2016. 07. 19  
今週は、先週雨のために見合わせた、内の倉川の二つ倉沢と又八沢を遡下行してきた。
今回で、内の倉川流域の探索は最後になる。

加治川治水ダムから林道を歩くこと一時間半。さらに赤津山点検路を登ること三時間でようやく西ノ峰手前の小ピークに着く。
ここから藪に覆われた複雑な地形の稜線を行かなければならないが、昨年の皆口沢の時と同様に、これから尾根を辿ろうというところでガスに覆われて視界が無くなる。
又八沢源頭の北側を降りてしまったので、沢を横断して1350Mのピークの東側のコルに登り返す。ここで昼食休憩。
DSCF4382.jpg

1350Mのピークを越え、その西北西の1340Mのピークを越えて、コンパスで慎重に方向を定めるが、尾根と谷がはっきりしない。
沢型がはっきりしてきて、1220Mあたりの湧水帯から水が流れ始める。
DSCF4384.jpg

右から流れてくる二本の沢を合わせると、8M滝が懸る。ブッシュ伝いに左岸から巻く。
DSCF4391.jpg

そろそろ斜度が増してくるはずだが、なかなかその気配もなく、想定外の合流が・・・。
微妙に流れの方角や渓相に違和感を感じていたが、この時点で二つ倉沢ではなく又八沢の枝沢を下降していたことを確信した。
この時点で、二つ倉沢下降→又八沢遡行の予定を組み替えて、又八沢を下降して二つ倉沢を遡行することにした。
DSCF4393.jpg

次に、西ノ峰北東から流れてくる左俣と、双方2M滝を懸けて合流する。
DSCF4395.jpg

7M、4M2条の滝を小さく巻いて、左岸のブッシュに古い残置シュリンゲがある6M滝は、残置の隣の木に新たに捨て縄をかけて懸垂下降した。クライムダウンもできたが、懸垂したおかげで、釜を避けることができた。
DSCF4401.jpg

4M滝を右岸から巻いて懸垂下降、10M滝から続く3つの滝をまとめて左岸を巻いた後、5M滝は倒木にロープをかけて懸垂下降。
DSCF4407.jpg

直後の4M滝は右岸から、20M3段の滝は左岸から巻いて懸垂で沢床に降りた。
DSCF4411.jpg

3M、7Mの滝をまとめて巻くと、今度は右岸に灰色と褐色のマーブル模様のスラブ壁がある30×15の滝に阻まれる。
途中までスラブを下降するが、下部を見通せなかったため、右岸を登り返して大きめに巻いた。
DSCF4414.jpg

スラブの滝の後、二つほど5Mクラスの滝を下降すると、続く滝の先が見通せない5M滝が懸り、ここから左岸を巻き始める。
時刻は18時を回っており、ビバーク適地もない厳しい状況だ。
DSCF4419.jpg

下降点を見いだせないまま暗くなってしまい、ヘッドライトを灯して高巻きを続け、なんとか沢床に降り立った1×2.5Mくらいの陸地でビバークする羽目になった。初めから又八沢を下降する予定なら、北俣沢出合の台地まで行けたと思うが・・・。
テントも張れず、タープも張れず、雨にも降られて、テントのフライをかぶって雨を凌ぐものの、快適とは程遠い。
かろうじて二人並んで横になるが、シュラフまでしっかり雨に濡れるし、寝返りも打てなかった。
DSCF4420.jpg

幕場直下の5M滝を右岸から巻くと、すぐに出合のナメ滝となる。右岸をクライムダウンして本流に出た。
DSCF4426.jpg

昨年遡行したところを下降する。今回の方が水量が多い上に、天候が安定してこないので、あまり水に浸からないルート取りをした。
DSCF4427.jpg

北俣沢出合の大淵は、淵の流れ込みから右岸を巻いて、幕場適地の台地にあがり、台地から北俣沢に降りて、出合から本流下降を再開した。
DSCF4433.jpg

滝が続くゴルジュ帯。遡行時は右岸を巻いたが、そのときは懸垂で沢に戻った。取付くには厳しい壁だが、代わりに左岸は取付くのにお誂え向きだ。迷わず左岸から巻いていくが、下降点が見つけられず、そのまま二つ倉沢に出た。
DSCF4435.jpg

沢に出たところから、出合の滝を見に20Mばかり往復してから、遡行を開始する。
初めのうちは3Mクラスの滝が次々に現れ、いずれも労せず登れる。
DSCF4438.jpg

又八沢もそうだったが、二つ倉沢も倒木が多い。
倒木のおかげで楽に登れた滝も幾つかあった。
DSCF4448.jpg

570M付近に6M滝が懸る。この滝も右側に倒木が立て架かるが、結局登れず、右岸のルンゼから巻きに入る。
DSCF4449.jpg

巻きの途中で、前方に15M2条の滝が見えた。よく見ると、下部に5M滝を配した2段の滝で、さらにその下流にも滝が懸っている。
15M滝を登れそうもないので、途中もう一本ルンゼをまたいで、まとめて巻いた。
DSCF4450.jpg

その後は谷は比較的開けて両岸のブッシュも谷近くまで届くようになり、5Mクラスの滝が断続するようになる。
さらに傾斜が増してくると、大岩が累々と積み重なった流れとなる。
DSCF4453.jpg

ナメの連瀑帯のようにも見えるが、岩盤上に岩が転々としており、ゴーロのようでもある。
DSCF4463.jpg

12M斜瀑を直登する。滝上にはさらにナメが続き、2M、3Mの滝が続く連瀑である。
最上段の3M滝は左から小さく巻いた。
DSCF4467.jpg

二つの3Mの前衛滝を配する18M4段の滝。
最上段は正面から水流を浴びて滝身の中心を登った。
DSCF4472.jpg

斜度が落ちてきて、水流も細くなる。
渓相が落ち着いてきたので、お昼休憩をとる。
帰路を考えると、この時刻には1340Mのピークを越えて1350Mピーク東のコルには達していたいところだったのだが・・・。
DSCF4478.jpg

源頭は冷たい湧水・・・と思ったら、雪渓から融けだした水が地面に滲み込んだ後に地表に流れ出しているようだ。
DSCF4483.jpg

1350Mピーク東のコルから又八沢の源頭部に降り、又八沢を詰めて点検路に出た。このとき時刻は15時を回っていた。
19時に加治川治水ダムの駐車場に着いた。
DSCF4488.jpg

今回遡下行した二本の沢はなかなかよかったが、それにしてもアプローチが大変なルートだ。
スポンサーサイト
NEXT Entry
20160715-17_五竜岳~鹿島槍ヶ岳
NEW Topics
2017.10.14_貝沢川
2017.10.08-09_大石川イヅグチ沢etc
2017.10.07-09 長走川 小面沢~雨乞沢・与兵ェ沢~上鱒沢
2017.09.30-10.01朝日北部前衛 梵字川小沢遡行~大越川ネズックラ沢下降
2017.09.30-10.01 長走川 深沢綱木俣沢~オウトウ沢
2017.9.24 四十八滝沢
2017.09.20-24 長走川周遊(大滝沢~白滝沢~赤抜ゲ沢~杉ノ沢)
2017.09.15-17 白蓬沢右俣~引上ゲ沢~白滝沢~柳小屋沢~大倉沢(左岸尾根)
2017.09.16 南カドナミ沢
2017.09.09-10 苗場釜川右俣
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)

Author:逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)
東京を拠点として、沢登りを中心に活動する山岳会です。
このブログを訪れた方は、会員以外の方も、気軽にコメントを書き込んでください。
新人募集中!

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
検索フォーム
カテゴリ