2013. 11. 18  
天子山塊は、御坂の南位置しており、富士川と富士山麓を隔てるように南北に伸びる目立たない山域だ。
地形図を見ていても、あまり興味を惹かれるような等高線の沢がないのだが、早春・晩秋に訪れる山域を発掘しようと思って、富士川支流の椿川に行ってみた。現地(椿草里)の標識には、小椿川と書かれていたので、上流域はそう呼ばれているのかもしれない。

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椿草里で入渓して、大崩から三石山への登山道が屈曲する小ピークと1152Mの小ピークの間のコルに詰め上げる沢を遡行した。何もなさそうな沢でも滝は出てくるもので、これは二つ目の滝。登れないため左岸を大きく巻いた。

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高巻から沢床への下降。かすかに踏跡があり、トラロープが残置してあった。
この先堰堤を一基越えると、しばらくゴーロが続く。

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石の小橋を過ぎ、ナメ滝を越えると、大きな滝が見えてくる。下段は下から2M CS+6M+4Mの三段の滝で、上に見えているのは2枚後の写真の18M大滝。

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下段の滝の左側壁は、礫岩でフリクションが効く。この壁をへつるように斜上する。

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18Mの大滝は見事。まばらに木が生えている右岸の斜面から高巻く。少し登ると植林なので、巻ルートとしては無難なところだ。この滝を越えると、ゴーロが続き標高690Mの二俣となる。

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二俣を過ぎるとゴルジュが見えてくる。奥には滝が懸かっているようだ。
ゴルジュに足を踏み入れると、しっかりしていそうな岩盤は非常に脆く、岩と呼べる代物ではない。足元を強く踏みつけてみると変形するのだ。ほとんど粘土か砂岩が形成される過程の堆積物といった感じだった。

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ゴルジュ最奥には三段の滝が懸かっていた。写真は中段1.5M+上段5Mを見上げたもの。左壁を登ろうとしたが、先に書いたとおり非常に脆い上に斜度があるので、ルートを見出せず退却した。
結局ゴルジュ入口付近まで戻って、左岸のルンゼから樹林帯に取り付いて高巻くことにした。高巻きの途中で、先にも滝が見えたのでまとめて巻いた。
高巻いた先からは、ひたすらゴーロが続き、一部いやらしいザレがあったが、見所もなくコルに詰めあがった。


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コルについていた踏跡を辿って登山道に出た後は、快適な登山道(三石山ハイキングコースと書かれていた)を降って、椿草里へ下る椿川の支流を目指す。816M小ピークの南西あたりで登山道が尾根の真上に乗る辺りから下降しようと思ったが、地形図と異なり820M付近でも尾根の真上を通っていたので、ここから下降してしまった。結果としては、予定していたところから降ると(出合では)水がなかったので、820Mから降ってよかったのかも知れない。この支流は藪や倒木が多く、難所がない割りに時間を喰った。写真はこの支流で唯一懸垂下降をした5M滝。

何もなかったと言うほどではないが、あまり美しい沢ではなかった。スカではないが、お奨めできる沢ではありませんでした。山域としてはもう少し探ってみてもいいかな。
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東京を拠点として、沢登りを中心に活動する山岳会です。
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