2017. 07. 18  
〜シリーズ 沢から百名山〜

乗鞍岳に詰め上げる、前川本谷を遡行してきた、ワタシだ。
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地形図を見ると滝マークが5か所もある。巨瀑の連続?!はたして遡行できるのか!

1日目
白樺橋から入渓して15分ほどのところに最初の大滝「ゴサダロ」。
「ゴサダロ」と名打たれた、それってなんだろ?
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山行前に調べてみると「ダロ=滝」とのこと。「ゴサ」はよくわからない。
25mはあろうかという大滝ですごくきれい。
左岸を巻くことができた。高巻をしながら、その落ち口を見下ろすと5本の流れが見える。(厳密に数えると6本?7本?)
「ゴサダロ=五叉滝」に納得。
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co1640にある魚止滝までは平凡なゴーロが続く。
魚止滝は、3段(5m、6m、6m)の滝。下段6mは右を登る。上段5mと中段6mもそのまま登ろうとしたが岩が滑っていやらしいのでルートを左に変更。リーダーがザイルを引いて登り、ワタシは確保してもらって登った。
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途中には温泉が湧いていた。硫黄の臭いが立ち込めるが残念ながら温かさはないのでひとっぷろはあきらめた。
下山道に冷泉小屋があるが、これが由来だろうか?
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ガンガラ沢との二俣を右へ進むと本谷大滝50mが姿を現した。大きさも美しさもホームラン級。滝を見上げてしばしの休憩。
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当然高巻となるのだが、リーダーのルート取りがすばらしくて50分ほどで落ち口にたどり着いてしまった。

次の大滝は30m。枝沢から取りついて25分ほどの高巻きで越える。
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地形図にはない3段(3m、3m、5m)の滝もあった(大滝5本しかなかったらと心配していた)。下段5mはシャワーになるがホールドがしっかりあるから登れそう。雨具を着こんで登った。上段中段は緩いナメなのでそのまま通過できた。
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4m、4mの2本の滝を左から一気に巻くと3つ目の大滝3段(5m、5m、6m)だ。下段6mはナメ滝で水線を進み、中段5mは右を登り、上段5mは激シャワーの登はん。ホールドを探そうと顔を上げると激しい流れが直撃してくる。下を向いてヘルメットで流れを受けるが、手のホールドが見つからない。水は冷たく長居は禁物。幸いにも足元がしっかりしていたので踏み込んだ。確保してもらっているから成せた技。事前にもっとルートを探っておかなければいけなかった。
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16時に大滝を越えco2100まで進むことができた。あとは、テン場探しだが、なかなか適地が見つからない。
わずかにひらけたスペースを整地してテントを設営。薪は濡れたものばかりだったのであきらめ、乾いたシャツに着替えてテントに潜り込んだ。
co2000オーバーの地点なのに、ずぶ濡れでいてもそれほど寒さを感じなかった。この夏の暑さが心配だ。

二日目
この日は雪渓歩きに終始した。角度がある箇所や踏み抜きに注意しながらも、ゴーロ歩きよりも格段に楽チンだ。
山頂直下のハイマツの激藪には苦労させられたが10時20分に詰め上げることができた。
コルから乗鞍岳剣ヶ峰までの高低さ200mの登山はきつかった。水の流れがなくなると途端にバテてしまう。
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剣ヶ峰は多くの登山者で賑わっていた。大雪渓ではスキーヤーがシーズン最後の滑走を楽しんでいた。
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前川本谷は、けっこう難しい沢だとおもうのだが、リーダーのルート取りが絶妙だったのであまり難しさを感じることなく塑行することができてしまった。
下山して、しみじみいい沢だったなあと我思う。
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2015. 09. 23  
北又谷は、I氏が長年実施できずに抱え続けていた計画だったが、ようやく実施することができた。
初日の雨による増水と寒さ、そして年齢からくる発熱量の少なさから、下流域はほとんど高巻きに終始したが、遡行するにつれて水線通しに行けるところも増えてきて、充実した山行になった。

19日
小川温泉から、終始雨が降り続く中、林道を歩く。
ひたすら登り続けるきつい道だが、越道峠まで1時間35分。Iさん、速すぎでしょ。
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越道峠からは初雪山へ続くという登山道を辿る。
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越道峠に降りている尾根が、曲がりくねって最後に1083.9Mの小ピークに詰め上がる手前の鞍部を北へ抜け、北東にある1097Mのピークとの間の鞍部まで登山道を辿る。
鞍部からは、魚止滝手前、700M付近で北俣谷に出合う右岸の枝沢を下降する。
I氏は普段ほとんど水流がない沢のはずだが・・・と言っていたが、谷の規模なりの水流はあった。
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出合で一服して遡行を開始する。
水の色は少し笹濁りが入っているようで、水量も多いようだ。
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右岸を進みすぎて、少し泳いで対岸に渡る。
水圧もさることながら、水温が低くてすぐに寒くなる。
林道を飛ばしすぎたツケで、脚の動きも鈍くなる。ペース配分は重要ですよ。
雨は降り続くし、気温は低いし、冷たい風は吹くし・・・、体温を回復させる要素は濡れないで動くことだけ。
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一時期は釜が埋まって2Mになったと言われていた魚止滝だが、4Mくらいの落差になっている。
右壁のバンドから越えられそうだったが、I氏が左岸を巻き気味に進み、上部からバンドに降りようとしたが断念。
結局、左岸を高巻いた。
一旦、流れが見えるところまで下降するが、魚止滝同様釜をもった滝が見えたので、恵振谷出合まで巻いて、懸垂2Pで沢床に戻った。
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出合の先には、すぐに大釜に水流を落とす4M滝が懸る。
泳いで右壁に取付こうと試みるパーティも多いらしいが、そんなことしてたら低体温症になってしまいそうなので、あっさりと左岸を巻くことにする。
ここも一旦流れが見えるところまで下降したが、釜に浸かりそうな滝があったので、さらに先まで巻いて、ルンゼを挟んで懸垂3Pで沢床に降りた。
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時間も押していたので、平坦地は得られないが、増水には何とか耐えられそうな所で幕場とした。
焚き火ができたのがせめてもの救いで、各々、斜面に寝てずり落ちては這い上がったりを繰り返したり、岩の隙間に入り込んで横になったりしていた。

20日
初日の幕場。
幸い一晩雨は降らなかったので、タープの外の岩の隙間に寝た2名も、濡れずに朝を迎えた。
この日は、まず左奥に見えている1.5Mの滝を右壁から越える。
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出だしは、へつり主体の遡行が続く。
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次第に開けてきて、河原も出てくる。
写真は、大淵を回り込む。
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ミズカミ沢を過ぎて、激流の落込みの手前の深場を突破しようと試みるが、敢え無く押し流される。
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左岸を小さく巻いて、懸垂下降。
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谷が左へ曲がっていくあたり、左岸に細い滝が数本続くV字の谷となっている。
谷の前方に見える陽の当たった斜面が暖かそうだぞ、さぁ急げ!
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白金沢出合で、日光浴をしながら休憩タイム。
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もう少しで漏斗谷というところで、釜を持った滝が続く。
ここも左岸を巻く。
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懸垂無しで沢床に戻ると、間もなく漏斗谷出合に着いた。
水量比は、ほぼ(1:1)。
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だいぶ水量が減ったが、まだ多い。ゴルジュを進む。
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2M滝が出てくるが、両側にバンドがあって簡単に越えられる。
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ナメコを発見、収穫する。
はからずも、今晩の予定は赤出汁。最高のナメコ汁になった。
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標高900M付近、花崗岩の白く美しいツルツルの側壁を持った7M滝が懸る。
大高巻きを嫌って右岸に取付くが、上部は草付で手が出ず、ハーケンを打って懸垂で戻る。
左岸への取り付きは簡単で、登ってみると、滝上にゴルジュが続き、奥にはツルツルの大岩を滑る3Mくらいの滝が懸っているのが見えた。
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沢床に戻ると、谷幅がやや広がるが、今度は雪渓が出てきた。
この雪渓を潜り抜け、大きな塔のようなスノーブロックに隠れていた2Mの滝を左岸から巻く。
少し登った所が台地状になっているので、長めに巻いていくと、ブッシュの切れ目から沢床が見下ろせた。
開けていて滝もないので、下降して最後は懸垂で沢床に降りる。
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少し歩くと黒岩谷出合に着いた。
出合の先で人の足跡を発見、まだ新しい。
後で分かったことだが、黒岩谷から単独の釣師と、4人の沢登りのパーティがいた。
これで夕食にイワナを加えることを諦めることに・・・
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出合からは、次第に河原が多くなる。
中州だが、小石の平坦な河原を幕場に選んだ。天気予報は晴れだ、大丈夫だろう。
前日の幕場と比べると雲泥の差だ。
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21日
この日の遡行は河原歩きから始まる。
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右に大きな枝沢を分けると、大釜を持った12M滝が懸る。
ここで、単独の釣師がルアーで良型を3匹あげていた。
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12M滝と続く小降りな滝を巻くと、穏やかな渓相の谷が続く。
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河原が多くなってくると、吹沢谷出合だ。
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巻いた12M滝以来で、5M末広滝が懸るが簡単に登れる。
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1020M付近で谷が曲がりくねっている辺りでは、両岸が切り立ってきてゴルジュになるが、何もないまますぐに開ける。
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1080M辺りから再びゴルジュとなる。右岸に枝沢を分けると、末広の小釜があり、その先に雪渓が出てきた。
・・・と思ったら、雪渓の下から人が・・・、先行パーティが引き返してきた。
話によると、雪渓の下に泳がなければ突破できない釜があって、一旦雪渓が切れるが、さらに雪渓があって、その下に滝が懸っているとのことだ。先行パーティはここを大高巻きするか、撤退して転進するそうだ。

小釜の側壁を越え、雪渓を潜っていくと、話通り泳がなければ突破できない小釜があった。
雪渓は左岸に口をあいていたが、そこから上へ行くのは無理。
先の雪渓は天井低く厚みがあって、崩落の確率は低そうなので、突破が得策と判断。
I氏が泳いで突破する。
次の雪渓の下の小滝は簡単に登れ、あとは平凡な流れが続くが、さすがに雪渓の下は寒い。
途中で右側に開いた穴から左岸を登って雪渓上に出る。
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小滝が懸るところと、雪渓とが交互に現れる。
短いのは潜り抜け、長いのは上を行く。
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雪渓がなくなった辺りは平凡な小川のような流れだが、次第に狭いゴルジュに小滝が現れるようになる。
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1200Mを過ぎて斜度が出てくると、ひたすら滝が続く。
残置ハーケンでA0で登った8M滝以外、難しい滝はないが、微妙に滑っていて、アクアステルスのI氏にとっては登攀グレードが2つくらい上がってる感じだった。
1450M付近で二俣に分かれる直前は、一つの滝だか、小滝が連続するか判断しがたい瀑流帯だ。
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窪は稜線近くまで続いており、ボサを分けて進む程度で栂海新道に出た。
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犬ヶ岳山頂までは一投足。
ガスがかかって、景色は・・・。
栂海新道なんてマイナールートだろうと思っていたが、栂海山荘は大混雑。
かろうじて3人潜り込むことができた。
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22日
沢屋の朝は遅い。
登山者がいなくなったころに朝食を摂って、すがすがしい朝日を浴びる。
さぁ、これから下山だ。
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先行した登山者の半数近くを抜いて坂田峠に到着。
ほとんどの登山者は親不知を目指して縦走を続ける。
ここから林道を歩き、I氏がヒッチハイクで工事車両をゲット。
一人下界へ向かい、タクシーで戻ってきた。小川温泉まで約13,000円。
タクシーの運転手の話によると、白鳥山の小屋のてっぺんに登れば、DoCoMoとauなら電話が繋がるそうだ。
今回は、小屋の下で、auの電波が入っていたが、繋がらないので諦めてしまった。
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やっぱり大きな沢はいい。
水量が多く、水が冷たいので、暑い時期に訪れたい沢だ。
2013. 07. 22  
M山氏の計画で北アルプスの中房川・深沢右俣に20-21日で行く。急傾斜の塊のような有明山に突き上げるこの沢の遡行は、幾重もの崖と壁と滝に遮られ大変そのものだった。

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大滝70m。見ただけで胃が痛くなってくる。

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取付いてみると以外に快適だったが・・・

前半と後半に核心部が2箇所あり、巻きの悪さは酷いの一言。詳細は後日、記録にて。
2012. 09. 18  
三連休に三連休できないメンバーで、黒部源流の美渓・赤木沢で癒しの時間を過ごして来ました。
15日の夜、新宿から夜行バスで富山入り。夜行バスは「PRIDE」のメロディとともに富山に到着。
睡眠学習の所為か山行中「PRIDE」が頭の中でリフレインしていたのはさておいて...
接続時間の短い折立行き直通バスに乗るため、やや小走りに新幹線工事真っ最中の富山駅を駆け抜けて、無事直通バスに乗り込みました。

初日は折立から太郎平を経由して薬師沢小屋までの登山道歩きです。1870.6mの三角点までは少々急な登りですが、そこから先は薬師岳を初めとした雄大な景色を眺めながらの稜線歩きです。
ただ、遮るもののない陽射しが照りつけますが...

翌17日は赤木沢を遡行し、太郎平経由で折立までの長丁場。まだ満天の星の下で朝食を摂り、5時半少し前に小屋を出発しました。

赤木沢手前のゴルジュを左岸より巻き、いよいよ赤木沢出合です。
赤木沢出合の手前

赤木沢へ入渓すると、きれいな滝が連続します。どれも困難なく越えていけます。水量が少ないので、水ごけで少々ヌメりますが。
赤木沢1

評判どおりの美渓で、青空が映えます。
青空をバックに

入渓後1時間半足らずで大滝へ。何だか少しもったいないような...
大滝は定石どおり左岸より巻きます。いい巻き道が付いています。
赤木沢大滝


2237mの二俣は右へ入ります。二俣より先も小滝が続き、い~い雰囲気です。
源流部のナメ滝

源頭部ではいちごがたくさん実をつけていました。ちょっとつまみ食い(笑
いちごがいっぱい

そして、最後は赤木岳直下の草原に導かれます。フィナーレを楽しみつつ(草で滑るのでやや喘ぎながら^^;)稜線を目指します。
源頭の草原

2日間ほんとうにお天気に恵まれ、またしてもたっぷりと日焼けをすることになりました。
それにしても、薬師岳は本当に絵になる山です。
薬師岳

帰りはさすがに三連休の最終日。富山から越後湯沢まではデッキで立ちんぼ。越後湯沢からも接続一本目の新幹線には乗車できず、次の始発でやっと座れました。
駅前のセブンイレブンで夕食と飲み物を仕入れて、ほっと一息つきながら山行後の余韻を楽しみました。

ちょっと駆け抜け気味でもったいないような気もしましたが、赤木沢は噂どおりの美渓でしたし、北アルプスの稜線歩きもいい気持ちでした。



2012. 07. 18  
この沢は地形図がかなり実際と異なっているので注意が必要だ。妙見滝は1380m付近で出合う右岸の枝沢の滝であり、白河滝は本流1500m付近に懸かっている。登山道が尾根に取り付いて沢を離れるのもこの付近で、白河沢の遡行は白河滝から始まる。
白河滝(下の写真)右岸の崩れやすいガレた斜面を少し登って滝身左のもみあげのようなブッシュ帯にとりついて、上部は水流左側を落ち口まで登る。


連続して現われる小滝を越えていくと、前方に次の大滝30mが見えてくる。
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30m滝も左側の草付斜面を登って写真に写る上部の緑のバンドに取り付く。緑のバンドを行くと滝身に出るが、バンドは滝を横断するように横切っており、真正面からシャワーを浴びてトラバースする。右壁に移ると斜度が緩くボールドもあるので容易に登れる。
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ガスがかかって下からは撮れなかったが、高度計によると総落差130mにもおよぶ長大なスラブ滝を登攀中。下部はスタンスとホールドに恵まれるが、登るにつれてルートは限られてくる。
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スラブ滝の後10mくらすの滝を二つ越えると二俣となる。今回は右俣を遡行。水流は細くなり滝の間は伏流してボサが茂るという感じだが、25m滝や総落差80mの連続した滝群がある。写真は80m滝群の基部。右側のリッジを登って左上に伸びるブッシュ帯にとりつけば滝身に沿って登れたと思うが、今回は直上して滝身に近づけなくなってそこから樹林帯に潜り込んで滝群の下部を巻いた。中段で滝に出て上部は右岸を巻いた。
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小滝を越えると奥の二俣(ほとんど水無し)で、左の沢形を詰めていくと有明山山頂の南に延びる登山道(参道)に出る。
有明山は下山も結構大変だ。しかしながら下山したところが温泉というのが嬉しい。
プロフィール

逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)

Author:逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)
東京を拠点として、沢登りを中心に活動する山岳会です。
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