2016. 05. 01  
北アルプスへスキーへ行くつもりでいたが、低気圧が発達して荒れるようなので、二日ほど沢を登って日程調整することにした。
そこで、今週も先々週に引き続き男鹿山塊の沢を巡ることにした(実は月初に人が集まらなくて保留にした計画なのだが)。

善知鳥沢沿いの林道に入り、一旦は比津羅山南面を半周する林道の分岐手前で車を停めたが、軽トラが入っていくのを見て、再び車を走らせた。ナダムロ沢を過ぎると斜面が崩れて道を塞いでいたが、何とか岩を動かせそうなので、二人がかりで道を開いてすぐ先の開けたスペースに駐車した。
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尚も続く林道を歩くと、路肩が崩壊したりしていて車では無理なことが分かった。さっきのところに駐車して正解だった。
800M手前で左岸に堰堤で出合う枝沢を見送ると、最初の滝が懸る。見ての通り右側を簡単に登れる。
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しばらく平凡な河原が続いた後、ちょっとしたゴーロ滝が出てくるが、谷が広いのでこの滝を横目にみて右岸を難なく通過する。
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平凡な渓相が続き、1000M手前で本流から右岸の枝沢に分かれる。さらに1100Mを過ぎた辺りで、左岸に桃ノ木峠への枝沢が分かれる。目指すは桃ノ木峠の西側の峠だが、こちらも似たような渓相だ。
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峠では藪漕ぎを覚悟していたが、藪は薄く踏跡までついている。
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峠を越えて、ウドが沢右俣を下降する。途中コゴミを収穫。ここだけではなくいたるところにコゴミが出ていたが、沢沿い上流の方が、茎が太くてまだ穂先が巻いているのが多かった。
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ウドが沢の両岸の地質は脆いようで、崩壊しているところが多く、倒木の多さにもうんざりした。
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何もないまま林道に出るかと思ったら、下流域に一カ所まとまった滝場があり、3M、その下で流れが三つに分かれて、それぞれに5M弱の滝が懸っていた。
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地形図ではウドが沢をまたいでいるはずの林道は崩落していた。斜面を登って右岸側にあがった所から対岸に続く林道を見る。
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あとは男鹿山林道を歩いて尾ヶ倉沢出合まで歩く。地形図では尾ヶ倉沢は両岸の斜度がきつく谷が狭い感じだし、尾ヶ倉橋から見た感じも険しいので、少し早いが橋のやや下流の河原にテントを張って、午睡をむさぼった。
天気予報に反して、午後から夜中まで霙交じりの雨が断続的に降っていた。
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翌朝、尾ヶ倉沢を遡行する。尾ヶ倉橋の袂から伸びる林道を行くが、進んでいくと意外に両岸ともなだらかで河原も多い。これならもっと上流を幕場にしても全く問題なかった。林道から見下ろす沢はナメが綺麗だった。
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林道終点から入渓するが、ナメは終わりゴーロの河原が続く。写真の一帯は青白い岩が多く明るい雰囲気だ。
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まもなく第一の滝場を迎える。3Mのゴーロっぽい滝と、それに続いて4M滝が懸る。左岸はガレが押し出しており、転々累々と重なる岩の上を歩いて滝上に出る。滝上では左に支流を分けた後、複雑に流れが分かれ、再び合すると平凡さを取り戻す。
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今回の山行の目玉でもあろう。水流の上に鎮座する大岩。実はこの岩に隠れて滝が懸っている。
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左岸を行くと、滝を見下ろしてへつっていける。見ての通り、下流からは見えない位置に滝が懸っている。落差は5Mくらいか?
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標高1200Mあたりからは、沢筋にうっすら雪がついている箇所が増えてくる。昨日幕場付近で降っていた霙交じりの雨は、この辺りから上では雪だったということだろう。ちなみに雪渓はほとんど残っていなかった。
1300M付近、15Mの大滝が懸る。右岸に登れそうな土斜面があるが、一面雪で覆われているので、少し手前のルンゼを登って笹が生える斜面上部をトラバースした。
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滝の左斜面を直上すればちょうどいい所に出られたかもしれないが、今回は登りすぎたので、懸垂で谷に戻った。
この後、間もなく二俣(1326M)となり、左へ向かう。しかし左俣の本流に気付かづにいつの間にか1400Mから左岸枝沢に入っていた。
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地形図から判断して、どのみち詰めるだけの感じの地形なので、枝沢右岸の尾根に上がり、雪をかぶったブッシュを掻き分けながら日留賀岳~鹿又岳間の稜線に出た。稜線にはうっすら踏跡があるが、相変わらず雪がついたブッシュとの格闘が続く。手はかじかみ、ズボンにも雪が凍り付いて、手も足も冷たくて感覚がない。
日留賀岳山頂を過ぎ、風があまりない所で震えながら昼食を摂り、ナダムロ沢源頭のコルまで登山道を行く。登山道を歩くうちに服が乾いてきて、何とか寒さから解放される。
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ナダムロ沢は何もないが、小粒な岩と枯葉が多く結構歩き難い。最後は堰堤が続くが、これを過ぎると林道に出る。
駐車スペースは目前で、少し北へ向かうと車が見えてきた。
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今回の沢は難しい所は皆無だが、初日午後の雪のおかげで、冷たさとの格闘で厳しい山行になった。
寒さとの格闘はさておき、こんな沢は今回のように繋げて逍遙するのがお薦めだ。
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2016. 04. 17  
沢の脚慣らし山行は、今年も那須山塊へ。
木ノ俣川西俣沢(左俣)を遡行した。

車が二台揃ったので、一台は巻川林道の黒滝山登山道口にデポして、もう一台で西俣沢出合の林道終点付近まで入った。

地形図を見る限り、二俣までは問題なさそうだと思っていたが、大淵をへつって小滝を登ってみると、12Mの直瀑が懸っていて登れない。右岸のルンゼを巻いていくと、踏跡があってあっさり通過できた。
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巻きが終わると、ミニゴルジュがでてきてちょっと楽しい。
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ゴルジュを抜けると、左手に8M滝を懸ける枝沢が分かれる。
枝沢出合から少し進むと10Mの滝が懸る。右壁が登れそうだったが、落口が悪そうなのと先が長いので時間を節約するために左岸を巻いた。ここにも踏跡がついていた。
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沢はおだやかな渓相を取り戻す。
簡単な小滝を登る。
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小滝を過ぎると、何やら橋が架かっている。見れば立派な道で、二俣手前の取水堰まで続いていた。
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左俣に入ると傾斜が増すが、しばらくはゴーロが続く。
やがて視界に入ってくるのは、5M2条の前衛の滝の奥に切り立つ20M大滝。
とても登れそうもなく、右岸の小尾根に取付き、途中から木登り、トラバースと繋いで、滝上に出た。
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大滝の上には7M滝が続く。一人は7M滝の上まで巻いたが、ここは下に降りて登った方が楽しめる。
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穏やかな渓相が続き、一旦伏流して左に涸沢を分けると、両岸が立ってきて8MCS滝が谷を塞ぐ。
一見厄介な滝だと思ったが、右壁のチムニーが登れそうだ。
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チムニーを登る。
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CS滝の上でお昼休憩をした後、再びゴルジュとなる。
ゴルジュの入口は3M滝で、その後7Mが懸る。
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さらに8M2段、4Mと滝が続く。
8M下段は左側のリッジ状を簡単に登り、上段は右壁を落口へ向かう外傾バンドを辿るが、ちょっと難しい。
4Mは右側のルンゼを少し登って小さく巻いた。
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滝場を過ぎるとゴーロが続き、やがて谷は雪渓に埋まる。
沢靴(タビに近い)で稜線までキックステップを続けなければならず、いい加減疲れた。
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最後まで詰めると、目下には尾根の反対側の大巻川の源頭の窪が伸びている。
この辺り、谷の入り方が面白い地形になっている。
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詰め上がった所から黒滝山まではすぐ。
部分的に滑りやすいところがある登山道を降ること約2時間で、車を停めた登山口に辿り着いた。
もう一台を回収した後、板室温泉で汗を流し、黒磯駅の近くで食事をして解散した。
2015. 05. 19  
飯豊の雪解けを待つ5月、男鹿山塊の沢を逍遙してきた。
入山口・下山口は観光地塩原だが、沢は静かだった。

小蛇尾川~シラン沢

日留賀岳の登山口に車を止めようと思ったが、昭文社の地図には、小山氏宅と書かれているように、小山氏宅の敷地の一部が駐車場になっているようだ。二日間駐車しっぱなしというのも気が引けるし、下山しないなどと通報されても困るので、入山口寄りの運動公園の駐車場に車を停めた。

雨の中、沢支度をして、箱の森プレイパークへ向かって歩く。途中にある鶴沢橋で入渓する。堰堤2基を過ぎるまで、右岸の踏跡を辿る。

遡行開始間もなく、取水設備が出てきた。
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取水設備を過ぎると、すぐに左岸に枝沢を分ける。少し進むと、8Mのなかなか立派な滝がかかっていた。左壁を登れそうだが、右から巻く。この後も、5M前後の滝がちらほらと現れた。
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ツル沢遡行後半に懸る5M滝。左壁を落ち口に向かって登る。少しホールドが甘い。
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小蛇尾川への乗越(塩那スカイラインのゲートがあるあたり)を目指して、枝沢に入る。急峻なナメとも、ナメ滝とも言える急傾斜の沢だ。この枝沢は乗越へは通じていないので、少し下流寄りの枯沢にトラバースして詰めて行くと、林道に出た。地形図にも、登山地図にも出ていないが、立派な道だった。林道を辿ると5分程で、スカイラインのゲート付近に出た。
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スカイラインはAM8:00から車両が通行できるようになる。ゲート付近の駐車スペースには、車が一台入っていて、二人の釣り師が入渓の準備をしていた。登ってきた斜面と反対側の斜面を降る。いくらか笹が茂が、掻き分けるほどではないし、次第に、踏跡も出てきた。
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一カ所、滝が懸っていたが、踏跡を辿って簡単に巻いて、ナメを過ぎると、出合となる。少しゴルジュっぽいが、幾分谷幅が狭いのは出合付近のみ。
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小蛇尾川本流は、時折ナメとなるが、至って平凡な流れが続く。ひたすら、河原歩きが続く。
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ナメの落ち込みを持った大釜を右岸から巻くと、一層開けて、広河原となる。広河原の中を、川が蛇行して、下流に堰堤が見えてくるあたりが、釜沢出合だ。
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釜沢の出合付近は小蛇尾川本流をスケールダウンしたような渓相だ。幾分ナメが多い。本流右岸、釜沢左岸には、所々石垣があった。石垣上部がほぼ同じ高さなので、かつては道があったのではないだろうか?
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傾斜の緩いナメ滝やナメを交えた河原歩きが続いていたが、960M左岸枝沢を過ぎたところに、堂々とした12M滝が現れる。右壁にバンドが走っていたので、辿ろうとしたが、途中から外傾が強くなっているため、少し戻った所から巻いた。滝上は枝沢に通じるように思えるような窪状になっていた。枝沢を登っていけば、急登することなく巻くことができたかもしれない。
この滝を巻いている途中で、枝沢から鼻歌を歌って釣師が下降していった。どうも魚が走らないと思ったら、散らされた後だったようだ。
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5M前後の滝をいくつか過ぎると二俣に着く。その後、10Mと8M2段の滝二つが出てきた。写真は10M滝。左側を巻き気味に登る。
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ガレの急斜面となり、スノーブロックや小雪渓を越えると、最後は藪漕ぎなしに稜線に出た。斜面前方の笹は一枚壁で、ひとかきしたら、踏跡があった。このまま反対側の斜面を下降して枝沢に入るつもりだったが、長者岳まで行ってみることにした。
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山頂に近づくにつれ、踏跡は不明瞭になり、山頂は完全に笹藪の中だった。
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少し往路へ戻った所から、笹薮の斜面を下降して、枝沢の左俣(予定は右俣だった)を下降する。途中二回スカイラインをまたぐまでは、荒れた急斜面と言った感じだ。
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何もなさそうな小さな沢だが、意外にも10Mクラスかそれ以上の滝が7本も懸っていた。中でも、30Mスラブ滝は見事。
上部は右岸のブッシュ帯を降り、途中から左岸に向かってトラバース気味にクライムダウンした。
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右俣を(2:3)で合わせて、なおも10Mの滝を2本巻くと、ようやく本流が見えてきた。
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本流に出ると、広河原が続き、流れに根を浸した木々が茂るあたりで、日留賀岳から流れてくる枝沢が出合う。この出合に大きな堰堤があり、堰体の右岸側を幕場にした。
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今回はテントにしたが、ポールを車に置き忘れて、ツェルトもどきになってしまった。
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本流は上流部も平凡で、河原と段丘歩きに終始する。ダムが近づいてくると、右岸にシラン沢への乗越ポイントの目印のピークが見えてくる。
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ダムの水線際の笹薮へ分け入るポイントを物色していたら、踏跡らしきものを発見。
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踏跡を辿っていくうちに、藪は薄くなり、広くすっきりした谷にでた。
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谷を詰めて行くと傾斜は一層弱くなり、スカイラインに出た。水車小屋と書かれた標識があったので、かつて小屋でもあったのだろう。
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スカイラインを歩いてから、シラン沢へ下降する。シラン沢の枝沢の上部は藪もなく、穏やかだ。
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下降するにつれて、傾斜が強まり、不安定なガレた渓相が続く。何本か滝もあり、懸垂も交えて巻いて行った。
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倒木が多いが、この沢も平凡な流れの遡行から始まる。
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しばらく、何もなかったが、突然ゴルジュに滝が懸っていた。奥の滝が登れないように見えたので、右岸の笹と樹木が茂った急斜面に取り付いて高巻く。
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ゴルジュは左折してからも続いており、さらに8Mの悪相の滝を懸けていた。登山大系によると、この辺りが不動滝と呼ばれているらしい。
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水流のないタツバ沢を分けると、スラブ状の滝が連続するようになる。1350M付近には枝沢の滝のような5M滝が懸る。実際、まっすぐに伸びる枝沢へ進んでしまったが、すぐに藪となっていたため、引き返した。
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なおも小滝が続き、最後は2段の滝の中間で水流が消えた。上段は枯棚である。標高は1500M手前くらい。
この後、1550Mで窪が消えて、笹薮漕ぎが始まる。1650M辺りで、疎林帯になると、幾分笹藪が薄くなってくる。
登山道に出たのは、1730M付近なので、標高差180Mは純藪漕ぎということだ。
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山頂へ行って、周囲の景色を堪能しながら、昼食を摂って、登山道を下降する。なだらかで歩きやすい道なので、歩がはかどる。比津羅山の北東斜面で一旦林道に出る。
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林道が西へカーブする辺りで、尾根を直進する登山道へ別れ、小山氏宅脇へ下山した。
ここから運動公園に向かう途中、ヒメウコギを見つけたので、若葉を摘み、さらに道端の蕨を少し手折って、晩酌の肴に持ち帰った。
山頂から小山氏宅まで、約2時間、さらに運動公園まで約1時間と、予想通り3時間で、駐車地点に戻った。
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プロフィール

逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)

Author:逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)
東京を拠点として、沢登りを中心に活動する山岳会です。
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