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2015. 10. 21  
フリーバカンス前半を使って、飯豊川上流部のまだ登っていない支流を遡行・下降した。時期が少し遅めなので、寒気や低気圧が来なければいいな・・・と、思っていたが、幸運にもまずまずの天候に恵まれた。

17日
アプローチ
飯豊山荘の少し先の駐車場から、温身平を経て石転び沢ルートで稜線へ向かう。初日は快晴で、麓からも梅花皮小屋が見えた。
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こんなにアップダウンする必要があるのかとすら思わせる左岸道は、門内沢出合で河原に降りてくる。
門内沢を渡り、中間尾根を少し歩くと登山道は石転び沢の河原を縫うようにつけられている。
100Mくらい進むと、見渡す限り雪渓が続いていた。
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北股沢出合で雪渓が終わる。登山道がついている左岸寄りは、雪渓が崩落気味なので、右岸に降りて沢を渡った。
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黒滝は完全に姿を現していた。
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稜線まで雪は無く、梅花皮小屋まで夏道を歩く。思ったより傾斜が緩く歩きやすい道だ。
ここまで登山者には会わなかったが、小屋の脇で昼食を摂っていると、梅花皮岳から若い縦走パーティがやってきた。
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稜線の登山道を辿って、滝谷沢への下降点へ向かう。
御手洗の池を通り過ぎて、100Mくらい進んだところで、右手に登って笹を掻きわけて、尾根を乗り越す。
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滝谷沢下降
直ぐに窪が明瞭になってくるが、不安定な転石が詰まった急傾斜の窪なので、しばらくは半身で笹を掴みながら下降していった。
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やがて谷幅が広がってきて、ゴーロの沢となる。相変わらず沢床の石は不安定に積み重なっている。
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幾つかの小滝を巻いたり、クライムダウンすると、1350Mで右岸からの枝沢を合わせる辺りで、一旦急に落ち込む。
さらに先では、両岸(特に右岸)が、かなり切り立ってくる。この間もずっとゴーロが続いている。
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1200Mあたりで谷が右に膨れるようにカーブする。右に膨らみ切った辺りに連瀑が懸り、一気に高度を下げている。
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そろそろ行動を終了したいので、滝頭から20Mくらい上流側に戻って、右岸寄りに尾根上に盛り上がった草地を整地してテントを張った。
夜は快晴で満天の星空を見上げて寝転ぶ。晴天にもかかわらず冷え込まず、快適だった。
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18日
滝谷沢下降~本流下降~大日沢遡行
朝の行動は連瀑の処理から始まった。
左岸の草付から灌木帯を巻こうとしたが、草付に取り付いてみると思ったより斜度が緩いので、露岩を繋いでクライムダウンした。
降りたところから少し戻って、連瀑を見上げる。
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カーブを描くゴーロを進むと、本流からよく見える滝が懸っており、前方の景色が切り抜かれたようになっている。
ここも左岸の草付をクライムダウンした。
左岸草付下降途中から見た滝。
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出合には不安定な雪渓が残っていた。沢床にはスノーブロックが散在する。
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雪渓を抜けると、谷を塞いで堆積するスノーブロックに阻まれる。
登ると崩れてきそうなので、水流とともに下を潜った。
潜った先が、小さな釜状になって水流が巻いていて、冷たい水に体を洗われているようだった。
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大日沢の出合には、2x2x4メートルくらいの巨岩が鎮座していた。
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大日沢に入ると、落水の中間にCSが引っかかっている3M滝が懸っている。
右側の壁と岩の間を登るが、右上に見える黒っぽい大岩が見た目以上に張り出していて、ザックが引っかかる。
ザックを中央の岩の上に押し上げた後、空身で這い上がった。
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4M2条の滝を越えると、流れは左に折れて、18Mの滝が懸っている。
右側(写真外)を巻き気味に登っていくが、登るにつれ外傾してきてちょっといやらしい。
この滝を越えてからしばらく滝場が続き、大小7本の滝が懸っている。
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滝場の最後の10M滝。
遠目には難しそうだったので、高巻きルートを見繕いながらアプローチしたが、間近に来てみると左端が斜上バンド状になっていた。
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右岸は黒灰色の壁、左岸は赤味を帯びた崩れ気味の壁に挟まれ、ゴーロのゴルジュが続く。
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1300M、左手に地形図上最大の枝沢を分ける。見渡す限りゴーロが続いている。
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本流は滝場となり、8本の滝が断続する。
最初の2本は左側を快適に越えた。
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三つ目の滝12Mは登れず、左岸の草付に取り付いて巻いたが、途中かなり悪かった。
続く4Mの滝もそのまま巻き気味に左岸を通過した。
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連瀑後半の滝。スラブ状。
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右がハング壁、左がスラブの7M滝は、スラブ側を斜上した。
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1580Mで左岸から枝沢が入っている。
ゴーロに弾ける飛沫が、陽に輝いてまぶしい。
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小ぶりで簡単な滝が懸るが、もう問題になるところはなかった。
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1700M手前からゴーロとなり、間もなく伏流するとそのまま水涸れとなった。
緩やかなゴーロを詰めていくと、1980M辺りで笹薮となる。
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結構太い笹を掻き分け、ところどころハイ松の枝をすり抜けていくと、大日岳北東側の登山道2125M付近に出た。
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大日岳山頂まで往復した後、御西小屋へ向かい、泊まった。
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19日
天狗沢下降
三日目の朝は、湿った空気の影響で一面ガスに覆われた。下界では濃霧注意報が出ていた。
登山道を歩いて、天狗の庭へ向かうが、御西沢の枝沢に降りないように、幾分北西に多目に進んでから、尾根の南西面の下降を開始した。
窪が現れた後、しばらく下降していくと、左右からの流れを併せ、下ってきた沢筋が特定できた。
右俣左又右沢だ。
滝谷沢より露岩が多いが、概ねゴーロといっていい。滝谷沢のゴーロほど不安定ではない。
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滝谷沢と比べると、まとまった大きな滝場はないが、ちょこちょこと中規模の滝が懸っている。
7Mと続く1.5Mは左岸の草付に上がって、灌木に捨て縄をかけて懸垂20Mで下降した。
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15×15の3段滝。登るなら左側を簡単に行けそうだが、左岸を巻いた。
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4M滝が懸る出合。斑模様の岩盤が印象的だ。
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昨年、雪渓上にツェルトを張って泊まった辺り。雪渓がなければ水流脇の小さな河原に泊まれたようだ。
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本流~御西沢遡行
本流は釜を持った2×3の滝が懸る。
左壁沿いをへつって、左壁のホールドと水流中の岩盤のフリクションを併用して越えた。
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滝上はゴーロとなる。昨年は雪渓に覆われ、雪渓の上に小川ができていた辺りだ。
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出合には不安定な雪渓が残っていて、入口付近にはスノーブロックが積み重なっていた。
積み重なるスノーブロックの右側の壁を登って様子を窺うと、雪渓下は河原となっていていることが分かったので、足早に潜り抜けた。
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雪渓を御西沢側に抜けると、8M直瀑が懸る。
右側を巻くように岩壁を登っていくと、上部は外傾していて、雪渓が残した土砂が乗ってちょっと悪かった。
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幾つかの簡単な滝を越えると、ゴーロとなって左へ曲がっていく。
右俣が50M4段の連瀑を懸けてて流れ込む。
思わず「すごい」と呟いてしまった。左側を登って行けそうだ。
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本流はゴーロが続く。
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やがて左俣と中俣の分岐となる。中俣はスラブに挟まれたゴルジュに滝を懸け、基部に小さな釜を形成している。
下段は左壁にホールドがあって、水流に足を浸して登ったが、登るにつれて鉈で割ったようなスラブになってきたので、左壁に逃げた。
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左俣と中俣の中間尾根はブッシュ交じりだが快適な岩登りだった。
両俣を見下ろすと、左俣はまだ延々とゴーロが続いている。中俣は、巻いた滝の上に下部から見えていた滝が続き、さらに小滝と10M滝が続いている。ここから10M滝の落口付近の黄色く紅葉した木を目指して巻いていった。
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沢に戻ると4M2条の「八」の字形の滝が懸っている。
ここから小滝が続いた後、ゴーロになる。
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1470Mで左に枝沢を分ける。
4Mの椀を伏せたような滝が懸り、そこに水流を落とす8×10のカーブしたスライダー状の滝が続く。
その後もナメ滝が続いており、水流を縫って快適に登れた。
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1530Mでも左に枝沢を分けて、ちょっとした滝場となる。
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ゴーロの渓相に変わった後、8Mの滝が懸る。
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さらに17M4段の斜瀑を快適に越える。
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奥の二俣となって、御西小屋直下に詰める右俣と、それより北の小さなコル状に詰める左俣に分かれる。水量は(1:2)だが、緑の笹に消える右俣よりも、薄黄金色の草原帯に伸びている左俣へ進んだ。
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最後は笹薮となるが、細い笹を10分くらいかき分けながら登ると、登山道1945M付近に出た。
稜線から登ってきた沢筋を振り返る。
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御西小屋にデポした荷物を回収しに戻った後、梅花皮小屋へ向かった。

20日
ガスと西からの強風でコンディションはかなり悪い。
時折耐風姿勢をとりながら丸森尾根分岐へ向かった。
丸森尾根に入るとガスと風がおさまって、文覚沢を見下ろしながら落ち着いて歩けるようになった。
玉川本流が見えてからもなかなか高度を下げない尾根にうんざりするが、なかなか景色がよい道だった。
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プロフィール

逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)

Author:逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)
東京を拠点として、沢登りを中心に活動してきました。
2018年12月2日をもって解散しました。

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