2017. 08. 24  
先週、8/19-20は、夏合宿に引き続き、利根川水系の宝川板幽沢~ナルミズ沢遡行継続に行ってきました。3つの候補地があったのですが、どこも天気予報はイマイチで比較的マシかと思われる谷川岳方面に決定。単純にナルミズ沢を遡行するのではなく、板幽沢経由で重荷で全行程を逍遥するのがこの計画のミソ。Narumizu-00.jpg

いきなり宝川林道が途中崩壊しており、宝川温泉駐車場から40分の林道歩きが追加されるが、天気がイマイチなのが幸いしてそれほど苦ではない。
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板幽橋の右斜面を下りて入渓すると、すぐに4x5m、6x8m、5x7mと滝が続くが、何れも簡単に登れる。ここでTさんが滑って2m程ずり落ちる。結構滑っているので要注意と思ったが、この後も河原で滑ることが多く結構水に浸かったりしてしまった。
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この先はしばらく急なゴーロとなり、3mの大岩滝は右を小巻いて通過する。
一旦広い河原となるが、すぐに急なゴーロとなり小滝をいくつも越えている気分になる。
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続く6mの3条スダレ滝は左中央部のカンテ状をザイルを引いて登り後続を確保し、そのまま8x12mのナメを登ってもらう。
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再びゴーロとなるが、そこから先は何れも登れる釜を持ったナメ状滝が多くなってくる。3mの滝を伴って布引沢が1:3で流れ込んでくる。
その先は、岩質が黒っぽく変わってきて2~4mの滝をいくつか越えると、6m滝に出会う。この滝は登れそうにないので素直に右を巻いた。
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いくつかの滝と狭くなったトイ状部分はオポで楽しく遡行していくと、右から5mの滝を伴って2:1で菊石沢が合わさる。
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左の奥布引沢の方を遡行していくがとうとう雨が降り始める。2~4mの滝をいくつか越えるとボサっぽい沢になってくる。Co1480mで左の支沢に入りボサ沢を登っていくとぽっかりと草地の空間にでる。天気も持ち直し、高山蝶のベニヒカゲもちらほらし気持ちのいいところだ。
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その先で沢形はすぐに消え藪漕ぎとなる。それ程密籔ではないが30分ほどで1605mの鞍部に到着する。
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20分ほど藪を漕いで行くとナルミズ沢の支沢の沢形に出る。2~4mの滝をいくつもクライムダウンしていくと7m滝に出会う。ここは、右に残置スリンゲを見つけ懸垂下降する。
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続く4mのヒョグッタ滝は左の灌木帯を巻き下り、3m程度の滝を2つクライムダウンすると7m滝が出てくる。左の灌木に懸垂下降用に残置スリンゲがあるが、左のガレルンゼまで灌木帯をトラバースし巻下りた。
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更に滝を数個クライムダウンすると、2+3mと2mのそれぞれ釜を持った滝がホールドに乏しく、右の灌木に支点を作り30mザイルを2本連結し懸垂下降で降りた。が、右岸側は釜のふちが立っていてドボンして全身ずぶぬれになる。左岸側を後続のTさんはうまく降りる。
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そこからすぐにナルミズ沢本流と5:1で出合い、左岸側の整地されたテン場に泊まるが、雨のため焚火は出来ずおとなしく就寝した。

翌日は午後から天気が悪化する予報のため、6時半過ぎにテン場を撤収して出発する。若干増水気味の本流を遡行するとすぐに8m滝が出てくる。右側が登れそうなので取りつくが、かなり岩が滑っており、中間に残置ピンもあるので念のためザイル確保で登る。
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所々、ナメがかった河原をしばらく遡行していくと7x15m滝、5x10m滝と何れも快適に登れる滝が出てくる。
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その先で朝日岳に突き上げる左俣と大烏帽子岳に突き上げる右俣に1:1で分かれる。右俣を詰めていくと、10x40mのS字状ナメが出てきて気分がいい。
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その後、急なゴーロをしばらく詰め、滝をいくつか越えると8m滝が出てくる。この滝は右に明瞭な巻き道があるのでそれを辿っていき越えた。
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沢は小さくなり、ナメと小さな滝をいくつか遡行していくと、草原の中に沢が1:1で分かれるきれいなところに出る。ガスっていて幽玄的な風景だ。
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ここから、左沢を草原上の中をしばらく遡行し、最後は腿上程度の笹薮をひと漕ぎすると鞍部の踏跡に30分程度で出る。ここからジャンクションピーク(JP)まで1時間20分ほど薄い踏跡の膝上笹薮をたどっていくが、結構つらい。時折ガスがきれて山容が見えるのが慰めとなる。朝日岳に突き上げる左俣は雪渓で埋まっているのも確認出来た。
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JPから左手に池塘や湿原を見ながら朝日岳に登っていき、宝川温泉への分岐を左に折れ、滑りやすい急坂を下り、大石沢出合に1時間ほどで出る。そこから、アップダウンの多いナルミズ沢沿いの山道を進み、3時間ほどで宝川温泉駐車場に着く。鞍部に出てから6時間強の長い下山だった。先週に引き続き、水上温泉ふれあい交流館で汗を流し帰路に着いた。

bema











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2017. 08. 21  
お盆休みの8/11-14はH班4名編成の夏合宿に参加した。紆余曲折の上、葛根田川―大深沢、南白沢の計画に落ち着いたが、天気が怪しいので予備計画の楢俣川源流周遊に変更となる。
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初日は曇り、楢俣湖左岸林道をぽつぽつある夏ワラビを取りながら狩小屋沢まで3時間弱を歩くが炎天下でないことが救いだ。その先も山道が続くが適当なところで本流に下降し入渓するが、その先に赤テープがあり山道がおりてきていた。川幅は6-10m程、薄茶系の河原といった印象。
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最初に4x6mの大きな釜をもった滝がでてくるが、簡単に左側を登れる。Naramata-hisaki003.jpg

その後も2~6m程度の大きな釜をもった滝がいくつも出てくるが、総じて簡単に登れる。水は緑色がかっていて日が射しこむとキラキラ輝いてきれいだ。
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矢種沢が左からナメ滝を伴ってあわさる。
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その後も4m前後の大きな釜をもった滝を越えていくと前深沢が右から合わさり、本日の遡行目的の日崎沢出合となる。本流に大きな釜をもった4m滝、日崎沢から6m滝を落とす両門状態で面白い地形。ここは右壁を登れる。

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日崎沢に入るとゴルジュとなり、胸まで浸かって突破したり、空身で倒木滝を登って突破したりして面白い。

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いくつか滝が出てくるが、快適に登れるものが多い。

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1260m付近でテン場を設営し、焚火をして過ごすが、夜半結構な雨が降る。

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翌12日は曇り時々晴れ。遡行を継続し日崎山の肩に突き上げ、籔をしばらく漕いで裏日崎沢へ下降する。裏日崎川上部は平凡な茶系のスラブが続く。下降も比較的楽にこなせる。

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10m程度の滝も出てくるが、何れも巻く事が出来る。

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7m滝をお助けたよりにクライムダウンすると本流に出会う。

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右岸の特徴的な岩峰を過ぎてしばらく行くと1(支沢):10(本流):10(南沢)の三俣となる。

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このすぐ先の左岸に快適なテン場があり、幕場を設営する。

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翌日は荷物をデポして沢種沢を溯下降する。天気は、曇り時々晴れ。平凡な流れを遡行していくと中沢が右から入り込んでくる。
多少ボサのかかるところが多くなってくるが、5m前後の滝を快適に登って高度を稼ぐ。

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詰めは笹薮と泥草付きの分かれ目に沿って登っていくが、泥壁が所々滑っていて相当登りずらい。Hリーダーにザイル確保してもらい突破する場面が2回あった。

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詰め上げると稜線上はうっすらと踏み跡がついていた。雨も上がり気持ちが良く、お昼前だがここで昼食休憩する。

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沢種沢の右沢に藪を軽く漕いで下降する。上部は平凡であったが、下部で懸垂下降を6回強いられるが、いずれも残置の捨て縄が懸かっていたので利用させてもらう。

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遡行した沢種沢本流に懸垂下降で降り立ち、下降してテン場に戻り、13日は終了。

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14日も幸い曇り時々晴れ。本流を駐車場まで下降する行程だが、未知の部分は裏日崎沢~日崎沢部分。特に難しいところは無く、2時間かからずで日崎沢出合の滝に到着する。日崎沢にかかる6m滝を残置スリンゲを利用して懸垂下降で下る。

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初日に遡行してきた本流を下降していくが、1箇所徒渉で足を滑らすすと危険なので、遡行時と同様にザイル徒渉で突破する。
楢俣湖出合につくと、カヌーツアーの人々が湖面で楽しんでいるのが見え下界に戻ったという感じ。我々は、気持ちの良い風の吹く湖岸の草地に降りてゆっくりと昼食をとる。
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延々と2時間強の林道歩きで駐車地点のゲート前に着く。帰路、奈良又ダムに立ち寄りカードを入手し帰京した。

bema








2015. 08. 03  
F薪です。

先週、ヘイズル沢の王道、左俣右沢を歩いたメンバーがいるらしいが、王道を潔しとしないメンバー(二人だけか...ははは)で、右俣を攻めてみた。
下山も、敢えて沢下降にこだわってみたところ...

林道ゲート前から、長いと言えなくもない林道歩きで、ヘイズル沢出合へ。
しばらく右岸沿いの踏み跡をたどって沢に降り立つ。さあ、いよいよ始まり始まり。

入溪後しばらくは、前のめりに足を運びすぎたか。美溪を楽しむ余裕があまりなかった点は反省...
入溪後すぐに現れるナメ。来てよかったと思わせる景観。
ヘイズル沢下流部のナメ滝

暑いくらいの好天のなか、ナメを楽しみます。
好天のナメを歩く

遡行開始から約2時間半。左俣、右俣を分ける二俣です。
あなたなら、左と右どちらを選びますか?
沢屋なら当然、右ですよね~(え?違う?)
さあ、二俣。どっちを選ぶ?

ということで、計画通り右俣に入ります ^0^;
二俣以遠の右俣は、谷が狭まりだいぶ小ぢんまりした印象です。

本日のテン場はCo1250にとりました。
テン場を決めてから、釣りに出かけましたが、右俣の方にいるイワナはやや小ぶりが多いのか、なかなか良型に恵まれません。
放流サイズは、潔く溪にお戻りいただいたので、残念ながら晩のおかずにはなりませんでした。
イワナにとっては幸いなことでしたが(笑

薪が湿っぽく、なかなか火が安定しませんでしたが、何とか焚火らしくすることができました。
テン場にて

この週末は、天候が不安定と言うことでしたが、案の定19時前後より雷鳴が聞こえてきました。ときどき稜線上に稲妻が走るのが見えます。幸いなことに、雷雨は30分程度で収まり、雷鳴も遠ざかっていきました。

雨のせいで早めに就寝したせいか、翌日は元気に出発です。
出発から1時間ほどで1490m付近の二俣です。
コースの右沢は、数段のナメ滝の後に垂直な5m滝が続きます。一番奥に小さく見える滝がそれですが、ここは、シャワーを浴びないと突破できません。まあ、濡れるのを厭わなければ、技術的には全く問題ないのですけれど。
右俣、1490m二俣

いよいよ源頭部です。源頭部は傾斜の増したナメと巨岩のゴーロになります。真っ青な空に向かってぐいぐい高度を稼ぎますが、登っている最中は夢中でした。
右俣源頭部

岩稜帯より少し登ると、頂上の標柱が見えてきました。
さすがに頂上は眺めもよく、気持ちのいい頂でした。

頂上標柱と、小至仏・至仏、遠くに霞んで見える頂稜が平らな山が平ヶ岳です。。
笠ヶ岳頂上から、至仏方面を望む

と、ここまでは大変順調だったのですが...

この後がなかなか忍耐を要する下降となりました。
笠ヶ岳の西尾根は、うっすらと踏み跡が確認でき、下降に問題はありません。ところが、西尾根から外れた途端、猛烈な藪漕ぎになりました。カンカン照りの中、2時間ほどもがき苦しんで、沢形に水が出てきたときにはホッとしました。
しかししかし、計画の座座良沢ではなく、隣の小井戸沢の支流を下降していたのでした...orz
尾根を乗っ越して座座良沢へ行こうかとも思いましたが、激藪との格闘を嫌い、そのまま小井戸沢を下降したという...

小井戸沢は、全体的に荒れた沢でした。
ときどき、こんなきれいなナメも出てはきますが、源頭部は藪藪でしたし、倒木もわずらわしく、沢としては完璧にスカです。
小井戸沢1300m付近二俣

もう、いい加減嫌気が差してきたので、途中の林道からエスケープすることにしましたが...
はい、林道です!!
林道も藪に埋もれていたというオチでした。

笠ヶ岳からの下山路に、座座良沢、あるいは小井戸沢は使えないもんだろうかと思って立てた計画でしたが、結果は笠ヶ岳からは、素直に登山道を下ろう、という結論に到達したのでした。(もっとも、ヘイズル沢の右俣右沢を下るというのは「アリ」だと思います。)

以上、ヘイズル沢右俣遡行の顛末でした。

2014. 09. 23  
9月21日(日) 巻機の三嵓沢を変更して楢俣川支流の大石沢に行く。
大石沢はならまた湖に直接注ぐ右岸の支流で、直接入渓できないのでボートか継続遡下降によって入渓されている。

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東桶小屋沢出合を過ぎたあたりでバックウォーターが尽きるので、楢俣川に下降。

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最初はなだらかな湖岸で、順調に行けるのだがすぐにもろい崖になる。何とかトラバースしてみるが、傾斜がきつくなってきたので諦め、斜面に取り付いて山越えすることに。

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急傾斜と藪でふーふー言わされていると、対岸の彼方に至仏山が見えた。

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何と、古いトラロープが残置されている。釣り師のものか、ダム造成の測量の時のものか?

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やっと入渓。出発からすでに4時間近く経過。。。入渓前ですでに疲れている。

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大石沢本流は小規模なゴルジュ地形を見せるものの、穏やかな部類だ。左俣は5mの滝で出合う。

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右俣は緊迫したゴルジュで始まる。

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ゴルジュ内の滝は直登できて楽しい。

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側壁がせり出した5m滝。

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左壁を登る。晴れて爽快。

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大石沢のナメには青味がかった縞模様が入ったものがあり、これが一部の愛好家によって奥利根を代表する水石という評価が与えられたとか。(小泉共司著『奥利根の山と谷』参照)

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時間が遅くなりそうなので、右俣を12時ころまで遡行してから戻り、Co1020左岸枝沢にエスケープ。意外や立派な滝が出てくる。

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全部で5段50mほどあった。知られざる大滝か…

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西桶小屋沢を下って林道に戻る。西桶は滑床が多く、滑りやすい以外は下降向きのいい沢だ。

今回はアプローチが核心でしたね。お疲れさまでした。
ritani
2013. 08. 06  
8月3-4日。夏合宿前最後の山行は、奥利根の矢木沢ダム手前の芦沢を遡行し雨ヶ立山に登頂、矢木沢川東メグリ沢を下降する。

芦沢も東メグリ沢も記録が少なく、雨ヶ立山に道はない。先週の谷川に続いて2週続けて渋い山行ができ、満足。

なお、2万5千図の沢名は右岸側で混乱が見られるので注意。
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入渓直後の芦沢。前半はややゴルジュ状をなすが特に問題なし。ちびっこいイワナが遡上しておりかわいい。

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Co810辺りに出てくる東電芦沢避難小屋。ここまで道が来ている。

その後しばらくは癒し系の谷となり、Co1150二俣を右に入ると滝が結構出てくる。1箇所、7mほどの滝を空身になってシャワークライム、荷揚げという場面があったがそれ以外は難しい場面はない。

雨ヶ立山は首が辛うじて出るほどの藪の山。期待した草原はほとんどない。少し藪を漕いで東メグリ沢源頭へ。

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東メグリ沢は下るにつれナメ、ナメ滝、直滝など綺麗な滝が次々出てきてなかなかいい渓相だ。
この日は芦沢にちょっと時間がかかったので矢木沢川まで下れず、Co1150付近に幕営。

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次の日。連瀑帯を下っていくとスラブに囲まれた素晴らしい20m大滝が出てくる。

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矢木沢川との合流点。いいテンバがある。

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滔々と流れる矢木沢川。水は綺麗なのだが魚がいない。
プロフィール

逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)

Author:逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)
東京を拠点として、沢登りを中心に活動する山岳会です。
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