尾根は草原となっており、うっすらと踏跡があった。北股岳直下は笹藪に遮られるが、少し笹を掻き分けて進むと、北股岳山頂からおういんの尾根の登山道を10Mほど入ったところに出た。
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まだ12時を少し回った所だったが、この日は門内小屋でゆっくりすることにした。
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Comment
No title
お疲れさまでした。北股川、飯豊らしさがあふれてすばらしいところですね。
しばらく大きな沢に行けてませんが、久々に飯豊に行きたくなってきました。沢屋の血ですかね。
No title
歓迎しますよ。
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逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)

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東京を拠点として、沢登りを中心に活動する山岳会です。
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