FC2ブログ
2018. 11. 05  
今シーズン最後の飯豊の沢として、内川中ノ俣沢を訪れた。
小玉川の朝の気温は2度、前泊した関川よりも7度低かった。

左岸の道を行くと堰堤を越えて沢に降りることができる。
DSCF9437.jpg

しばらくは穏やかな河原が続いている。
DSCF9439.jpg

河原が終わると短いゴーロの後ゴルジュになる。
小滝が懸る程度だが、腰辺りまで浸かる深場が堪える。
DSCF9443.jpg

一旦ややひらけるが、深場で浸かるのを嫌って左を巻く。
DSCF9448.jpg

4Mの滝を巻くと穏やかな渓相になって410Mの二俣に至る。
DSCF9455.jpg

二俣を左に進むと、深く切れ込んだV字谷となる。
DSCF9458.jpg

谷が左に折れると10Mのスラブ状の滝が懸っていた。
水流右側を登った。
DSCF9460.jpg

滝を越えると一旦穏やかな渓相になるが、再び険しさを取り戻してくるとまたも深場に阻まれる。
左岸の草付から樹林帯まで登って懸垂で沢身に戻るが、すぐに8Mの滝に遡行を阻まれた。
DSCF9471.jpg

8M滝から20Mほど戻って左岸の枝沢から巻いていくが、さらに滝が続いており高巻きの連続になりそうで、
メンバーの技量を考慮すると遡行継続は難しく、このままあいの峰へと続く尾根を詰めることにした。
DSCF9474.jpg

あいの峰からはっぽうはげまで二重稜線の区間が多く木立が少ない。
DSCF9478.jpg

尾根でもペースが上がらず、岩魚沢への旧道を下降するのを諦めて、梅花皮ヒュッテ私有小屋を経て温身平に下山した。
DSCF9482.jpg

この沢には来年以降もっと暖かい時期に再度訪れることにする。
スポンサーサイト



2018. 10. 24  
今週は実川前衛の沢を繋いで周遊してきました。

20日(曇のち雨):

これまでは五十嵐邸宅付近の駐車場に車を停めていたが、今回はゲート手前の退避スペースに停めた。
壺安橋までは1時間10分、駐車場より10分歩く時間を短縮できた。

壺安沢には途中まで沢を縫うように道がついている。
DSCF9345.jpg

壺安沢は実川右岸の前衛の沢の中でも落ち着いた雰囲気の沢だが、
沢床には茶色い苔が密集していてフェルトのソールも受け付けない程よく滑った。
DSCF9346.jpg

580Mあたりで道は右岸の尾根に向かって沢を離れる。そのすぐ先に取水堰が現れた。
DSCF9354.jpg

平凡な河原を進んでいくと、小ゴルジュに小滝が続き、次に水流が捻じれた二段の滝が現れた。
DSCF9361.jpg

右岸の枝沢を水量が少なかったせいか一本見落としてしまい、
詰める予定だった750Mで左に分かれる沢をもっと手前の沢だと思って通り過ぎてしまった。
本流を進むと8M-5M-2M-5Mと続く滝場を迎えた。8M滝は簡単に越えるが、
5M滝は登れそうに見えた左壁が登れずワンポイントの荷揚げを交えて続く二つの滝もまとめて左岸を巻いた。
DSCF9364.jpg

930Mで左沢に入ってこれを詰めて水晶尾根に上がる。
尾根には踏跡があって、太い木の下の小さなスペースにはブルーシートの残置がある幕場跡が見られた。
DSCF9371.jpg

1210Mの小ピークから水無沢を下降するが、水流が出てくると苔で滑ってきて、
斜度が増してきた950M付近で右岸の尾根に上がった。
DSCF9374.jpg

尾根の末端はギャップが激しく、北側に懸垂下降して尾根下に広がる樹林に向かった。
雨が降り、暗くなってくる中をヘッドライトを灯して幕場適地を見つけてテントを張った。
DSCF9375.jpg

21日(晴):
幕場からブナ入ノ平を北へ向かってオコナイ沢左岸の尾根を下降する。
ここも尾根の末端がピナクル状に切り立っており絶壁となっていそうだったので、その手前で懸垂下降でオコナイ沢に降り立った。
下降地点から下流は小滝が懸りゴルジュとなって左へ曲がっていたので、出合付近の様子は見ることができなかった。
「わらじ」の記録によると滝を懸けて本流に注いでいるらしい。
DSCF9380.jpg

河原を進むとまもなく15Mの直瀑が現れた。
左側が落口に続くブッシュが生えた斜面になっていたので、そこから小さく巻いて落口に出た。
DSCF9381.jpg

滝上ですぐに左に枝沢を分ける。
歩き出すと岩陰から熊が飛び出してきて慌てた様子で右岸の斜面を登って行った。
630M付近で流れは左へ折れて小滝が続く。
次に出てきた8M滝は右岸を巻くが直後に適当な下降点がなかったので、
やや大きく巻いて樹林帯を下降して650Mで左右に枝沢を分けているところに出た。
DSCF9388.jpg

4M滝に続いて10M滝が懸る。ここも右岸から巻く。
DSCF9390.jpg

いくつか小滝を過ぎると、延々と続く河原となる。
この川原が続く850M付近でも上流を横切って右岸の枝沢沿いを登っていく熊を見かけた。
DSCF9394.jpg

1100M付近でようやく滝が現れる。
左岸から巻いたが、下からは10Mくらいに見えたが落口で高度差を計ると20Mだった。
DSCF9397.jpg

さらに20×30のナメの連瀑が続き、水流沿いを登る。
滝場はこの後6Mと小滝4本の連瀑まで続き、4M滝を2本越えると湧水の先で水流が一旦涸れる。
DSCF9399.jpg

枯棚を越えた後再び水が流れ出すが次第に細くなって行き、
笹のトンネルをくぐると崩壊地のような風化した花崗岩のスラブに行き当たった。
笹が密集する水晶尾根に上がって1560M付近で樹木の周囲の笹が薄い所を踏み固めてテントを張った。
DSCF9406.jpg

22日(晴):
前日からの晴天で夜から朝にかけては冷え込んで、テントのアウターウォールや沢靴の紐は凍っていた。
月が出ていて明るかったが、流星も見ることができた。

幕場を発ってからオコナイ峰を振り返る。
DSCF9411.jpg

周囲の盆地は雲海の下。
山だけが見えていた。
DSCF9413.jpg

ヨシワラ沢左俣の源頭を目指して尾根を下降する。
右手前方のピークは笠掛山。
DSCF9415.jpg

ヨシワラ沢左俣は下降向きの渓相だ。
DSCF9416.jpg

7M滝をはじめ数本の小滝が懸るくらい。
DSCF9424.jpg

ゴーロや河原が続いて単調さは否めない。
しかし晴れていて暑くもなく寒くもないので気持ちよく下降する。
DSCF9427.jpg

右からオウデ沢を併せると間もなく取水堰脇の小屋が見えてくる。
ここで下降を終了して林道にあがった。
DSCF9430.jpg

先々週飯豊を訪れた時よりだいぶ秋が深まってきた。
今年飯豊の沢を訪れるのもそろそろ終わりになりそうです。
2018. 10. 16  
今回も実川(前川)を訪れた。
先月大日沢を遡行した際に入渓できなかった黒羽根沢と御西沢を含め、新たに二本の沢を遡行した。

6日(晴):
今回もオンベ沢出合の河原に降り立ち、さらにこの淵の右岸を踏跡を辿って巻いたところから遡行した。
この日の水量は少し多い。入り鳥ノ子沢出合まで先月は一時間だったが、今回は一時間半もかかった。
DSCF9113.jpg

<入り鳥ノ子沢>
入り鳥ノ子沢はゴーロで出合っている。
転石の隙間に草が生えているので少々藪っぽく見える。
DSCF9118.jpg

ここが本当の入口だよとでもいった感じの小滝が懸る。
落口で水流を左右に分けている傘のような岩が個性的だ。
右壁をへつって落口に立った。
DSCF9119.jpg

ゴーロが続いた後、次第に両岸が切り立ってきて谷は右へ曲がっていく。
DSCF9121.jpg

両岸ともほぼ垂直の壁に挟まれた10Mの直瀑が立ちはだかる。
右岸を巻く。
DSCF9123.jpg

沢身に戻るも、すぐに5Mくらいの滝が懸る。
右側に重なる岩も結構大きく取付けないので、右岸を巻くことにしたが・・・
DSCF9125.jpg

前方に壁間いっぱいに水流を落とす滝が見えたのでその先まで巻こうとしたら、どんどん追い上げられて下降の機会を逸してしまった。
DSCF9128.jpg

860M付近で沢身に戻ると、幾分落ち着いた感じになる。
6M-8Mと連続して滝が懸るが、左岸のルンゼから小尾根を越えて簡単に巻くことができた。
DSCF9131.jpg

屈曲した2段の30M滝。
左側が登れそうにも見えるが基部に手がかりが乏しく、写真奥に見える樹林帯から巻いた。
DSCF9135.jpg

滝上は広い河原になる。
DSCF9139.jpg

河原を進んでいくと落差のある滝が見えてくる。
5M-6M-10M-5M-3Mと続く連瀑だ。
DSCF9142.jpg

2段目までは登れそうだが、3段目は行き詰りそうなので、右岸を大きめに巻いた。
DSCF9145.jpg

連瀑を巻くと河原になっていて、手ごろな砂地があったので整地してツェルトを張った。

7日(雨のち曇):
連瀑から上流は所々に小滝が懸るものの開けたゴーロが稜線まで続いていた。
早川のつきあげの少し手前で登山道に出た。
DSCF9148.jpg

早川のつきあげから牛首山まで登山道を辿って尾根を移動するが、台風25号の影響で風が強い。
登山道が尾根の西側についているところは強風の合間を縫って身を低くして移動しなければならなかった。

<黒羽根沢>
一旦牛首山まで行ってピークを確認してから、少し戻った所で黒羽根沢へ下降する。
地形図から読み取れる以上に急峻に思える斜面が続いた。
下降するにつれてゴーロになっていく。
DSCF9160.jpg

両岸とも岩壁となり狭まった急峻なゴーロを抜けると、ゴーロのテラスとでも言おうか斜度が緩み広くなったところに出る。
DSCF9161.jpg

さらにゴーロを降っていくと、一層斜度が増して下降している先が視界から消えた遥か遠くに河原が見えてくる。
DSCF9167.jpg

斜度が増しているところまで行ってみると、一気に落ち込んだ先にはボロボロの雪渓が架かっていた。
この辺りは落差のある滝で高度を下げた後、さらにもう一段滝が懸っていた。
DSCF9173.jpg

右岸草付からブッシュ帯に取付いて、不明瞭かつ急峻な尾根を降って雪渓の先まで巻いていく。
尾根が不明瞭なため、何度か沢へ向かって降りて行きそうになり方向修正しながらの下降になった。
雨とガスで視界が悪いのでこういった局面では苦労する。
DSCF9174.jpg

雪渓の先端付近に降りてきた。
都合よく雪渓の横を通り抜けることができた。
DSCF9175.jpg

滝上から見えていた広い河原に出た。
DSCF9178.jpg

1200Mあたりまで河原を下降すると30Mくらいありそうな滝を懸けて一気に高度を下げている。
DSCF9179.jpg

滝下は一旦河原になっているが、その先で沢が左に曲がっていく辺りで滝が懸っていそうで、流れが視界から消えていた。
ここで黒羽根沢の下降を切り上げて、尾根を越えて大日沢出合付近へ向かうことにした。
DSCF9180.jpg

強風が吹き付ける尾根を降って、大日沢出合の下流の枝沢出合に降りてきた。
枝沢が出合った先の下流から雪渓の崩壊音が聞こえてきたので見に行ってみると、崩壊直後のブロックが散乱する中、幅5M程度のブリッジが残っていた。
DSCF9182.jpg

枝沢の左岸に小さな台地状の河原があったが、石が多かったので20分かけて整地してツェルトを張った。

8日(晴):
<御西沢>
出発前に御西沢本流の様子を見に行く。
昨日残っていたブリッジも落ちていた。
DSCF9185.jpg

上流側にはすぐに20M4段の滝が懸っている。
水量があるだけに迫力がある。
両岸とも切り立っているが、左壁の上は比較的斜度が緩い草付となっている。
DSCF9187.jpg

大日沢と御西沢を分ける尾根の先端には雪渓の名残の雪壁が残っていた。
大日沢側はまだ雪渓をなしており、大日沢は小滝を懸けて雪渓の下に消えている。
DSCF9192.jpg

大日沢を分けると比較的広い河原となっている。
DSCF9194.jpg

河原の終わりには15Mの滝が連続する。
右岸から滝を見下ろすように小さく巻いた。
DSCF9196.jpg

滝を過ぎると両岸ともに切り立ったゴルジュとなり、右へ曲がっていく。
DSCF9199.jpg

ゴルジュが右に曲がると、まず小滝が三つ続き、次に7Mの直瀑が懸る。
7M直瀑は空身で登って荷揚げ、空身でトラバースしてロープでザックを手繰り寄せるといった感じで、慎重に越えた。
DSCF9201.jpg

7M滝のあといくつかの滝を越えるとゴルジュは終わるが、すぐに8M-15Mと連続する滝が懸る。
手前8Mは右壁を登って落口て水流を渡った。
DSCF9211.jpg

奥の15Mは張り出した左壁を斜上してやや巻き気味に登った。
DSCF9214.jpg

しばらくは小滝や斜瀑が懸るものの簡単に越えられるものが多く、距離を稼いだ。
やがて右岸に支流を分ける辺りで滝上に大岩を載せた7M滝が見えてくる。
DSCF9226.jpg

7M滝の先には左壁に隠れるように10M滝が懸っている。
左壁を登って壁上の草付をトラバースして、10M滝の上に続く2M滝の落口まで巻いた。
DSCF9229.jpg

開けてきて穏やかな渓相になってくる。
DSCF9237.jpg

滝が懸っていても開けている分越えるのは簡単。
DSCF9239.jpg

遡行してきた沢を振り返る。
DSCF9243.jpg

最後は石畳のような斜面に導かれる。
DSCF9248.jpg

斜面上部で遡行してきた沢を見ながら昼食を摂って、ここで靴も履き替える。
DSCF9249.jpg

ここは御西小屋直下。斜面上部には御西小屋の屋根が見えている。
小屋へは道がついており、この道を辿って小屋の前に出た。
DSCF9250.jpg

切合小屋へ向かって、この日は先々週営業を終えた切合小屋に泊まった。
小屋終いした後とあって小屋前の水場は片付けられていた。

9日(曇):
<上追流沢~豊実沢>
切合小屋のテントサイトから上追流沢を下降して出合の滝上から本流の滝を見る。
上追流沢に懸る滝の左岸を途中まで降った所で、滝の水流を渡って本流左岸のバンドに取付いた。
DSCF9260.jpg

すぐに深い小淵が出てきた。
気温が上がってきてないので、右岸を小さく巻いた。
DSCF9263.jpg

4M、3Mの滝を過ぎると10Mの直瀑が懸る。
水量に圧倒されそうだが左壁を簡単に登ることができる。
ただし最上段だけは少し悪い。
水量が少ない日なら最上段を登らず落口の水流に踏み込めたかもしれない。
DSCF9269.jpg

高く聳える岩壁が見えてくる。
岩壁の基部には右上に向かってルンゼが伸びている。
DSCF9271.jpg

岩壁の手前の斜瀑を右スラブ壁から越えるが、直後の7M2条が登れず、斜瀑左側の外形バンドをトラバースして岩壁基部のルンゼに取付いた。
ルンゼを少し登った所からルンゼと本流の間の草付をトラバースして7M滝の上に降りた。
DSCF9274.jpg

連続する二本の5M滝が釜に水を注いでいる。
右岸草付からブッシュ帯に取付いて巻く。
DSCF9277.jpg

沢身に戻っていくとナメと落込みの連続するところに出るが、右岸が台地上になっているので、そのまま続く2条の滝の上まで台地を進んだ。
台地の先は豊実沢出合で広大な河原が広がっている。
DSCF9280.jpg

出合から豊実沢に入る。
出合からゴーロの河原が続き、正面にゴーロの枝沢が続き本流は右手に10Mの滝を懸けている。
この滝は少しゴーロの枝沢を登った所から折り返すように草付に取付いて落口へトラバースした。
DSCF9285.jpg

特徴のない5M前後の滝が続く。
DSCF9293.jpg

上の写真の滝の左側の岩はホールド上の窪みがついていた。
DSCF9295.jpg

茶色い苔に覆われた岩盤の10M滝。左側を簡単に斜上して越える。
DSCF9296.jpg

開けたゴーロが続くようになる。
滝もかかってはいるが、簡単に脇を通過できる。
DSCF9298.jpg

地形図を確認していながらも(1:1)の二俣で枝である方の左俣に進んでしまった。
奥の二又から右沢へ進む。
右沢は出合から連瀑となって一気に高度を上げている。
DSCF9307.jpg

連瀑を過ぎると再びゴーロとなり、最後は小規模ながら御西沢や御鏡沢の源頭のように石が敷き詰まった斜面になる。
駒形山直下の広大なカール状の源頭部に出たかったので、ここから左岸の草原の斜面をトラバースして本流の右俣へ向かった。
DSCF9319.jpg

草原をトラバースしていくと広大なカール状の谷に出る。
DSCF9322.jpg

右俣を辿って源頭を目指す。
DSCF9325.jpg

流は石畳状の斜面に消えたかに思えたが、水流はなかなか消えない。
水流に沿って登っていく。
DSCF9329.jpg

登山道直下に湧き出る小さな泉「弘法清水」に辿り着いた。
縦走の際にも最高の水場だ。
DSCF9331.jpg

ただの水溜りにも見えるが、よく見ると水底から時折空気の球が浮きあがり、水面は湧き出る水で揺らめいている。
DSCF9332.jpg

登山道にあがるとちょうど「玄山道分岐」の標識があった。
今日はここから御西小屋へ向かった。
DSCF9334.jpg

御西小屋には他に誰もおらず、小屋を独占して解放感に浸った。

10日(曇):
余裕をもって下山したかったので、3時50分に小屋を発つ。
目論見通り5時過ぎに大日岳に到着。明るみ始めた頃オンベ松尾根の下降を始めることができた。
DSCF9337.jpg

下山後は坂下で入浴、遠回りして米沢に寄り道してから帰路に着いた。
2018. 09. 24  
大日沢の山行から一において、上追流沢と御鏡沢を訪れた。
御鏡沢は大滝と明るい渓相が印象的で、飯豊でも屈指の美渓だった。

前日から昼過ぎまで雨だったため、初日はアプローチと割り切って、昼過ぎに大日杉を出発して切合小屋に泊まった。
一夜明けると天気予報通り晴れている。初日の午後から降っていないので、増水もほぼ治まっていそうだ。
上追流沢への入渓(下降)点は切合小屋のテントサイトにある。
DSCF8957.jpg

初めのうちは覆い被さる笹を掻き分けながら進むが、次第に開けてきて歩きやすくなる。
テントサイト付近にはベニヤやビニールの切れ端が所々に落ちていて、気持ちいいものではなかったが、この辺りまで来るとゴミも見当たらなくなる。
DSCF8961.jpg

下降を続けると開けたゴーロとなる。滝もかかっているが、クライムダウンしたり簡単に巻くことができる。
DSCF8968.jpg

長い沢ではないが、2時間弱で出合に到達した。
難所がなく、歩きやすい沢であることが窺えるだろう。
DSCF8977.jpg

出合の滝を左岸のゴーロ帯から巻いて本流の河原に降りて、上流を振り返る。
正面が本流の滝、右が下降してきた上追流沢の滝。
DSCF8979.jpg

出合からしばらくは河原歩きとなる。
DSCF8981.jpg

大きな岩が出てくると、小滝に続いて15Mくらいの滝が懸っていて下降を阻まれる。
右岸を巻いて降り、15M滝の釜から流れ出す滝の下部に出た。
DSCF8984.jpg

続く3M、5Mの滝をクライムダウンして、ゴルジュの河原を行くと、また落差のある滝が懸っている。
左右どちらから懸垂下降しても釜の中に降りてしまうので、今度も右岸を巻く。
DSCF8989.jpg

三つの小滝を過ぎた後、6M、8Mの滝とその下に続く急流帯も右岸を巻いていく。
DSCF8994.jpg

ゴーロの落込みの右側の壁を登ると、足下に御鏡沢の出合を見下ろせる小尾根の上だった。
DSCF9001.jpg

出合に懸る御鏡沢の2Mと5M2条の滝。
ここから5M2条の滝の落口くらいの高さまで下降したところから落口へ向かってトラバースした。
DSCF9002.jpg

5M2条の滝上からはゴーロが続いている。ゴーロの谷が左へ曲がると、右壁から白い水の束をヒョングらせている大きな滝が見えてくる。
DSCF9007.jpg

正面に続いているガレた枝沢を登って、滝の左側壁の草付からブッシュ帯に取付いて落口に出た。
基部との標高差は35Mあった。
DSCF9009.jpg

すぐに4M滝を越えると、沢が左に曲がって雄大な滝が見えてくる。
しかし遠目に見たほどの落差はなく、近づいてみると10Mくらいだった。
DSCF9016.jpg

落口を見下ろすように右岸を小さく巻いた。
DSCF9017.jpg

ゴーロを行くと2条の滝が見えてくる。
DSCF9019.jpg

均整の取れた美しい2条を描く40Mの滝だ。
この滝のすぐ左側に滝を懸けて出合っている枝沢を50Mくらい登って巻いた。
DSCF9021.jpg

樹林と草付の緑と露岩の白が斑模様を描く。この沢の中では複雑な地形だ。
DSCF9024.jpg

水流が壁の裏に回り込むように折れた先には、縦長の釜に注ぐ8M滝が懸っていた。
左側のリッジ状の壁を登って巻く。
DSCF9027.jpg

高巻いていると8M滝の上に6M滝二本と、さらにその奥に大きな滝が見えてくる。
6M滝二本を巻いて、大きな滝の基部に降りた。
DSCF9033.jpg

スラブ状の左壁に断続する草付バンドを繋げるように登って落口付近に出た。
落口付近の岩肌には何か所か手でつかめるような窪みができている。
この滝の落差は25Mだった。
DSCF9036.jpg

いくつか小滝を越えていくと、広河原になっている。
DSCF9043.jpg

広河原に続く15M滝を巻いた後、茶色い岩の10M3段は左の水流付近に取付いて中央を登った。
DSCF9049.jpg

上流部に懸る10Mの大きな簾状の滝の中央を登る。
DSCF9065.jpg

だいぶ開けてきて穏やかな渓相になってきている。
DSCF9071.jpg

4M、3Mと続く苔生した滝が最後の滝だった。
DSCF9079.jpg

浅く開けた河原はカール状の広大な斜面へと続いている。
DSCF9081.jpg

水流は広大なガレの中に消えて行った。
ここで靴を履き替えて、ガレの上部に続く草原を横切るとすぐに登山道に出た。
DSCF9089.jpg

混雑が予想される本山小屋を避けて、下山方向とは逆になるが御西小屋へ向かった。
DSCF9098.jpg

三日目、下山途中に穴堰を見に立ち寄った。
DSCF9110.jpg
2018. 09. 21  
18日:
前川右岸の林道を最後まで辿るのは2011年以来になるが、やっぱり長い。
登山道入口は林道末端に変更されており、登山道はアシ沢出合に下降してアシ沢を徒渉した後にオンベ松尾根末端にとりついている。台地まで登って平坦になった所に「登山道」の看板が置いてある。ここから踏跡を辿ってオンベ沢出合に出た。

オンベ沢出合で沢支度をするが、すぐに大淵となっているので踏跡に従って右岸を巻く。
DSCF8838.jpg

入り鳥ノ子沢出合までは概ね河原歩きだが、度々淵や深場が出てきて、二回高巻いた。
入り鳥ノ子沢を過ぎて二つ目の淵は左壁沿いを泳いだ。左側の白く見える壁の中央付近の残置ハーケンにスリングを懸けてアブミにして取付いた。水はそれ程冷たく感じなかったが、泳いだ後は寒い。
DSCF8845.jpg

深場を一回巻いて下追流沢出合、そこからもう一回深場を巻いてゴルジュを行くと一連の魚留ノ滝に差し掛かる。
最初の5Mは遡行してきたままに左岸から越えて、大釜の流れ出しで右岸に渡る。大釜に注ぐのは8M2段の滝で、その上には筒状の壁に囲まれた釜とそこに注ぐ5M滝が続く。
DSCF8859.jpg

最後の12M滝は左壁を登って、上部の落口付近は右岸の樹林帯から巻いた。
DSCF8867.jpg

二回の高巻きを交えて遡行を続けると、正面に右岸の斜面に隠れるように虹吹きの滝が見えてくる。
滝の手前が御西沢の出合、本日の幕場予定地だ。
DSCF8880.jpg

出合付近から見た御西沢の様子。
淵の奥に滝が続いている。たぶん登れないし、朝一で泳ぎたくもないのでここは巻くことにしよう。
DSCF8885.jpg

19日:
出合付近を高巻いた後、悪相のゴルジュに阻まれ左岸を高巻く。
DSCF8894.jpg

ゴルジュの中間に黒羽根沢が滝を連ねて出合っていた。
DSCF8896.jpg

黒羽根沢出合の上に懸る12Mくらいの滝を過ぎて、斜度が緩くなった浅い谷地形の草薮を沢身に向かって下降する。
DSCF8901.jpg

わずかに遡行を続けると、悪相の雪渓に阻まれる。
ここから右岸の巻きに入るが、この時点ではこれが6時間を超える大高巻きになるとは思ってもいなかった。
DSCF8904.jpg

高巻き途中で谷から何度か崩落音が響いてくる。少なくとも足下の雪渓は全部巻いてしまわなければならない。
雪渓の先に下降するかどうか思案するが、その先にも雪渓があり、登り返しできるポイントが限られているため、次の雪渓がよく見える所まで巻き続けた。
DSCF8906.jpg

大日沢出合に架かる雪渓も亀裂だらけで、潜るも乗るも危険窮まる状態。結局高巻きを続ける。
DSCF8909.jpg

出合の先に架かる大日沢の雪渓もダメ。
雪渓の先はゴーロだが、一カ所狭くなったところに滝が懸っていそうなので、その上に降りることにして高巻きを続けた。
DSCF8910.jpg

下降したのは1320Mで沢が右にカーブしている辺り。小尾根を下降して上流側のルンゼに降りるとガレた斜面に出て、懸垂せずに沢身に戻れた。標高差約350M、水平距離1km弱の6時間を超える高巻きだった。
石ころだらけの急斜面だったが、左岸枝沢の枯れている分流帯に手ごろなテラスができており、軽く整地すると快適な幕場が出来上がった。
DSCF8914.jpg

20日:
この日は前日の高巻き途中から見えていた雪渓歩きから始まる。
終端部は岸に接していなかったので、30M程戻って左岸に移って斜面をトラバースした。
DSCF8922.jpg

雪渓はあったが、上流はほとんどゴーロ歩きに終始する。
DSCF8926.jpg

1750M、地形図では枝沢が入っているような地形だが、右側は石が敷き詰まってそこから水が湧き出ている。枝沢は入っていないようだ。
DSCF8927.jpg

1880M付近で水が涸れる。ここからは窪と露岩を繋いで高度を稼いでいく。
DSCF8930.jpg

詰めの最後は、ハイマツと笹が混じった藪をハイマツを避けるように漕いでいくと、大日岳山頂の北東20Mくらいに出た。
山頂で天気予報をチェックすると天気は崩れていくようなので、このまま下山することにした。
DSCF8936.jpg

牛首山から櫛ヶ峰あありは紅葉し始めた木々が混じっていた。
月心清水までは少々歩きにくい道が続く。月心清水から下部は普通の登山道という感じだった。
DSCF8944.jpg

予定を短縮して下降しているので、湯ノ島小屋で一泊することも考えたが、あまり気持ちよさそうな小屋ではないのと、蚊がやたら多いのと、到着時刻も思ったより早かったので、この日のうちに下山した。
プロフィール

逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)

Author:逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)
東京を拠点として、沢登りを中心に活動してきました。
2018年12月2日をもって解散しました。

カレンダー
08 | 2019/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
検索フォーム
カテゴリ