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2018. 10. 16  
今回も実川(前川)を訪れた。
先月大日沢を遡行した際に入渓できなかった黒羽根沢と御西沢を含め、新たに二本の沢を遡行した。

6日(晴):
今回もオンベ沢出合の河原に降り立ち、さらにこの淵の右岸を踏跡を辿って巻いたところから遡行した。
この日の水量は少し多い。入り鳥ノ子沢出合まで先月は一時間だったが、今回は一時間半もかかった。
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<入り鳥ノ子沢>
入り鳥ノ子沢はゴーロで出合っている。
転石の隙間に草が生えているので少々藪っぽく見える。
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ここが本当の入口だよとでもいった感じの小滝が懸る。
落口で水流を左右に分けている傘のような岩が個性的だ。
右壁をへつって落口に立った。
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ゴーロが続いた後、次第に両岸が切り立ってきて谷は右へ曲がっていく。
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両岸ともほぼ垂直の壁に挟まれた10Mの直瀑が立ちはだかる。
右岸を巻く。
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沢身に戻るも、すぐに5Mくらいの滝が懸る。
右側に重なる岩も結構大きく取付けないので、右岸を巻くことにしたが・・・
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前方に壁間いっぱいに水流を落とす滝が見えたのでその先まで巻こうとしたら、どんどん追い上げられて下降の機会を逸してしまった。
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860M付近で沢身に戻ると、幾分落ち着いた感じになる。
6M-8Mと連続して滝が懸るが、左岸のルンゼから小尾根を越えて簡単に巻くことができた。
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屈曲した2段の30M滝。
左側が登れそうにも見えるが基部に手がかりが乏しく、写真奥に見える樹林帯から巻いた。
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滝上は広い河原になる。
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河原を進んでいくと落差のある滝が見えてくる。
5M-6M-10M-5M-3Mと続く連瀑だ。
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2段目までは登れそうだが、3段目は行き詰りそうなので、右岸を大きめに巻いた。
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連瀑を巻くと河原になっていて、手ごろな砂地があったので整地してツェルトを張った。

7日(雨のち曇):
連瀑から上流は所々に小滝が懸るものの開けたゴーロが稜線まで続いていた。
早川のつきあげの少し手前で登山道に出た。
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早川のつきあげから牛首山まで登山道を辿って尾根を移動するが、台風25号の影響で風が強い。
登山道が尾根の西側についているところは強風の合間を縫って身を低くして移動しなければならなかった。

<黒羽根沢>
一旦牛首山まで行ってピークを確認してから、少し戻った所で黒羽根沢へ下降する。
地形図から読み取れる以上に急峻に思える斜面が続いた。
下降するにつれてゴーロになっていく。
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両岸とも岩壁となり狭まった急峻なゴーロを抜けると、ゴーロのテラスとでも言おうか斜度が緩み広くなったところに出る。
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さらにゴーロを降っていくと、一層斜度が増して下降している先が視界から消えた遥か遠くに河原が見えてくる。
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斜度が増しているところまで行ってみると、一気に落ち込んだ先にはボロボロの雪渓が架かっていた。
この辺りは落差のある滝で高度を下げた後、さらにもう一段滝が懸っていた。
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右岸草付からブッシュ帯に取付いて、不明瞭かつ急峻な尾根を降って雪渓の先まで巻いていく。
尾根が不明瞭なため、何度か沢へ向かって降りて行きそうになり方向修正しながらの下降になった。
雨とガスで視界が悪いのでこういった局面では苦労する。
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雪渓の先端付近に降りてきた。
都合よく雪渓の横を通り抜けることができた。
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滝上から見えていた広い河原に出た。
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1200Mあたりまで河原を下降すると30Mくらいありそうな滝を懸けて一気に高度を下げている。
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滝下は一旦河原になっているが、その先で沢が左に曲がっていく辺りで滝が懸っていそうで、流れが視界から消えていた。
ここで黒羽根沢の下降を切り上げて、尾根を越えて大日沢出合付近へ向かうことにした。
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強風が吹き付ける尾根を降って、大日沢出合の下流の枝沢出合に降りてきた。
枝沢が出合った先の下流から雪渓の崩壊音が聞こえてきたので見に行ってみると、崩壊直後のブロックが散乱する中、幅5M程度のブリッジが残っていた。
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枝沢の左岸に小さな台地状の河原があったが、石が多かったので20分かけて整地してツェルトを張った。

8日(晴):
<御西沢>
出発前に御西沢本流の様子を見に行く。
昨日残っていたブリッジも落ちていた。
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上流側にはすぐに20M4段の滝が懸っている。
水量があるだけに迫力がある。
両岸とも切り立っているが、左壁の上は比較的斜度が緩い草付となっている。
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大日沢と御西沢を分ける尾根の先端には雪渓の名残の雪壁が残っていた。
大日沢側はまだ雪渓をなしており、大日沢は小滝を懸けて雪渓の下に消えている。
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大日沢を分けると比較的広い河原となっている。
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河原の終わりには15Mの滝が連続する。
右岸から滝を見下ろすように小さく巻いた。
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滝を過ぎると両岸ともに切り立ったゴルジュとなり、右へ曲がっていく。
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ゴルジュが右に曲がると、まず小滝が三つ続き、次に7Mの直瀑が懸る。
7M直瀑は空身で登って荷揚げ、空身でトラバースしてロープでザックを手繰り寄せるといった感じで、慎重に越えた。
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7M滝のあといくつかの滝を越えるとゴルジュは終わるが、すぐに8M-15Mと連続する滝が懸る。
手前8Mは右壁を登って落口て水流を渡った。
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奥の15Mは張り出した左壁を斜上してやや巻き気味に登った。
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しばらくは小滝や斜瀑が懸るものの簡単に越えられるものが多く、距離を稼いだ。
やがて右岸に支流を分ける辺りで滝上に大岩を載せた7M滝が見えてくる。
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7M滝の先には左壁に隠れるように10M滝が懸っている。
左壁を登って壁上の草付をトラバースして、10M滝の上に続く2M滝の落口まで巻いた。
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開けてきて穏やかな渓相になってくる。
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滝が懸っていても開けている分越えるのは簡単。
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遡行してきた沢を振り返る。
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最後は石畳のような斜面に導かれる。
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斜面上部で遡行してきた沢を見ながら昼食を摂って、ここで靴も履き替える。
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ここは御西小屋直下。斜面上部には御西小屋の屋根が見えている。
小屋へは道がついており、この道を辿って小屋の前に出た。
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切合小屋へ向かって、この日は先々週営業を終えた切合小屋に泊まった。
小屋終いした後とあって小屋前の水場は片付けられていた。

9日(曇):
<上追流沢~豊実沢>
切合小屋のテントサイトから上追流沢を下降して出合の滝上から本流の滝を見る。
上追流沢に懸る滝の左岸を途中まで降った所で、滝の水流を渡って本流左岸のバンドに取付いた。
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すぐに深い小淵が出てきた。
気温が上がってきてないので、右岸を小さく巻いた。
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4M、3Mの滝を過ぎると10Mの直瀑が懸る。
水量に圧倒されそうだが左壁を簡単に登ることができる。
ただし最上段だけは少し悪い。
水量が少ない日なら最上段を登らず落口の水流に踏み込めたかもしれない。
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高く聳える岩壁が見えてくる。
岩壁の基部には右上に向かってルンゼが伸びている。
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岩壁の手前の斜瀑を右スラブ壁から越えるが、直後の7M2条が登れず、斜瀑左側の外形バンドをトラバースして岩壁基部のルンゼに取付いた。
ルンゼを少し登った所からルンゼと本流の間の草付をトラバースして7M滝の上に降りた。
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連続する二本の5M滝が釜に水を注いでいる。
右岸草付からブッシュ帯に取付いて巻く。
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沢身に戻っていくとナメと落込みの連続するところに出るが、右岸が台地上になっているので、そのまま続く2条の滝の上まで台地を進んだ。
台地の先は豊実沢出合で広大な河原が広がっている。
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出合から豊実沢に入る。
出合からゴーロの河原が続き、正面にゴーロの枝沢が続き本流は右手に10Mの滝を懸けている。
この滝は少しゴーロの枝沢を登った所から折り返すように草付に取付いて落口へトラバースした。
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特徴のない5M前後の滝が続く。
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上の写真の滝の左側の岩はホールド上の窪みがついていた。
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茶色い苔に覆われた岩盤の10M滝。左側を簡単に斜上して越える。
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開けたゴーロが続くようになる。
滝もかかってはいるが、簡単に脇を通過できる。
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地形図を確認していながらも(1:1)の二俣で枝である方の左俣に進んでしまった。
奥の二又から右沢へ進む。
右沢は出合から連瀑となって一気に高度を上げている。
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連瀑を過ぎると再びゴーロとなり、最後は小規模ながら御西沢や御鏡沢の源頭のように石が敷き詰まった斜面になる。
駒形山直下の広大なカール状の源頭部に出たかったので、ここから左岸の草原の斜面をトラバースして本流の右俣へ向かった。
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草原をトラバースしていくと広大なカール状の谷に出る。
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右俣を辿って源頭を目指す。
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流は石畳状の斜面に消えたかに思えたが、水流はなかなか消えない。
水流に沿って登っていく。
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登山道直下に湧き出る小さな泉「弘法清水」に辿り着いた。
縦走の際にも最高の水場だ。
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ただの水溜りにも見えるが、よく見ると水底から時折空気の球が浮きあがり、水面は湧き出る水で揺らめいている。
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登山道にあがるとちょうど「玄山道分岐」の標識があった。
今日はここから御西小屋へ向かった。
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御西小屋には他に誰もおらず、小屋を独占して解放感に浸った。

10日(曇):
余裕をもって下山したかったので、3時50分に小屋を発つ。
目論見通り5時過ぎに大日岳に到着。明るみ始めた頃オンベ松尾根の下降を始めることができた。
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下山後は坂下で入浴、遠回りして米沢に寄り道してから帰路に着いた。
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2018. 10. 02  
9月後半の3連休は和賀山塊 堀内沢マンダノ沢を計画した。天気はネコの目のように変わり実施が危ぶまれたが、日曜、月曜の天気はどうにか持ちそうなので決行する。前日、I氏と盛岡駅でおちあうが結構強めの雨が降っており、ホテルのロビーでビール片手に作戦会議をする。この時は、堀内沢は増水で入渓できないことを想定し、和賀岳南面の斉内川の日帰りの沢に計画変更ということで就寝した。翌朝9時に集合し、タクシー移動より安上がりなのでレンタカーを借りて、和賀方面に出発。真木林道は、日曜以外8:30~16:30まで通行止めなのでゆっくり向かうが、田沢湖付近の道路は乾いていて、堀内沢を念のため見に行く。夏瀬ダム下の出合は、入渓できそうな水流にみてとれ、コンビニに戻り天気予報を確認し、堀内沢入渓を決めた。
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13時過ぎに出発し、まずは夏瀬ダム下で玉川を徒渉する。
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堀内沢の林道への徒渉ポイントもくるぶし上程度の水量で問題ない。右岸林道を30分ほど歩くがアブはもういないので快適だ。取水堰で入渓する。朝日沢まで昔は山道があったようだが我々には見つけられなかった。
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堀内沢はしばらくだだっ広い河原だ。
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が、徐々に川幅が迫ってきて、何度も膝上の徒渉を強いられた。
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巨岩が沢を塞ぐところは、左の倒木が詰まった部分を登って越えた。左から朝日沢が流れ込んでくる。その先の淵がいちばん深く、胸下まで浸かったところで、雨混じりの天気となり体が随分と冷やされた。右からシャチアシ沢が出合う。登れそうにないくの字の8m滝が懸かっている。
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1mの釜を持った滝は取り付けず、左を巻いて懸垂で河原に戻った。しばらく行くと三角錐岩っぽいのに出会う。が、これは違った。その先で名物マンダノ沢出合手前の三角錐岩が出てくる。時間が無いので上に登るのはパスした。
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マンダノ沢出合前の右岸にブルーシートが木に括り付けられており、整地されたテン場が現れる。今夜は雨模様なので焚火は諦め、タープ設営し、お酒&夕飯タイムに突入する。
時々、雨音が強くなり、明日の遡行が心配だが、シュラフに潜り込む。
翌朝は、水量が昨日より数センチ減っており、遡行継続を決定しマンダノ沢に入渓した。最初は平凡な河原状だ。
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所々、ナメや釜を交え癒し系の渓相だが、斜度が出てきて10mの多段、多条滝が出てきて楽しい。その先の釜つき4m滝はまとめて小さく右を巻いた。
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その先、2段10mは、左の大岩と滝の間や中央を登れるようだが水量が多く登攀を諦めた。
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左のガレ沢を登っていき、ちょっと厳しそうな岩壁で1ピッチロープを出してクリアした。
その先で斜面を右にトラバースしていき、30mぴったりの懸垂下降(途中空中となる)で川床に戻った。この巻きに1時間半要したが、ガレ沢のもう少し手前から巻く事が可能だったようだ。
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Y字状滝を越えると7×10m2段滝は左を登り。2m、4m二条滝は右を登る。3m滝が2個続くがいずれも右を登ってクリアする。その後15×30mの2段の斜滝は右の岩場を登ってクリアする。その先の右にテン場適地があり、右から何か所か水がわき出ていた。
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3条のヒョグ気味2m滝は中央の岩を登ってクリアした。
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岩が積み重なった滝を越えると、両岸が迫り2mのヒョグ滝でるが左を簡単に越えられる。
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すると急に視界が開けて広い河原が現れる。蛇体淵前の広い河原だ。
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その先、両岸が崩れたのか倒木が折り重なっている、左からの流れ込みも倒木下になって荒れた感じ。(後からここが蛇体淵の釜だったのではないかと推察する。)
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倒木をつたって両岸迫った淵の中に入るが倒木が挟まり荒れ気味。淵が深いので左に入って小さく巻いた。
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その先のY字8mは深く大きな釜を持っている。右のぬめったスロープを登って越えられるみたいだが、左を小さく巻いてクリアした。
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昼食を取り、小さい滝をいくつか越えていくと、後ろから人の声がする。福島登高会の3人で早朝夏瀬温泉を出発したとのこと。我々よりもかなりペースが速い。
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その先は、大きな滝は無く、綺麗な小滝が多く出て、魚も走った。ナメ混じりの美しい流れも随所にみられた。上天狗沢と下天狗沢の分岐で福島登高会の方達は右の下天狗沢を遡行するとのこと。お互いの安全を祈願し、我々は左の上天狗沢に分け入る。
早速6m滝がかかるが右を登ることができる。
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トイ状の流れも出てきて楽しい。
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茶色っぽいナメも出てくる。竿を出してみるが当たりも無く魚も見ない。
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ナメと滝が交互するような感じの中をテン場を探しながら遡行を続ける。
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滝は出てくるが何れもロープ無しで登れる。
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右岸に2人がどうにか寝れるスペースを見つけタープを張る。この日は焚火も出来た。
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翌朝は6:30出発。茶色い岩盤メインの川床を登っていき、時々滝は出てくるがせいぜい5m程度で、いずれも直登か脇のブッシュを登れる。
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源頭部となってきて最初co1190mの二俣で右に入るとすぐに水と沢形が消え藪になってしまった。結局戻り、左沢に入る。こちらは沢形が結構上まで続いていたが、結局笹薮となり30分ほど籔を漕いだ。
突然視界が開け山頂直下の草原に出る。
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山頂到着!時刻は8:26分、テン場から約2時間かかってしまった。途中の右沢でのロス30分が痛い。
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部名垂沢下降点への鞍部方面は、紅葉が始まっている。右側の生保内川のカールも素晴らしい眺めだ。下降点へは途中道を失い藪を漕いだりで1時間かかる。
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部名垂沢左沢には4~8mの滝が懸かるが、少し難しい5つの滝にはFixロープがかけてあり下りやすい。
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Co600m付近で斜度が緩むが、ゴーロが延々と2時間以上続き、足の甲が痛くなってしまう。
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右岸についた林道に出てしばらく歩くと堂田バス停と夏瀬温泉の分岐の標識が立っている。
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ここから早足で約40分で夏瀬ダムの駐車場に戻った。15時までの夏瀬温泉の日帰り入浴に間に合い、高級宿の湯船にゆったりと浸かり、疲れを癒した後、盛岡でレンタカーを返却し新幹線で帰京した。3度目の堀内沢の計画でやっと入渓ができ、どうにか予定どおり夏瀬温泉~マンダノ沢~朝日岳~部名垂沢の周回ができ満足できる山行となった。終始山行をサポートして頂いたI氏に感謝する。


bema

2018. 10. 02  

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夏合宿 朝日連峰八久和出合川で三日目の朝を迎える。今日はいよいよ核心の中俣沢の遡行だ。幸運なことに三日目も快晴のようだ。昨日の焚火も快適な天気だったので外で寝てしまい左瞼をアブにやられ視界が少し狭くなったのが不安材料ではあるが、6時頃にテン場を出発する。
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昨日、尺越えのイワナを釣り上げた西俣沢出合いには、6時半ごろ到着。
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本流は、両岸が迫ってきてゴルジュっぽくなるが流れは浅いので問題ない。
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ゴルジュ内の2mの滝は、右側の岩場を歩いて越えられる。
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その先がすぐに中俣沢の出合いとなり、2+3mの滝がかかる。ここも右の岩場を簡単に越えられる。
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続いて両岸が迫りゴルジュの中に釜を持った小滝が3つ続くが、左や右の登りやすそうなところを歩いて行く。
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谷が少し開けてきたところにかかる小滝は、右の白い岩場を歩いて越えて行く。
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その先で沢が右に折れるところが3x6mの滝がかかり釜になっている。
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右側の岩場に取り付いて越えると深い釜をもった、11mの3段滝が出てくる。
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ここは無理せずに、右の草付きスラブから樹林帯に入って巻いてしまう。途中リーダーにロープを出してもらった。
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その上も滝がいくつもかかっている。
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5m滝は、釜の右側をヘツリ泳ぎして右壁に取り付きクリアーする。
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その先にかかる15m滝が第1の核心となる。前回Mリーダーが来たときは、左壁の草付きとの境を登ったそうだが上部がかなり厳しかったとのことで、今回は巻きを試みる。
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リーダーが左の草付きを偵察に登るが、厳しいらしく諦め降りてくる。
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左岸側もスラブが上部まで発達しており厳しそうだ。
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結局少し戻った、右岸に切れ込んだ急な三角ルンゼを登ることになる。
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途中の草付きは可なり傾斜が急になりザイルを3ピッチほど使う。
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かなり上まで登ってトラバースして懸垂無しで河原に降り立つが、二時間半を要した。
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その先の両岸が迫ったところにかかる4m二段滝は左の岩場を登って越えた。
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すぐに開けた深い釜を持つ、2×4m滝がでてくる。Mリーダーが右側をへつり泳ぎ、滝下に取りついたかと思うと、マントリングで一気に体を滝上に引き上げた。続くTさん、私は、釜の中にスタンスを見つけることが出来ず、リーダーにお助けで引き上げられた。
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H氏はスカイフックを使って果敢にトライするが、フックがうまく引っかからず、結局お助けのお世話となる。
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2m程度の滝をいくつか越えると、釜を持った1m滝がでてくる。幸いスタンスがあり、釜から左に取りつき難なく越えることが出来た。
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その先は、深い大きな釜を持った6m滝だ。明るい雰囲気の見ごたえのある滝だ。
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Mリーダーが釜の右をロープを引いて泳いで取りついていく。
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右壁をそのままフリーで登り上で確保する。
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後続は釜を引っ張ってもらい楽をさせてもらい壁に取りつき、意外にスタンスとホールドは豊富で快適に登れる。
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やっと雪渓が出てくるが、崩れていて間を縫って通過可能だ。例年より雪渓が少ないようだ。
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雪渓の先の3mの滝は右の岩場を登って通過する。
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続いて釜つきの7×10m滝が出てくる。
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右側をへつって取りついて通過する。
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2個ほど,小滝を越えると7m滝が出てくる。右も、左も難しいそうだが、Mリーダーは左を選択。
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昼食休みを取り、気力を充実させて、Mリーダーが空身で取りつく。ハーケンを2枚打って(リスがぼろぼろで気休めにしかならない)、ザックピストン用のロープも引っ張って登っていく。上の右に移る一歩も絶妙なバランスでクリアして、ハーケンとカムで支点構築し後続を確保。荷揚げ要員でまず私が登り、ザックを引き上げるがH氏のザックが重い。
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この滝上の右岸トラバースも念のため、ロープを出して通過する。
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続く4m滝は釜がかなり深い。
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空身でMリーダーが右を泳いで取りつき、そのまま右壁をフリーで登り後続を確保する。ザックピストン要員の私が続き、皆のザックを釜上の空中を通過させて引っ張り上げた。2回続いた荷揚げで腕がかなり疲労した。
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両岸が迫ってきて、10m滝がでてくる。登れないだろうと空身で見学に行くが、右側を登れそうかもしれない。
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Mリーダーが右壁に取りつきトライするが、難しく諦める。
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左岸を巻く事に決定し、草付きスラブを登り樹林帯に入ると右からの枝沢が雪渓でびっしりと埋まっているのが見て取れる。
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これから遡行する連瀑帯も正面にばっちりと確認できる。
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草付きは手がかりが無いので潅木帯から一気に30mの気持ちの良い懸垂下降で川床に戻る。
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連瀑帯を目指して明るい川床を遡行していく。
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腰程度の釜を持った滝がいくつか出てくるが、斜滝なので登るのは楽だ。
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同様の斜滝がでてくる。
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トイ状になっている部分がでてくる。
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1枚岩の斜滝は左を登る。
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この滝も左を登った。
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この連瀑帯直前の滝は右を小巻いて突破した。
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ついに連瀑帯にかかる。
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ここは、滝下を右に移動。
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とにかく登れるところ選んでどんどん登る。
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この滝は、左岸の灌木帯に入って上の滝とまとめて巻いた。
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一服ついて下をみるとこんな感じ。
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この滝は水線左を気持ち良く登れた。
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この滝で連瀑帯は終わり。左岸を巻いて越えていく。
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流れもずいぶん細くなり源流の雰囲気となる。
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それでも3-6mの滝がいくつか出てくる。
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もう滝には満腹なMリーダー以下のメンバー。
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それでもこれでもか、これでもかと滝が出てくる。
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最後の最後で雪渓が谷に架かる。
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躊躇なく雪渓下に踏み込んでいくMリーダー。
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無事通過すると又滝がでてくる。
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稜線が綺麗に見える。狐穴小屋も近いはずだ。
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でもまだ、滝がでてくる。これが滝らしいに最後の滝であった。
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チングルマなどを高山植物を愛でながら草原状の窪を登っていく。
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右に雪田が見えてくる。これは滝と呼ばなくてもいいでしょう。
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最後は窪から外れ草原を登っていくが、急斜面と重荷で結構滑る。
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狐穴小屋にやっと横着した。時刻は6時ちょい過ぎ。行動時間は12時間オーバーだった。
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小屋番のあだちさんに温かく迎えられ、1階を全部使わせてもらう。ビールを10本購入し打ち上げの宴会に突入する。
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重たかったH氏のザックからは、高野豆腐カレーの材料と漬物などがでてきた。豪勢とは言えないが、各自最後のつまみを持ち寄り楽しいひと時を過ごす。あだちさんからも自家製辛みその差し入れがあり、お酒がすすんだ。


翌日はガス模様の中を以東岳に向け7時半頃に出発する。
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高山植物を愛でながら稜線歩きを楽しむ。
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9時半頃以東岳に到着。途中以東小屋の小屋番の女性とすれ違う。狐穴小屋の足立さんからビールが10本売れて足りないから持ってくるように連絡があり運んでいる途中とのこと。我々がそれを消費した張本人とばれてしまう。
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新築に近い以東小屋は非常にきれいだった。
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ガスも切れて大鳥池が見えてきた。
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お昼ごろに大鳥小屋に到着。蛇口が10個程度並んだ流しから勢いよく水がでている。頭を洗ってさっぱりして昼飯休憩をとる。
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何個か吊り橋をわたって沢沿いの道を下っていく。
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14時に泡滝ダムに到着した。6時間程度の歩きだった。
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その先の駐車場で途中の以東岳からスマホで呼んだタクシーに乗り込む。落合タクシーの運ちゃんがおしゃべりに夢中になりボンボを少し通り過ぎてしまうが、大きな影響は無く、汗を流しバスにて鶴岡駅に向かい解散した。
今回の八久和川出合川中俣沢は、初日から3日間は好天の上アブも少なく、これ以上ない絶好のコンディションの中で遡行でき最高だった。開放的な明るい沢であるが、泳ぎ、登攀、巻き、ルートファインディング等の総合力が必要な沢で、終始リードして頂いたMリーダーに感謝する。

bema

2018. 10. 01  
湯檜曽川本谷に続いて2日目は芝倉沢を遡行。
芝倉沢1
下流部は何もないかと思いきや、小~中規模の滝が続く。

滝に続いて堰堤が見えると、その上が登山道になっている。
芝倉沢2

屈曲部周辺・その上部は巨岩帯が続き、ゴ-ロ滝が続くがとくに難しいところはない。
芝倉沢5

左岸側はスラブの絶景となり、しばしば足を止めて見とれる。
芝倉沢6

どんどん高度を上げていく。
芝倉沢7

奥の二俣で左に入るとぬめった滝。ル-ト取りを間違えなければノ-ロ-プで行ける。
芝倉沢8

最後までわりと沢型がしっかりしている。
芝倉沢9
少々藪を漕いで稜線に出る。谷川ならではの景観。
芝倉沢10
少々紅葉してきてる。

芝倉沢はとくにこれといった特色のない沢だったが、足慣らしで登るには良いかもしれない。

下山は一ノ倉岳から中芝新道を下山。一部崩壊・不明瞭箇所あり悪い下山となる。
2018. 09. 30  
チーム生中(いくちゅう)で湯檜曽川本谷と芝倉沢に行ってきました。
(チーム生中:「会の先輩M氏とは実は中学校が一緒」なことによる勝手なネーミング)

芝倉沢出合をベースに1日目・湯檜曽川本谷~峠沢、2日目・芝倉沢という欲張りな計画。

湯檜曽川といえば、白毛門沢より奥にまだ足を踏み入れたことがない。
しかも通常1泊2日で行く湯檜曽本谷を日帰りで行くという。どうなることやら。。。楽しみだ♪

マチガ沢手前の駐車スペースまで車で行くつもりだったが、西黒沢の橋は流されてきた石が堆積しているため断念。
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歩き出すと、谷川岳ロープウェイ駅からの「本日は快晴~」とのアナウンスが聞こえてくる。

今回のベースとなる芝倉沢に泊まりの荷物をデポし、武能沢出合先の魚留ノ滝があるゴルジュの上から入渓する。
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早速ナメが現れる。
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ダイモンジソウがたくさん咲いていた。
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白樺沢を過ぎ、右岸に広がるスラブに目を奪われる。
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右に目を移すと一気に幅が狭まり、面白い。これがよく写真で見るやつか。
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次の屈曲部に懸かる滝。
迫力があるなぁと思っていると、「増水してる!」とM氏。
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ナメ滝を越えて十字峡にやってきました。
大倉沢が右から流れ込む。
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またも「増水してる!」とM氏。

本日の抱き返り沢。
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グリーン色が綺麗です。
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浸かったり、へつったりしていくと、綺麗な滝が現れました。
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左端を登ってから巻きに入ります。
近づくとこれまた迫力があります。
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滝なのに時折波がドッパーンと押し寄せてきて濡れてしまいました。

上段はロープを出して左壁を登ります。
下から見上げると不安になりますが、登ってみると大丈夫でした。
(残置ハーケン3つあり)
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この上はナメ状なのでスリップに注意して上がると、

ナメ滝が続いて楽しい。
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と!大きめの滝が出てきました。(写真奥の滝)
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ここはどうするのだろう?と思っていると、滝の裏側を通って左壁を登る、というのでびっくり。
カッパを着込みます。

こんな感じで・・・激シャワーです(笑)
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確かに、滝裏のバンドは幅が広く安定して歩けるし、左壁も登りやすい。
激シャワーだったけど・・・終わってみれば楽しい。
コンタクトにしてきて良かった。眼鏡の人は前が見えなくなります!

そしてこちらの滝は今までと岩の雰囲気が違います。
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左岸から巻きました。
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釜を一瞬泳いで取りつきます。
穴のようなホールドに指をかけることはできましたが、なかなか上がれずお助けひもをもらいます。
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もう大きな滝はないだろうと思っていましたが、大滝が!
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水量は多いですが、下部は直登できます。
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その後、ロープを出して左のルンゼを登ります。
取りつきがオーバーハング気味ですが・・・
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微妙な1歩があり、落ちるかも~(汗)と思いましたが、勇気を出して上がったら大丈夫でした。ほっ。

上部は草付をトラバースして落ち口へ。
踏み跡があり、結構踏まれているので安定して歩けました。
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この辺りは穏やかで、ほっと一息つきます。
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峠沢に着きました!
送電線が良い目印になります。
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出合に懸かる滝を登ると、左から落ちる7m滝となり、前と左右は壁に囲まれてしまいます。
峠沢はエスケープ向きの沢かと思ってましたが、これは想定外でした(笑)
地形図をよく見ると確かに滝っぽい。
峠沢出合手前右岸にあった謎のトラロープを思い出しましたが(後で調べたら巡視路の目印だったようです)、少し戻った斜面から巻いて沢に戻りました。

以降は小滝がちょこちょこ。なぜか釜が深い。
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最後は笹ヤブを漕いで登山道に出ました。
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ここから芝倉沢までが結構長い。

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ウメバチソウ・・・かな?

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アカモノ

登山道から本谷に懸かる滝が見えました。
峠沢の先にも大滝が・・・。
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(中央の白っぽいやつ!)

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ヘッデン下山になってしまいましたが、芝倉沢でハコネサンショウウオさんに出会えたからよしとしよう~。
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登山道が芝倉沢を横切るあたりの小さな河原にタープを張る。
足を伸ばして寝たらちょうどぴったりなサイズだったが、小さいながらも楽しい我が家となった。


翌日の芝倉沢につづく・・・。

nao
2018. 09. 24  
大日沢の山行から一において、上追流沢と御鏡沢を訪れた。
御鏡沢は大滝と明るい渓相が印象的で、飯豊でも屈指の美渓だった。

前日から昼過ぎまで雨だったため、初日はアプローチと割り切って、昼過ぎに大日杉を出発して切合小屋に泊まった。
一夜明けると天気予報通り晴れている。初日の午後から降っていないので、増水もほぼ治まっていそうだ。
上追流沢への入渓(下降)点は切合小屋のテントサイトにある。
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初めのうちは覆い被さる笹を掻き分けながら進むが、次第に開けてきて歩きやすくなる。
テントサイト付近にはベニヤやビニールの切れ端が所々に落ちていて、気持ちいいものではなかったが、この辺りまで来るとゴミも見当たらなくなる。
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下降を続けると開けたゴーロとなる。滝もかかっているが、クライムダウンしたり簡単に巻くことができる。
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長い沢ではないが、2時間弱で出合に到達した。
難所がなく、歩きやすい沢であることが窺えるだろう。
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出合の滝を左岸のゴーロ帯から巻いて本流の河原に降りて、上流を振り返る。
正面が本流の滝、右が下降してきた上追流沢の滝。
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出合からしばらくは河原歩きとなる。
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大きな岩が出てくると、小滝に続いて15Mくらいの滝が懸っていて下降を阻まれる。
右岸を巻いて降り、15M滝の釜から流れ出す滝の下部に出た。
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続く3M、5Mの滝をクライムダウンして、ゴルジュの河原を行くと、また落差のある滝が懸っている。
左右どちらから懸垂下降しても釜の中に降りてしまうので、今度も右岸を巻く。
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三つの小滝を過ぎた後、6M、8Mの滝とその下に続く急流帯も右岸を巻いていく。
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ゴーロの落込みの右側の壁を登ると、足下に御鏡沢の出合を見下ろせる小尾根の上だった。
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出合に懸る御鏡沢の2Mと5M2条の滝。
ここから5M2条の滝の落口くらいの高さまで下降したところから落口へ向かってトラバースした。
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5M2条の滝上からはゴーロが続いている。ゴーロの谷が左へ曲がると、右壁から白い水の束をヒョングらせている大きな滝が見えてくる。
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正面に続いているガレた枝沢を登って、滝の左側壁の草付からブッシュ帯に取付いて落口に出た。
基部との標高差は35Mあった。
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すぐに4M滝を越えると、沢が左に曲がって雄大な滝が見えてくる。
しかし遠目に見たほどの落差はなく、近づいてみると10Mくらいだった。
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落口を見下ろすように右岸を小さく巻いた。
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ゴーロを行くと2条の滝が見えてくる。
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均整の取れた美しい2条を描く40Mの滝だ。
この滝のすぐ左側に滝を懸けて出合っている枝沢を50Mくらい登って巻いた。
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樹林と草付の緑と露岩の白が斑模様を描く。この沢の中では複雑な地形だ。
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水流が壁の裏に回り込むように折れた先には、縦長の釜に注ぐ8M滝が懸っていた。
左側のリッジ状の壁を登って巻く。
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高巻いていると8M滝の上に6M滝二本と、さらにその奥に大きな滝が見えてくる。
6M滝二本を巻いて、大きな滝の基部に降りた。
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スラブ状の左壁に断続する草付バンドを繋げるように登って落口付近に出た。
落口付近の岩肌には何か所か手でつかめるような窪みができている。
この滝の落差は25Mだった。
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いくつか小滝を越えていくと、広河原になっている。
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広河原に続く15M滝を巻いた後、茶色い岩の10M3段は左の水流付近に取付いて中央を登った。
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上流部に懸る10Mの大きな簾状の滝の中央を登る。
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だいぶ開けてきて穏やかな渓相になってきている。
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4M、3Mと続く苔生した滝が最後の滝だった。
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浅く開けた河原はカール状の広大な斜面へと続いている。
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水流は広大なガレの中に消えて行った。
ここで靴を履き替えて、ガレの上部に続く草原を横切るとすぐに登山道に出た。
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混雑が予想される本山小屋を避けて、下山方向とは逆になるが御西小屋へ向かった。
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三日目、下山途中に穴堰を見に立ち寄った。
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2018. 09. 21  
18日:
前川右岸の林道を最後まで辿るのは2011年以来になるが、やっぱり長い。
登山道入口は林道末端に変更されており、登山道はアシ沢出合に下降してアシ沢を徒渉した後にオンベ松尾根末端にとりついている。台地まで登って平坦になった所に「登山道」の看板が置いてある。ここから踏跡を辿ってオンベ沢出合に出た。

オンベ沢出合で沢支度をするが、すぐに大淵となっているので踏跡に従って右岸を巻く。
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入り鳥ノ子沢出合までは概ね河原歩きだが、度々淵や深場が出てきて、二回高巻いた。
入り鳥ノ子沢を過ぎて二つ目の淵は左壁沿いを泳いだ。左側の白く見える壁の中央付近の残置ハーケンにスリングを懸けてアブミにして取付いた。水はそれ程冷たく感じなかったが、泳いだ後は寒い。
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深場を一回巻いて下追流沢出合、そこからもう一回深場を巻いてゴルジュを行くと一連の魚留ノ滝に差し掛かる。
最初の5Mは遡行してきたままに左岸から越えて、大釜の流れ出しで右岸に渡る。大釜に注ぐのは8M2段の滝で、その上には筒状の壁に囲まれた釜とそこに注ぐ5M滝が続く。
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最後の12M滝は左壁を登って、上部の落口付近は右岸の樹林帯から巻いた。
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二回の高巻きを交えて遡行を続けると、正面に右岸の斜面に隠れるように虹吹きの滝が見えてくる。
滝の手前が御西沢の出合、本日の幕場予定地だ。
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出合付近から見た御西沢の様子。
淵の奥に滝が続いている。たぶん登れないし、朝一で泳ぎたくもないのでここは巻くことにしよう。
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19日:
出合付近を高巻いた後、悪相のゴルジュに阻まれ左岸を高巻く。
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ゴルジュの中間に黒羽根沢が滝を連ねて出合っていた。
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黒羽根沢出合の上に懸る12Mくらいの滝を過ぎて、斜度が緩くなった浅い谷地形の草薮を沢身に向かって下降する。
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わずかに遡行を続けると、悪相の雪渓に阻まれる。
ここから右岸の巻きに入るが、この時点ではこれが6時間を超える大高巻きになるとは思ってもいなかった。
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高巻き途中で谷から何度か崩落音が響いてくる。少なくとも足下の雪渓は全部巻いてしまわなければならない。
雪渓の先に下降するかどうか思案するが、その先にも雪渓があり、登り返しできるポイントが限られているため、次の雪渓がよく見える所まで巻き続けた。
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大日沢出合に架かる雪渓も亀裂だらけで、潜るも乗るも危険窮まる状態。結局高巻きを続ける。
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出合の先に架かる大日沢の雪渓もダメ。
雪渓の先はゴーロだが、一カ所狭くなったところに滝が懸っていそうなので、その上に降りることにして高巻きを続けた。
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下降したのは1320Mで沢が右にカーブしている辺り。小尾根を下降して上流側のルンゼに降りるとガレた斜面に出て、懸垂せずに沢身に戻れた。標高差約350M、水平距離1km弱の6時間を超える高巻きだった。
石ころだらけの急斜面だったが、左岸枝沢の枯れている分流帯に手ごろなテラスができており、軽く整地すると快適な幕場が出来上がった。
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20日:
この日は前日の高巻き途中から見えていた雪渓歩きから始まる。
終端部は岸に接していなかったので、30M程戻って左岸に移って斜面をトラバースした。
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雪渓はあったが、上流はほとんどゴーロ歩きに終始する。
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1750M、地形図では枝沢が入っているような地形だが、右側は石が敷き詰まってそこから水が湧き出ている。枝沢は入っていないようだ。
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1880M付近で水が涸れる。ここからは窪と露岩を繋いで高度を稼いでいく。
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詰めの最後は、ハイマツと笹が混じった藪をハイマツを避けるように漕いでいくと、大日岳山頂の北東20Mくらいに出た。
山頂で天気予報をチェックすると天気は崩れていくようなので、このまま下山することにした。
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牛首山から櫛ヶ峰あありは紅葉し始めた木々が混じっていた。
月心清水までは少々歩きにくい道が続く。月心清水から下部は普通の登山道という感じだった。
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予定を短縮して下降しているので、湯ノ島小屋で一泊することも考えたが、あまり気持ちよさそうな小屋ではないのと、蚊がやたら多いのと、到着時刻も思ったより早かったので、この日のうちに下山した。
2018. 09. 16  
今週はのんびり沢歩き、栗子山塊の烏川流域を逍遙してみた。
地形図の記載でははっきりしないが、過去の遡行者の記録から推測すると、烏川橋が架かっているが橋の名の通り烏川本流。
烏川に565Mで左岸から注いでいるのが滑谷沢で、滑谷沢は650Mで右俣と左俣に分かれる。
その滑谷沢右俣に730Mで左岸から注いでいるのが三本松沢ということになるようだ。

栗子トンネルの西端脇に車を停めて、小雨降る中旧万世大路を辿って入渓点へ向かう。
九十九折の登りを過ぎると二ツ小屋トンネルに差し掛かる。
トンネル両端から差し込む明かりを頼りに真っ直ぐ進めばライトを灯すことなく歩ける。
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烏川橋が見えてきたところで沢へ向かって下降して、烏川橋を背に烏川を下降し始める。
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烏川は所々岩盤が露出してナメ状の落込みとなるが、概ね穏やかな流れで、ひたすら淡々と歩いて下降を続ける。
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滑谷沢に入ると下降してきた烏川本流より水量が多くなる。
出合付近は2~3Mくらいの滝や大きな淵を有する少し強い流れだが、次第にナメが現れ穏やかな流れになってくる。
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二俣を過ぎ、地形図の滝記号がある辺りからはポツポツと滝が懸っていいるが、Ryoさんは淡々と巻いていく。
750Mあたりに懸る7M滝はすぐにはよい下降点がなくて少し大きく巻くことになってしまったが、ナメの続く流れを上から見下ろすなかなかのビューポイントだった。
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ナメやナメ滝が現れる中を淡々と歩く。
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ブナの段丘が出てきて、両岸ともに開けた雰囲気になってくると奥の二俣が近い。
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830Mの奥の二俣にある快適なBPにタープを張る。
天気予報より長く降り続いた雨もこの頃にはあがっていて、濡れた薪にも何とか着火して焚き火にあたることができた。
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二日目の遡行を開始。ナメが多く、いくつか樋状をなすが、今日も淡々と歩くばかり。
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890M左沢が滝を懸けて流れ込んでいる。
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基部が抉れた4M滝は少し戻って左岸から見下ろすように巻いた。
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12×30のナメ滝。基部から見上げると8×20くらいに見えるが、落口と思われたところからさらに4×10くらいの滝が続いていた。
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山頂付近まで窪が続いている。
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山頂付近は西へずれてしまって三角点に達することはできなかったが、進路修正して踏跡に合流する。
1200M小ピーク付近は視界が開けて眺望がよい。
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コルの手前から下降を開始すると、さっきの踏跡より道らしく見える三本松沢の窪に出た。
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三本松沢左俣は単調な沢で、落差がある所も落ち込みが連なる程度でロープを使うことなく下降できる。
出合が近くなるとひたすらナメが続いて気持ちいい。
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行きあたったミニゴルジュの壁の間には、小滝となって落ちていく三本松沢と、4M滝となって落ちている滑谷沢右俣が見える。
ここで右岸の台地を越えて滑谷沢右俣の遡行に移る。
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右俣は左俣以上に淡々とした穏やかな流れが続く。
途中下降しくる3人パーティと軽くあいさつを交わしてすれ違った。
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いい加減飽きてきた頃、ようやく大平橋が見てきて遡行終了。
万世大路を辿って駐車地点へ戻った。
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2018. 09. 10  
広域に雨の予報が出ている中、かろうじて雨ではない予報が出ている関東周辺の沢に転進してきたが、山では雨が降り続いているようで、大武川はかなり増水していた。平成29年度に完成した堰堤からはすさまじい勢いで水が噴き出している。堰堤の右岸に登って赤薙の大滝と増水した流れを眺めて撤退した。
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翌日の作戦を練るために、甲府方面へ向かった。
途中、白山の湯に浸かった後で、20号線沿いの石井スポーツで地形図やガイドブックを見ながら日帰りプランを検討して、神宮川本谷に決定、地形図を購入して、再び西へ向かって白州の道の駅で翌日を待った。

夜中何度か雨が降ったが、沢へ向かうと小雨が降り続いており、沢は幾分増水していて笹濁りだった。
林道が最初に左岸に渡った所に車を停めて、林道を歩いて入渓点の笹ノ沢出合へ向かう。
一つ目の堰堤を右岸の巻き道に従って越えると、堰堤上は広い河原になっている。
右岸に滝を懸ける日向沢を分けると、目の前にはまたも巨大な堰堤が聳えている。
今度は左岸の階段を登って越える。すぐに次の堰堤に行き当たるが、ここも左岸の階段を登って巻いていく。
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河原を少し行くと谷が左に折れて滝が続いている。
右岸の踏跡を辿ると、これらの滝とその先に続く樋状の流れの上流に降り立った。
平水なら取付いてみてもいいかな・・・といった感じの滝だ。
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少し進むと今度は18Mの滝が懸る。悪そうだったので右岸のルンゼを少し登った所から、ルンゼと本谷を隔てる尾根に取付いて巻いた。
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一つ滝を越すとクラカケ沢出合。水量比は(1:1)くらい。本谷は7Mの滝を懸けており、その落口には左岸寄りに巨岩が乗っている。
右岸の風化した花崗岩のボロボロのリッジを登って巻いた。
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出合の滝を過ぎるとすぐに幅5Mくらいのゴルジュになる。
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ゴルジュは標高差100Mにわたって瀑流帯となっていて、滝が連続するとも一つの滝が続いているとも見ることができる。
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最後は3Mの滝が懸っている。
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(もろい岩に気をつかいます・・・)

いったん穏やかな流れになり、白い花崗岩のナメが続き、開けた地形からV字谷へと導かれる。
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こんな場面も・・・胎内くぐり?
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地面に逆さまに突き刺さった倒木の脇を通り過ぎる。
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目の前には40Mの巨瀑が懸っている。左岸の樹林帯から巻いた。
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滝を越えると再びナメが続く。
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ガスに霞んでかすかに左岸の急峻な尾根の張り出しが浮かんで見える。
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10Mの滝は正面右寄りで取付いて水流右側へトラバースして登る。
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(4:1)で水量の多い枝沢を分けたかに思えたが、枝沢だと思っていた流れに懸っていた水量の多い滝が本流だった。
ここは水量の少ない右の谷へ進んだがすぐに水が涸れて谷形が消えてしまった。
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消えた谷の先には右岸に別の流れがあって、この流れを目にしたときにさっきの枝沢に懸っていた滝の上の流れだと分かった。
流れは穏やかだが、アザミや野ばらが多くてすこし厄介だ。
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最後は日向八丁尾根の静かな針葉樹の登山道に詰め上がった。
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明るく開けた谷に白いナメと大きな滝を連ねる本谷は、樹林の中を流れる幽玄な笹ノ沢とは対照的な沢だった。



~おまけ~
今回出会ったキノコたち
nDSC09324.jpgnDSC09325.jpgnDSC09328.jpgnDSC09338.jpgnDSC09342.jpgnDSC09344.jpgnDSC09359.jpgnDSC09345.jpgウスヒラタケ

2018. 08. 26  
週末の天気、特に土曜の夜から日曜朝にかけての天気が良くないため、日帰りの計画を実施。実川流域で日帰りとなるとかなり限られている。今回は実川の駐車場に車を停めて、前川天神堂沢を遡行して裏川ナゴ沢を下降、裏川左岸道で裏川堰堤に出て、そこから林道を歩いて駐車場に戻った。

天神堂沢には天神堂橋という橋が架かっていて、そこが入渓点。橋の下には12Mのナメ滝が懸っており、左岸寄りの橋の袂からナメ滝の途中に降り立って遡行を開始した。
ナメ滝に続く小滝を越えると、2×3のナメ滝の先で右岸に枝沢が分かれている。
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4M、6M2段ヒョングリの滝を越えた先には、壊れてるんだか機能を終了したのだか堰堤が現れる。見た目に大したことない滝も、岩が滑り気味なので意外に苦労した。
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中流部の3Mナメ滝。標高535Mのこの滝の落ち口で右岸支流を分けているが、ナメが続く支流に対して本流は貧相な樋状の流れとなっており、本流の方を見落としそうだった。
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樋状を抜けると開けてナメが断続するが、遅くまで残っていた雪渓による泥や流木が堆積していて荒れた印象だった。水の濁りもこの泥のせいみたいだ。
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3M+3Mの二段の滝。この滝が最後だった。
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滝上は泥が堆積したゴーロが続く。途中泥に埋もれた雪渓の残骸(氷)が残っていた。
標高790Mで右岸のブッシュ帯を登って水晶尾根に上がった。見た感じではこの先もゴーロのまま稜線に突き上がっているようだった。
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水晶尾根には踏跡があった。通行しやすいように木を切った跡があったので明らかに道だろう。尾根の末端か実川集落付近から水晶峰まで続いているのではないだろうか?

ナゴ沢上部の渓相。こちらも泥と倒木・流木が堆積して荒れている。
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天神堂沢と同じような渓相に見えたのですんなり下降できるかと思ったが、ナゴ沢は全体に谷のV字が鋭角なため、所々にチョックストーンがあって懸垂下降を余儀なくされた。
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水が濁って底が見えない。何気なしに下降したら足がつかなかった。
水が澄んでれば蒸し暑いし気持ちいいくらいだったが、温く濁った水だとどうも気持ち悪い。
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懸垂や高巻きを繰り返し下降していくと、出合が近くなってきた頃滝を連ねているように見えるゴルジュに差し掛かる。今度は支点を取る石や流木、立木が見当たらないので左岸を巻くことにした。この時点で裏川左岸道へそのまま出ることになると予想した。
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左岸を下降していくと連続する滝が見えた。左岸の小尾根はこの先本流に向かって急下降していくが、その先に左岸道がついているとは思えず、また増水した本流を下降することもできそうもないので、引き返してナゴ沢から取付いたところから少し登った所で鉈目がついた踏跡を発見した。
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断続的に不明瞭になる踏跡をトレースしていくと、要所口に近づいてきた頃明瞭な踏跡が続くようになる。その先も草薮とその前後で不明瞭になり藪漕ぎをしてしまったが、ほぼ予想通り要所口から約一時間で裏川堰堤に着いた。
何度か強い雨に降られたが、大日岳付近ではもっと降っていたかもしれない。本流は完全に濁流と化していた。
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ナゴ沢中流部から実川の駐車場に戻り着くまで、終始虻に付きまとわれた。
あと2週間くらい遅い時期なら、この点に関してはかなり楽になっていただろう。
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逍遙溪稜会(しょうようけいりょうかい)

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東京を拠点として、沢登りを中心に活動する山岳会です。
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