2017. 10. 30  
早いもので今年度の活動も残り一カ月余り。今年の飯豊の沢も今週で最後だ。
近年恒例となった飯豊登り納めの山行、今年は内川の岩魚沢を遡行する。本当は翌日櫛形山脈を縦走するつもりでいたが、台風の接近によって秋雨前線が刺激されて雨となったため、断念して来年に持ち越すことにした。

林道の舗装区間が終わり、二本目の枝沢を横切る手前に車を停めて歩き始めた。
間もなく林道は橋を架けて右岸に渡る。橋の下手には見栄えのする滝を懸けた枝沢が右岸から流れ込んでいた。
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林道を辿って道型が消えているところから沢へ下降した。
しばらくは河原が続いている。
小さな沢で、水量もなさそうなので、詰め上がるまでいくつかの小滝を越える程度のつもりでいたのだが・・・
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谷が右へ左へとクランク状に折れ曲がってから少しすると、ゴルジュの様相を帯びてきた。
両岸へ連れなくなっているところに深い淵が出てきた。
左壁にはワイヤーが渡してあった痕跡があったが、今は使えない。
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自分は水に浸かる気ゼロ、右岸を高巻くが、Tさんは淵に浸かって突破、Iさんもそれに続く。
淵の先は側壁は高くないもののゴルジュになっており、二俣となって右俣の大川沢を分けている。
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左俣は出合から2M滝が続き、その上で合流。
さらに2M前後の滝が数本続いているが、ここは難しい所はなく直登していく。
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滝場を過ぎると一時落ち着いたが、再び滝場を迎える。
入口の8M滝を手前ルンゼに取付いて左岸を巻く。
手頃な下降点がないので、続く3本の滝もまとめて巻いた。
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振り返ると、いい感じに色づいた尾根が重なって見えていた。
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今度の滝場は2~5Mくらいの滝が10本前後続いている。
結構手強い滝もあって、ロープやお助け紐を出したり・・・
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つっぱって直登して見たり・・・、この沢は期待もしていないのに余計な楽しみを与えてくれる。
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滝場が終わると詰めに入って、間もなく尾根に出た。
尾根には旧登山道の踏跡が残っている。
ここで温身平に下降するIさん、Tさんと別れる。
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分かれたところから15分くらいで境ノ峰に出た。周囲の展望がよい。
主脈の山々は雪化粧していた。
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ヒトハネノ峰へと続く尾根を見渡す。藪はそれほど濃くないし踏跡も比較的明瞭に残っているので2時間かからずに林道に戻ることができた。
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温身平へは玉川を見下ろしながら尾根を降る。
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コルには立派な小屋が建っているが、施錠されているので入ることはできない。
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檜山沢と大又沢出合まで様子見に散策してきたらしい。
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この日は飯豊山荘で打ち上げ。
美味しい山の幸とお酒につづいて、美味しいごはんに舌鼓。
翌日は米沢経由で帰京、米沢で米沢牛を堪能した。
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2017. 10. 10  
大石川イヅグチ沢~マンダノ沢~オオドツ沢~小川~五郎平沢~ブナダチ沢~滝倉沢を塑行してきた、(ふぅ~、ルートが長くて息が切れちゃう)ワタシだ。

8日晴れ
イヅグチ沢入渓。何があるかな♪何があるかな♪
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入渓4分でF1、2m。ここはサクッと越える。
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F1以降も2m程度ではあるが、立っていてホールドが乏しかったり、倒木がかかっているがその倒木が不安定だったりと、ちょいちょい登りにくい小滝を3つ越える。

急にゴルジュになって、目前の滝は釜が深くホールドがない。その奥にもいやらしそうな滝がかかっているので、苦労して越えてきた小滝を2つ戻って、左岸から高巻きとなった。
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やや大回り気味に巻くしかなくて、入渓早々に1時間の高巻きとなってしまった。降りたったイヅグチ沢は崩落帯で、すでに先行きが不安・・・
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入渓から1時間50分でマンダノ沢に出会う。
ここも2m滝の連続だがホールドがあるので登ることができた。先ずは突っ張で越える。
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6つ程の滝を越えたところでCO530、地形図通りに左から枝が入ってくる。ここを詰めれば、630のコルにたどり着く。

詰め始めると藪。しゃくなげや椿といった手強いヤツラが行く手を阻む。尾根に出ても激藪が続いていて2時間もの藪漕ぎとなってしまった。
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14時過ぎに黒手ノ峰を越えて、オオドツ沢の下降開始。途中になめこの群生発見。ワタシは、初なめこに狂喜乱舞。夕食の釜飯と朝食のお味噌汁として頂いた。
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オオドツ沢下降は、高巻きで消耗した身体に応える。
ガレているので滑るようにして下降していく。
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15:45小川に着いた。
その出会いには、奇跡のテン場が!!
てっきりテン場天国なのかと思っていたが、次の適地は30分程下降しないとなかったので、まさに奇跡。
ちょこっとの整地でテントを設営することができた。


9日晴れ時々曇り
二日目は穏やかな小川をスタート。
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五郎平沢の入口はボサに覆われていたので、手前の沢形から取付きトラバースしながら進路を変えた。
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五郎平沢の10m程のトイ滝はなかなかきれいだったが・・・
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ピーク直下はまたしても藪。息が上がる。
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ブナダチ沢は崩落していて歩きにくい。浮き石に手こずりながら、下降していった。
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10:30滝倉沢に出会う。
水が増えてきて沢も迫力が出てきた。3mの滝は右岸からブッシュ帯を下降した。
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11:30滝倉沢に掛かる赤い橋が見えてきて、2日間の塑行は終了となった。
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おつかれさまでした


shin
2017. 10. 09  
今回はいよいよ長走川流域で遡行対象としてリストアップした最後の沢となる。
7月の淀ノ沢~大面沢のとき、悪天候のため切り捨て、先週時間に追われてやはり切り捨ててしまった小面沢、そして最後のお楽しみ与兵ェ沢である。それぞれの下降には、大面沢支流の雨乞沢と与兵ェ沢の隣の沢である上鱒沢をピックアップした。

10月7日
先々週の山行を終えて、「あの悪い林道からアプローチして長走川へ向かうのも当分ないと思うと・・・」などと書いたが、早速この林道からアプローチすることになってしまった。と言うのも、本来なら小面沢は先週下降するつもりでいたし、与兵ェ沢は裏川の支流からアプローチするつもりでいたが、先週小面沢に入れなかったために、長走川流域で踏破してない沢をまとめて登ってしまおうと考えたからだ。今回も林道壁山線分岐手前の広場に車を停めて長走線を歩いた。
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林道途中から分かれる山道に入り、壊れた吊橋を渡って尾根越で大面沢に入渓。
大面沢を下降して出合から小面沢出合まで本流を下降する。
地形図には毛虫記号が記されているが、河原主体の比較的開けた流れで、狭まって深くなっているところも側壁上がバンド状で簡単に通過できた。
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ほとんど膝上を濡らすことなく小面沢出合に到着。
想像はしていたが、それ以上に水量が少なくショボい印相を受けた。
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小面沢遡行開始まもなく3M、4Mの滝が連続する。
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しかし、その後は延々とゴーロが続く。大面沢を下降した時の予想が当たっていたようだ。
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800M付近で沢床に岩盤が見られるようになり、両側は草付のV字谷になる。
小滝を含めて三級-程度の岩登りといった感じになる。
しかしそれもほんのわずかな間で、すぐにゴーロに逆戻り。
結局ゴーロのまま藪に消える。
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最後は雨乞峰からやや小面峰方面に高度を下げた辺りに出て、雨乞峰のやや南方に詰め上がった。
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稜線には踏跡らしきものも見られなかったため、雨乞峰のピークを踏むことなく雨乞沢へ向けて下降を開始した。
雨乞沢もゴーロ主体の沢だ。
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小面沢と同程度くらいには滝も懸ってたが、ほとんどクライムダウンか極小さく巻くことができて、問題になる所はない。
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大面沢に合流してからは、今朝の入渓点まで広いゴーロを延々と下降した。
その後山道と林道を辿って、林道が本流の左岸から右岸に渡る橋の袂にツェルトを張って幕場にした。
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10月8日
朝ツェルトをたたもうかと思っていた頃に林道を軽トラが通過していった。
林道を終点まで歩き、その先の山道も終点まで辿って入渓すると、軽トラの主が先行している姿が目に入った。
ゴルジュを越えて右岸に河原が開けてから少し進んだところが与兵ェ沢の出合である。
軽トラの主の足跡は、本流をこれより先へ向かっていた。
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出合からしばらくは平凡な渓相が続く。
広い河原の本流から足を踏み入れると、平凡とは言えさすがに圧迫された感じがする。
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小滝が懸り始めると、頭上を樹林が鬱蒼と覆うようになる。
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小ゴルジュを過ぎ、左岸に小滝を懸ける枝沢を分けてから少し先へ進むと、5M滝に沢筋の遡行を遮られる。
右岸のルンゼから次のルンゼまでトラバースして5M滝を巻くと、その先も延々とゴルジュが続いていた。
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4M滝の左壁を小さなスタンスと外傾した壁面をフェルトのフリクション限界すれすれで斜上し、2.5M悪相の滝を右岸か巻くと、樋状4Mが懸る。CSを頭上に見ながら水流をまたいで越えた。
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4M樋状に続く4Mを左壁の斜上バンドからこえると、両岸が高く険しく切り立ってきて、正に井戸の底のような空間へと導かれる。
左へカーブしていくゴーロの沢床は枝沢で、先には6M滝が懸っている。
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本流は35Mの滝となって右壁の上から落ちてくる。
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もと来たゴルジュを少し戻って、右岸の緩いルンゼから樹林帯に取付き、大滝と別れた枝沢の上部をトラバースし、滝上へと下降していく尾根を伝って、一時間強で沢に戻る。しばらく厄介な滝がなければ・・・と思ってると、早速ゴルジュの中に15M滝が懸っている。しかし今度はちょっと悪いが左岸を小さく巻いて落口に出た。
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15Mに続く4M滝の右壁を登って越えると、正面にはガレルンゼが伸び、本流は左から15M滝となって落下している。
右岸の小尾根状をブッシュ伝いに続く2Mもまとめて巻いた。
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その直後に続く5M、2Mのスラブ滝を越えると、平凡なゴーロ状の渓相となり、ゴーロのまま詰めの急斜面に消える。
最後はあまりの傾斜に直進が難しくなり、ブッシュを伝って右岸から尾根に詰め上がった。
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上鱒沢への下降点目指して、まず南下、そして西へ向かう。
うっすらと踏跡も見られるが、かなり藪が濃く、1km強を進むのに2時間強を費やした。
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尾根が再び南方へ折れたところから上鱒沢へ向けて尾根を外れて下降を開始する。
しばらくブッシュ伝いに下降するが、ブッシュが無くなる辺りから更に斜度を増しているように見えたので、しばらく左岸の小尾根伝いに下降した。
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小尾根から沢を見下ろすと延々と倒木が散乱するゴーロが続いている。
尾根が切れ落ちている辺りから沢へ向けて進路を変え、最後は念のためロープをセットして30Mの懸垂で沢床に下降した。
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この調子なら出合まで行けるのではと思って、駆けるようにゴーロを下降していくと、510Mで滝場に遭遇する。
17時を回り暗くなり始めていたので、出合まで下降することは諦めて、滝上の河原を整地してツェルトを張った。
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10月9日
幕場直下の滝場には、8M、3Mと滝が連なった先がゴルジュとなっており、さらにその先に滝が懸っているのが見える。
幕場から少し上流に戻った所から左岸を巻いて滝下に降りた。
上部から見えていた先の滝は12Mで、その直下に5M滝が続いていた。
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滝下からはまた平凡な渓相になるが、もう一カ所滝場があって5M、4Mの滝が続いていた。
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その後、下鱒沢を併せると間もなく出合で、本流の広々とした明るい渓相が見えてくる。
出合で徒渉すると山道終点だ。山道と林道を辿って、途中山栗を拾いながらゆっくりと壁山林道分岐へ戻った。
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今回遡行・下降した沢4本のうち3本がゴーロ沢という、飯豊においては異例の山行になった。
とは言え、与兵ェ沢は短いながらも充実した遡行ができたし、小面沢はある意味最初の予想が当たっていたことが分かって満足だった。
2017. 10. 03  
今週は深沢の支流綱木俣沢と長走川右岸の小さな沢オウトウ沢を巡る沢旅をした。

9月30日

三川オートキャンプ場対岸の林道を辿って深沢の大堰堤の上に降り立ち、深沢を遡行して約2時間で綱木俣沢出合に着いた。
綱木俣沢に入るとすぐに連瀑帯となる。最初の2Mナメ滝が擁する釜を右からへつって水流をまたぐ。
ここから右岸の樹林帯から最初の連瀑帯とそれに続く5M滝をまとめて巻いていく。
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沢に降り立って小滝を越えていく。
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大した難所もなく、まもなく二俣に着いた。水量比はほぼ(1:1)だ。
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しばらくは小滝が断続する。巻きは取付きこそ悪くないものの、下降には下降ポイントの見極めが少し難しい。
上流部に差し掛かると10Mを超える滝が懸る。左の草付に隠れた浅いルンゼを登る。
上部は落口付近を目指して斜上し、続く小滝3本の上に出た。
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二つ目の12M滝も左側の草付スラブを登る。今度はこの滝の落口付近に出た。
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尚も6~8Mの滝が続いた後、水が涸れて草付スラブが続く。
スラブ帯が終わるとブッシュ帯に入り、硬い枝のブッシュが密集する尾根に詰め上がった。
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尾根の反対側では植生はガラッと変わり、細いブッシュが地面が見える程度の密度で生えている程度だ。
淡々と下降していくとガレた窪が出てきて、水流が出たり伏流したりしている。
綱木俣沢遡行に予想以上の時間を費やしてしまい暗くなってきたので、土砂が積もった所を丹念に整地してテントを張った。

10月1日

オウトウ沢は源頭からゴーロが続く沢だが、ぽつぽつと下降を阻む滝が懸っている。
クライムダウンか懸垂がほとんどで、巻きは悪いところが多い。
できるだけ大きな石や倒木を支点にするが、灌木に支点を求めざるを得ないところも多くてスリングを消費した。
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滝以外はゴーロ歩きなのだが。
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出合も近い340Mで右岸枝沢を遡行する。
ほとんど水は涸れており、下部で涸棚を越えた後はひたすらゴーロ歩きが続くが、思ったより源頭部の藪は薄かった。
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尾根を越えて綱木俣沢右俣の源頭に降り立つ。
こんな感じが続けばいいのだが、恐らく下降を阻むような滝に時間を費やされるのを避けるために、源頭部から左岸尾根に上がって420Mの三俣に向かって下降した。
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尾根から降りてきた三俣は穏やかな渓相だったが・・・
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すぐに滝場となり左岸を巻いた。
このあとも地形図を見る限り滝がなさそうな地形ではあるが、面倒な滝がいくつか懸っていて、高巻きや懸垂下降に時間を費やした。
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二俣からはルートが分かっているので気楽である。
深沢に合流したあとの高巻き困難なゴルジュも、底はゴーロが続くだけと分かっていれば早くも帰ってきたという気分になった。
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支流の支流ともいえる程の小さな沢でも侮れませんでした。
2017. 09. 24  
台風が過ぎ去るのを待ち、さらに前回の山行の疲れも癒えた20日から、長走川上流部の主だった沢を継続遡下行してきた。

9月20日(曇のち雨)
早朝新潟のホテルを出て、水沢集落からの林道が二手に分かれる手前の広場まで車を走らせ、そこから林道を歩くこと2時間強で長走川に入渓した。入渓点から1時間15分本流を遡行して二俣(大滝沢と白滝沢の出合)に着いた。
この風景は前回の山行で目にしたばかりだが、いよいよここから大滝沢へと踏み込んでいく。
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二俣からわずかで15M滝が出てくる。
釜の流れ出し付近で右岸の浅いルンゼに取付いて高巻くが、取付きから5Mくらいが悪い。左へ少しトラバースしてブッシュを手にしてからは滝頭くらいの高さのところをトラバースしていくが、滝に近づいてきたところで露岩壁に行き当たり少し斜上した。滝上に連続する小滝の上に降り立つと、しばらく穏やかな渓相が続いた。
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両岸の壁が迫ってくると、層状の摂理の壁に挟まれた3×4の滝が懸っている。
ここから続く廊下状のゴルジュを材木廊下と呼ぶらしい。
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真夏の暑い日にはどっぷり水に浸かって突破するのも楽しいかもしれないが、今日のような日差しもなく涼しい風が吹く日にはちょっとつらい。
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ゴルジュの切れ目で赤抜ゲ沢が出合う。
出合に今回の山行後半二日分の酒と間食をデポして先へ進む。
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ゴルジュに懸る小滝群を越えていくとどん詰まりに見える最奥の左上から水流が落ちているのが見える。ゴルジュの最奥へはどっぷり水に浸からなければならなそうだったので、30Mくらい手前から左岸を巻いていった。上から見てみると滝の左側を小さく巻けるようにも見えた。
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滝を巻き終えると穏やかな渓相となるが、それも20M滝で終わりとなる。
左のガレルンゼに流れ込む二本の枝沢が再び水流を分けて直瀑と斜瀑となっている。
斜瀑に沿ってスラブ登攀を楽しんだ後、ガレルンゼ入口付近で右側の草付から樹林に取付いて20M滝の上に続くゴルジュの中にクライムダウンした。
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20M滝の上のゴルジュは材木廊下と反対側に傾いている。
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ゴルジュを抜けると比較的穏やかな渓相が続く。
ぽつぽつと懸る滝の中にはこんな美しい滝もあった。
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ラゲン滝沢出合が近くなるとゴルジュとなり、1Mの落込みの釜でついにへつりきれずワンポイントで泳ぐ羽目になった。
しかしそれに続く3M、5Mは登れそうもなく左岸を巻いてラゲン滝沢出合に向かって下降した。
ラゲン滝沢は源頭付近までずっとゴーロが続いているようにも見えた。
出合には雪渓の残骸のブロックが散乱しおり、ラゲン滝沢に20Mくらいはいったところにある台地を幕場とした。
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9月21日(小雨のち曇)
やや開けているのはラゲン滝沢出合付近のみですぐゴルジュになる。しかも泳がなければ取り付けない上に、取付いても登れそうもない滝が懸っていていきなり高巻くことに。高巻きを終えた後も岩壁に挟まれたゴルジュや草付に挟まれたゴルジュと、なんだかんだ言っても要はゴルジュが続く。
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少し開けてきたように思えたころに10M滝が懸っている。
この滝以降、滝が連続して巻いたところもいくつかあった。
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少し開けてきて落ち着いたかといった頃に、主稜線に突き上げる沢に懸る滝のような雰囲気の7MCS滝に遭遇した。
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6M二条の滝を左から巻くと奥の二俣となる。
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7Mの滝を懸けている左俣が本流だと思われるが、白滝沢を下降するために右俣へ進む。
右俣はゴーロなのでこのままあっさりと稜線に抜けれると思ったのだが、難しくはないものの結構滝が懸っていてそれなりに時間がかかった。
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烏帽子山の南の肩に突き上げた右俣の窪の終点。
ここから南へ進んで白滝沢を目指した。
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白滝沢へ続く斜面を特定して下降を開始する。
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白滝沢の下降に入る。大滝沢より滝は少な目で、クライムダウンできる滝も多い。
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巻きは難しくないが、懸垂下降の支点探しには苦労する。
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白い壁に優美な一条のラインを引いたような15M滝。この滝は右壁(左岸)ブッシュ帯を下降して下部は懸垂下降した。
この滝の下流に懸っていた8MCS滝を左岸から巻いているときに見下ろした様子。
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8MCS滝の下からは、しばらく滝もなく開けた渓相になる。
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小高い砂地(薪の山も付いている)を見つけて、この日の行動はここで打ち切ることにした。
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9月22日(曇)
雨に降られた前夜と打って変わって、雨にも降られず焚き火もできて快適な一夜を過ごすことができた。
遡行開始後しばらくは河原状の渓相が続く。滝はぽつぽつと出てくるが、難しい滝はない。
12Mの深く落ち込む滝を巻くと引上ゲ沢が6Mの滝を懸けて出合う。
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引上ゲ沢出合を過ぎると、まもなく前回の山行で下降してきた地点を通過する。
前回の山行の幕場。少し浸食されたように見える。台風時の雨によるものか?
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白い6×12の斜瀑。下から振り返ると美しい滝だ。
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やがて井戸の底のようなゴルジュとなる。
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525Mで右岸から支流が入ってくるあたりから樹林帯が沢床付近まで降りてきて、谷も開けてくる。
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落差のある滝と深い釜を右岸から巻いていくと二俣に出る。
釜の向こうに突き刺さっている倒木は、たぶん二俣から見えていた倒木だろう。
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一度の山行でもう一回15M滝を巻き、材木廊下を通過するのは大変なので、二俣の下流480M付近の右岸枝沢から尾根を越えて赤抜ゲ沢へアプローチすることにした。赤抜ゲ沢右岸から530M付近に出た。
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出合にデポしておいた品を取りに往復した後、遡行を開始する。
530M付近は台地状のブナ林や広い砂地もあって、この一帯を幕場としたいところだが、後の行程を考えると先へ進んでおきたいので、後ろ髪を引かれる思いでここをあとにした。
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ブナ林の落ち着いた渓相はすぐに終わり、ゴルジュと登れそうもない滝の連続となる。15Mの滝を左岸から巻きにかかると、次から次へと似たような滝が目に入ってきて延々と巻き続けた。
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高巻きを終えてしばらくするとゴルジュからは解放されたものの、なかなか幕場にできるスペースが見つからなかったが、695M付近でようやく狭いながらも小高い砂地を見つけた。
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9月23日(朝方は雨・曇)
ゴルジュ、釜、滝の連続で息を抜く間もない。
700Mで杉の沢への近道になる支流を分けた後、ゴルジュの中の釜を持った1.5Mの滝を巻こうとすると、その先の屈曲部の滝も手がかりがなさそうなので、結構長い高巻きとなる。
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850M前後は登れそうもない滝が続いて大高巻きとなった。
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かなりスケールダウンしたが、厭らしい渓相もスケールダウンしたなりに続いているかのようだ。
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950Mを左俣へ進み、さらにこの後1000Mも左へ進んで烏帽子山-蒜場山間の尾根にあがった。
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詰め上げたところから稲葉ノ平あたりまでの方向の見定めが少し難しいが、そこを過ぎれば進む方向は明瞭。
踏跡もあり、所々にひらけたブナ林もあって予想以上に早く杉ノ沢への下降点に到達できた。
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杉ノ沢と赤抜ゲ沢を分ける派生尾根の西側の沢を下降するが、10M級の滝が思った以上に多く懸っており、今度は予想外に時間を要した。これは杉ノ沢の本流よりかなり大変だ。
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短い沢の下降に2時間45分を要して、ようやく出合が見えてきた。
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ここからは昨年も下降して情報のあるエリアだ。杉ノ沢本流の5Mは淀ノ沢出合までにある唯一ともいえる滝で、昨年残置したシュリンゲにロープをかけて懸垂下降した。
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幕場定めをしながら下降して、淀ノ沢出合よりやや下流まで行くが、結局引き返して淀ノ沢出合上流50Mくらいにあった砂地を幕場とした。
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9月24日(曇のち晴)
最終日は降るだけ。500M付近に懸る滝を巻くくらいで、あとはほとんど河原歩きと林道歩きだ。
長走川本流が見えてくると「帰ってきた」気分になった。
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通行する人も稀に思える林道に隔てられた地に、軽トラック、釣師の乗用車、バイク・・・、予想外に多くの人が入っていた。
幸いにもすれ違った軽トラックが引き返してきたところで声を掛けられて乗せてもらうことができた。
一時間以上早く駐車地点に戻ることができたので、干し物をしてゆっくり荷物の整理をしてから温泉へ向かった。
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長走川を堪能しつくした五日間だった。
あの悪い林道からアプローチして長走川へ向かうのも当分ないと思うと、車を傷めつけられた苦い思いも薄れていくような気がする。
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逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)

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東京を拠点として、沢登りを中心に活動する山岳会です。
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