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2015. 09. 08  
昨年7月に立てた計画だが、その時は、大倉沢に入って間もなく出口の見えない雪渓に阻まれて、潜ることも、乗ることもできずに引き返した。それ以来、8月下旬以降、雪渓が消えた頃に、泊まり山行ができない時のために、とっておいた計画である。

加治川治水ダムから自転車で林道を走り、小倉沢に架かる橋の手前で自転車をデポして、大倉沢へ向かう。
DSCF2709.jpg

大倉沢に降りて、堰堤を巻く踏跡(トラロープあり)を辿って堰堤の上に出る。この辺りはまだ開けた河原が続いている。
DSCF2712.jpg

地形図を見ても、谷は広く、等高線の密度変化が少ないので、大した滝はないだろうと高を括っていたが、早速10M滝に行く手を阻まれた。滝付近は急峻なブッシュ混じりのスラブである。取り付いてみるものの、ブッシュに手が届かず、少し戻った所から右岸を巻いた。出だしから意外に苦労する。
DSCF2716.jpg

滝上は再び河原が続き、開けてきて左にカーブする。左岸には滝を懸けた枝沢が見え、スノーブロックが両岸に残っていた。
DSCF2720.jpg

谷が狭まって、短いゴルジュを抜けると、谷は右に折れる。その先に15Mの滝が懸っていて、これは登れそうもない。
左岸のブッシュ帯に取付いて巻くことにした。
高度を上げると、滝上の河原が見えたが、すぐ先に10M級の滝が懸っているのも見えたので、まとめて巻くことにした。
DSCF2722.jpg

沢へ降りようとすると、さらに少し先にやはり10M以上の滝が見える。
ルートを修正して、これも巻くことにする。結構な大高巻きになってしまった。
ここからが少し誤算で、二度ほどトラバース気味に落ち口へ向かって降りようとしたが、いずれもブッシュがない急峻なルンゼに阻まれて、降りたり登り返したり。
この滝は2条で落差は15Mほどありそうだった。
最後は、この滝の上のゴルジュに懸る5M滝の上に懸垂下降した。
DSCF2724.jpg

明るいV字の谷が続き、12×15 2段の斜瀑が懸る。上段は3M程の小滝だが、面白い具合にヒョングッている。
下部は右壁を登るが、このヒョングッたところには、どうにもホールドを求められず、下段の滝の中間あたりから、右岸の頼りない灌木を頼りにブッシュ帯まで登って、この上段のヒョングリと続く3Mをまとめて巻いた。
DSCF2726.jpg

ひらけたガレ沢となって、左へカーブする。左岸は湧水帯となり、何本かの湧水からの水流が注いでいる。
(3:2)で結構な水量の枝沢も注いでいたが、地形的にはこれほどの沢があるようなところではないので、これも近くで湧き出した水かもしれない。
本流は間もなく涸れてきて、涸棚10Mを懸ける。
DSCF2730.jpg

涸棚の上で、二俣となる。
荒寥とした左俣と、・・・
DSCF2734.jpg

藪ルンゼにしか見えない右俣とに分かれる。
そして、小倉沢へ向かう近道となる藪ルンゼの右俣へと進む。
実際は、出合の見た目とは違っていて、そこそこ明瞭な窪が尾根付近まで続き、尾根付近は樹林帯となるので、ほとんど藪漕ぎはなかった。
DSCF2735.jpg

尾根を乗越して小倉沢を目指す。
小倉沢の上流部の窪に降り立ったが、水流はない。
幾つかの涸棚を下降することになる。
DSCF2740.jpg

小倉沢の水源は、右岸の湧水だった。
標高750M付近で、2カ所に湧水があり、ここからようやく沢らしくなる。
DSCF2741.jpg

昼頃から雨が降り始める。天気予報より、降り始めがちょっと早いようだ。
小倉沢は、大きな滝こそほとんどない(とは言っても10Mクラスが2本はあった)が、3M~5Mくらいの滝が多く懸る。
ブッシュや倒木を支点にして、懸垂下降の連続となる。
ロープはザックにしまわず、括ったら首にかけていつでも出せるようにして歩く。
DSCF2748.jpg

こんなゴルジュに出くわすと、ブッシュがないので、滝がなければいいなぁ・・・と思うのだが、やっぱり滝は懸っているものだ。
しかし、こんなところに限って、いい具合に倒木があったりして、意外にスムーズに下降できた。
DSCF2749.jpg

ゴルジュを抜けて谷が開けると、そろそろ林道が見えてきそうな辺りだが、再びゴルジュとなる。
しかし、この滝の左壁を滑り降りると、壁の合間から林道に懸る橋が見えた。
ゴルジュを抜けて、橋数メートル手前から右岸の急斜面を登って、林道に出た。
デポした自転車は目の前にある。ダムまでは、概ね降り道だ。
DSCF2757.jpg

河原と大滝で構成される開放的で大味な大倉沢、集水域が狭く、小滝を多くかけるこじんまりとした小倉沢。
いずれも、沢の雰囲気と名称とが、よく符合している。
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逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)

Author:逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)
東京を拠点として、沢登りを中心に活動してきました。
2018年12月2日をもって解散しました。

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