2017. 06. 05  
那須連峰では初級者向きの沢として人気の高い白水沢だが、比較的遡行者が少ない右俣・大白森沢・一ノ沢を繋げるルートを辿ってみた。北風が強く吹き付けて気温も上がらない日だったので、終始雨具を羽織ってルート取りも晩秋のような山行になった。

堰堤上で白水沢に入渓すると早速出迎えてくれるのが、白い壁の10M滝。
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10M滝のルートは左側。明瞭な踏跡がついている。この滝を越えたあと、堰堤を過ぎると左岸に吹上沢を分ける。
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吹上沢を分けたあと、6MY字型の滝を左から巻いて越えると、ナメ状の小滝が流れ込むエメラルドグリーンの淵がある。
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20Mの滝は左側を巻き気味に登る。
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中段でヒョングッてる10M2段の滝も左壁を登る。この滝は正面から見た方がヒョングッてる様子がよく分かる。
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続く7M直瀑も左壁から。
ここを過ぎると、ナメと小滝が断続するようになり、二俣となる。
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二俣を右に入ると間もなく大白森沢の出合。青っぽい灰色の石の右俣と赤茶色の石の大白森沢とが対照的だ。
右俣は上部に二基の大きな堰堤がある以外は何もなく、あっさりと甲子林道に出た。
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甲子林道を甲子峠に向かって歩き、大白森沢に入渓する。上部は所々雪渓が残っていた。
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右俣と大して変わらないだろうと思っていたら、意外に滝が懸っていて楽しめるところもある。
1540M付近の4M滝をクライムダウンする。
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12M滝はすっぱり切れ落ちており、水流横を懸垂下降すると飛沫を浴びて寒そうなので、高巻いて水流から離れたところを懸垂下降した。
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すかさず8M-3Mと続く滝も高巻きと懸垂で下降する。大白森沢と右俣とは逆に辿った方がよかったみたいだ。
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二度の懸垂下降の後は滝もなく出合に戻った。昼食の後二俣まで降って左俣を遡行する。
左俣に最初の滝が懸る所に、左岸から7M-3M-4M-4Mの連瀑を懸けて流れ込むのが一ノ沢だ。
最初の7Mと次の3Mを右壁を登って越えたが、後続には巻いてもらった。
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しばらく遡行すると8M斜瀑が懸るが、難なく越えられる。
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さらに7M-4M-9Mの連瀑が懸る。難しくはないが、最上部は壁が脆いので慎重に登らなければならない。
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(1:2)で左に流れを分けると4M滝が懸るが、簡単に越えられる。
この後は小滝が出てくる程度で、やがて水が涸れ、少しだけ薄い笹薮を漕いで詰めて行くと甲子峠へ続く登山道に出る。
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登山道を1時間ちょっとで大黒屋に戻ってくるが、日帰り入浴時間には間に合わなかった。
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2017. 05. 28  
今年の沢初めとして、近年沢初めのルートとして定着してきた感のある那須・男鹿山塊の沢へ行ってきた。
今回は木ノ俣川西俣沢左俣の計画をしたときから地形に興味を惹かれていた大巻川がターゲットだ。

大巻川橋の近くのスペースに車を停めて入渓に向かうが、橋からはすぐ先に堰堤が見えており、両岸急峻な地形なので、大巻川の名の通りに大きく右岸を巻いて堰堤上で入渓した。
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しばらく平凡な渓相が続く。両岸とも深く浸食されており壁の上の樹木に光を遮られて薄暗い印象だ。
小雨も降り続いていて尚暗かった。
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小滝が出てきたと思ったらすぐに堰堤が・・・。簡単に左岸から越えると、堰堤上は谷が浅くなって明るくなる。
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950Mあたりから斜度が増してきて、小滝や斜瀑が懸って楽しくなってくる。
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8MCSは登れないが、右側の大岩を挟んで抜け道が・・・
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とは言っても、細流の5M滝が懸っていて右壁を直登して越えなければならない。
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さらに10M滝。左岸を巻いていくと上部にはトラロープが・・・常連の釣師が入っているらしい。
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1100M辺りからはナメが出てきたりして、さらに渓相が変化してくる。
この6M滝は遠目には登れないかも・・・だったが・・・
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近くで見てみると右壁に簡単なルートがあった。
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さらに水流を二分する8M滝は、右から取付いて中段で左に渡って落ち口へ抜けた。
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8M滝を越えて、右に(1:5)で本流とも思える水量の多い沢を分けると、雪渓が谷を埋めるようになる。
雪渓の先に懸る10MくらいのCSは、CS部分が完全にハングしていて無理。
手前で右岸の泥付に取付いて巻いた。
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さらに30Mに渡る連瀑を右岸から巻くと、またも雪渓が谷を埋める。
末端に15Mくらいの連瀑が懸っていたが、水流を嫌って右壁のチムニーを登った。
この後もう一本簡単なチムニー状を登ると水流に合流する。
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チムニーを越えた辺りで傾斜が緩くなり、次第に登ってるのか降ってるのか分からないくらい平坦になる。
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黒滝山から西村山へ向かうピンクテープの藪道が交差する地点で谷を離れて、藪道を辿って西村山へ向かう。
西村山山頂から北斜面を下降して西俣沢右俣に入渓した。
まもなくするとびっしりと雪渓に埋まっていた。
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雪渓が途切れた1310M付近になんとか横になれそうなところを見つけて、丹念に整地して幕場にした。
近くにコゴミが群生していたので、夕食のために少々採取した。
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幕場直下は3M滝、20×30の連瀑となっていた。
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1030M付近で左岸から支流を併せると8M、12Mの滝が懸っている。
左岸を巻いていくと、途中からトラロープが張ってあった。ここにも釣師が入っているようだ。
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970M付近にも6M、8Mの滝が懸る。見下ろしたときは下段の下降が難しそうだったので、左岸を大きめに巻いたが、下から見てみると大巻きする必要はないことが分かった。
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一層開けて平凡になった沢を下降していくと二俣に着く。
ここからわずかに降ると取水堰があって、左岸に道がついている。
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取水堰の点検路を辿って林道を目指す。
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林道に出て大巻川橋へ向かう途中、ヤマウコギの木を見つけ若芽を採取した。
明日の朝食はウコギ飯で決まりだな。
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2016. 06. 18  
この山域ではメジャーな南沢だが、よく登られているのは35M大滝があるという本流の右俣だ。
今回は左俣を遡行してみた。

広い河原から一転、樹林に覆われた細い枝沢が南沢だ。
出合の様子は、奥秩父・東沢の鶏冠谷とイメージがダブる。
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最初の10M滝は、左右どちらも登れそうだが、右側を登る。
黄色味がかった白い岩盤で、少し丸みを帯びた凹凸がホールドとなるが、指の掛かりはよく、簡単に登れる。
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滝上もなかなかいい雰囲気の渓相が続く。
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続く8M滝も右壁を登る。
岩盤は赤みを帯びており、中間がナメ状になった2段の滝だ。
所々に剥がれやすいところがあるので、注意して登る必要がある。
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今回の遡行では最大落差の15M滝。
ここも右壁を登る。上部は草にスタンスが隠れていて、少し悪い。
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続く8M滝はT森さんにリードしてもらう。
中間に残置シュリンゲがある右壁を登る。
ホールドはやや小さめだが、岩はしっかりしており、フリクションも効くので、基本に忠実に登れば難しくない。
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8M滝を越えると、ゴルジュとなって、谷はクランク状に左、右へ曲がる。
3M末広の滝でゴルジュを抜けると、階段状の12M滝が懸る。
水流右側を登りきると、間もなく二俣となる。水量比は(1:3)。
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水量が少ない方の左俣を遡行する。
曲がりくねった狭いゴルジュに5M以内の小滝が連続する。
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2M(手前)と5M(奥)の滝。
本流の滝と比べると、ホールドが小さくなってくるが、落差も水量も少ないので、難易度はとんとんといったところか?
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ゴルジュの最後には8M滝が懸るが、これはホールドが外傾しているうえに小さいので、結構難しそうだ。
今回は初級レベルのメンバーもいるので、少し戻って巻いたが、巻きも簡単ではなかった。
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8M滝と上部に続く2×3もまとめて巻くと、ナメの小滝が続く瀑流帯となるが、土砂と一緒に谷に落ちてきた倒木が多くて少し煩わしい。やがて右岸に赤いスラブが続くようになる。
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ナメの瀑流帯が終わると、平凡な渓相に変わり、水は一層少なくなる。
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次第に笹が覆いかぶさるようになり、覆いかぶさる笹を掻き分けながら進んでいくと、ひょっこり登山道に出る。
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登山道を東へ進み甲子山山頂に出る。
この後、白水滝を見物して、大黒屋経由で林道入口の駐車スペースに戻った。
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2015. 06. 01  
大沢と三倉沢の遡行を目当てに、那須連峰を訪れた。
この週の山行予定メンバー全員に蹴られてしまったので、今回も単独だ。

三斗小屋宿跡へ向かう道から分かれて、寂れた林道を行くと、前後を堰堤に挟まれたなんともショボイ流れに出る。
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西俣沢を分けると、幅の広いゴーロとなるが、早速雪渓が出てくる。
そういえば、今年は太平洋側でも雪が多かったんだなぁ・・・と、思い出した。
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雪渓を過ぎると、滝場に出る。大小いくつもの滝が連続する楽しい所だ。そのうちの、4つ目の滝が、写真の15M滝。
左側を登れるかなぁと思って取り付いてみたが、落ち口に近づくにつれて悪くなってくるので、クライムダウンして右岸のルンゼから巻いた。
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さらにいくつもの滝を越えて、沢が右に曲がってからも尚行くと、左俣が大きな滝を懸けて合流する。
ゴーロをはさんで、再び滝場となる。狭いゴルジュに12M滝が懸り、さらにこの上の10M滝を越えると、滝場もほぼ終わる。
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振り向けば、妙に形が整った沼原貯水池が、下界を背景に浮かんでいるようだ。
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この先は、いくつか疎らに滝もあるが、ほぼ雪渓に埋まる。
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稜線下30M位のところで雪渓が終わる。藪漕ぎなしに稜線に出た。
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流石山寄りに少し歩いて、三倉沢をのぞき込むと、大滝らしき瀑布が露出している以外は、下部も上部も雪渓に埋もれている。この光景を目にして、加藤谷川への下降は取りやめ。
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大峠を経由して、途中から峠沢を降った。
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予定した日程を余してしまったので、翌日は峠の茶屋から峰の茶屋跡に出て、三本槍岳-鏡ヶ沼-大峠-三斗小屋温泉を回った。
阿武隈川の本・支流を遡行した時は、毎度甲子山から入山地点へ戻っていたので、阿武隈川・甲子山が那須連峰の一部であるという感覚が希薄だったが、今回ようやく那須連峰と結びついた気がする。
峠の茶屋から峰の茶屋に向かっているときの光景が、雷鳥沢右岸尾根から剱御前小屋へ向かってトラバースしているときの光景と似ているような気がした。
2015. 05. 24  
今週も、先週に引き続き、足慣らしとして那須・男鹿山塊のルートを設定してみた。
以前から、地形図で気になっていた河内川だ。結果からいえば、地形図を見て想像していたような険しさを感じられる所はほとんどなく、開放的な雰囲気の、穏やかな沢だった。

かなり藪に覆われている林道に、頭を突っ込むような形で車を停めた。
足拵えをして林道を行くが、スキー場の隣の尾根を行く道と、右に分かれて尾根の北側へ回り込む道との分岐が、少し分かりづらい。
尾根を越える方の林道を行って、枝沢を下降すると、ナメが目につくようになる。
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出合付近は石垣の上に平坦な踏跡がある。レールの残骸が転がっているので、軌道跡なのかもしれない。
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岩壁記号びっしりの本流両岸だが、草付スラブなので開けていて明るい。谷底は斜度がないので、滝もなく、ウォーターウォーキングの世界だ。
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二俣手前にある、最初の滝記号の辺りは、ゴーロ滝がいくつか連続するくらいで、滝らしい滝はなかった。
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二つ目の滝記号は左俣にある。こっちは幅広の6M。この沢の本流の中では最大だったかもしれない。
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簾状の滝なので、落ち口の飛沫がなかなか綺麗だ。
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さっきの滝を越えると、左岸に連続して何本かの白糸状の滝が懸る。本沢随一の美観だった。
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傾斜の緩いナメ滝の連瀑。フリクションは抜群に効く。
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ナメ滝群の最上段は釜を持っている。釜を突破して直登するか巻くか思案中。
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大岩のゴーロで一気に高度を上げると、急に穏やかな渓相になる。
この後、少し藪をこいで林道に上がり、所々でかなり笹藪に覆われた林道を延々と辿って、車を停めた林道入口に戻った。
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プロフィール

逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)

Author:逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)
東京を拠点として、沢登りを中心に活動する山岳会です。
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