2017. 07. 03  
7月に入り、いよいよ今年の主なターゲットである長走川流域の偵察を兼ねて、前衛に位置する小沢二本を遡行・下降した。
本当は3日にも遡下行する予定だったが、大雨に警戒せよという予報だったので2日のみで下山した。
当初の予定は赤沢⇒モウコ島沢で、翌日黒森沢⇒大清水沢(黒森沢右俣⇒左俣)だったが、予定通りの行程だと午後増水した場合にモウコ島沢出合から林道がある右岸に徒渉できなくなる恐れがあるので、モウコ島沢⇒赤沢として、朝の時点で徒渉できなければ黒森沢へ行くことにした。

上ノ峠まで車で入って徒歩で林道を降る。昨年の7月に偵察に入った時に峠までは行けそうだったので入ってみたが、なんとかたどり着いた。(とは言うものの二回ほど底を擦り、復路では道の窪みが見えずにブレーキをかけずに突っ込んだためにフロントフェンダーを思いっきり地面に打ち付けて歪ませてしまった。)
林道終点付近は頼りない草が生えた急斜面なので、40Mほど戻って立木があるところから長走川に下降した。
モウコ島沢出合まで30Mくらい遡行して徒渉する。笹濁りで、流れに浸かった石の苔跡からは15cmくらい増水している様子。
モウコ島沢は小さな沢で、それらしく出合も貧相だ。
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難しい所ではなさそうなので、メンバーのTさんにトップを任せる。最初は4M2段の滝がでてくる。
何てことない滝だが、ルートを決断するまでの時間が長いのが気になった。
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次第にゴルジュっぽい様相を呈して2M前後の滝が続く。モウコ島沢は玉川流域の沢同様に倒木が多く、倒木に埋まった滝や、倒木が立て架かった滝が多い。
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滝場を過ぎるとスノーブリッジが架かる。この流域は玉川より雪渓が多いようだ。
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スノーブリッジを潜ると5M滝が懸る。Tさんはすでに巻きのつもりでいたようだが、ここはトップを変わって右壁を直登した。
上部のホールドが乏しく、案の定Tさんはふんぎりがつかず手を出しては引っ込めの繰り返しとなったので、ゴボウで登ってもらった。
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5M滝を越えると、狭まった谷を根元を上流に向けて谷を塞ぐブナの倒木2本を超えると開けてきて穏やかな渓相に変わる。
645Mで左に枝沢を分けてしばらく行くと、手がかり乏しい8Mの直瀑が立ち塞がる。右岸のルンゼから巻きに入るが、ひたすら流れから遠ざかるルート取りをするTさんにルートを指示する。途中でトップを変わってルート修正すると、8M滝の上にも滝が連続していたので、まとめて巻いた。
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上流部は谷の切れ込みも浅くなって、難しい所はなくなった。6M3段の滝を直登する。
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しばらく雪渓歩きとなり、水が涸れかけた窪を詰めて行くと、赤沢との分水尾根に乗りあがる。
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尾根上は、針葉樹と広葉樹の大きな立木があって比較的すっきりしていた。
かなり雨が強くなってきた中で昼食を摂った。
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赤沢上流部は全体が急傾斜のナメと言った感じで、ブッシュを頼りに下降していく。
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600M付近に懸る5Mと3×5?の滝をまとめて右岸から巻いて懸垂で沢に戻る。
雨はかなり強く降り続いている。ルートを逆にして正解だった。
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総じて滝が少ない下降に適した沢だが、滝がないわけではない。
2M、8Mと続く滝を左岸の立ち木を支点に懸垂で下降する。
しっかりとした立ち木を支点にできるのは嬉しい。
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450M付近の釜を持った2M滝は、左岸に残置ロープがあった。
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480M付近で左岸から流入する枝沢は真っ赤に濁っていた。水量も枝沢の集水域からは予想もできないのだが、本流との水量比はほぼ(1:1)だった。この沢の流入のおかげで、これより下流も不透明度を一層増して、沢床は全く見えなくなる。
流れが狭まるところで、右岸に逃げ、赤沢の400M地点から702Mのピークに向かう尾根に乗り、630M付近で赤沢出合に続く尾根にトラバースした。尾根には踏跡があったおかげでかなり楽に林道まで降ることができた。
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林道から見た赤沢。水平距離約600、標高差約70Mとは言え、この状態の沢を下降するのは大変だ。
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結局泊まりの装備を背負っていったものの、大雨の林道を運転したくもないし、増してや落石や崩落で道を塞がれてはたまらないので、上ノ峠へ戻ってそのまま下山した。
鹿瀬温泉の営業は20:00までで、我々が到着した19:45には準備中の札が・・・。
鹿瀬温泉への分岐にある広い駐車場のレストランの軒下を借りて翌朝まで過ごした。
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